
(チュニスの旧市街)
2006年11月4日 17日目 帰国
昨晩も蚊に刺されて、夜中に一度目を覚ました。
その後も、寝坊してはいけないと緊張しているせいか、なかなか寝付くことができなかった。
アラームは設定通りに朝6時と6時5分と二回鳴り、フロントからのモーニングコールも入ったので、
無事起きることができた。しかし、私のお財布がないことに気がついた。どうして。。。(汗)
そう言えば、昨日、夜ご飯を食べに行くとき、栗が「TOMOのお財布は部屋に置いていこう。
でも念のために。。。」と言って、バックパックの一番奥にお財布をしまっていたことを思い出した。
そんなことはすっかり忘れ、荷造りをしてしまったのだが、お財布がないのはやはり困る。
荷物をもう一度外に出し、確認させてもらうことにした。
お財布はやはりバックパックの奥底にあった。良かった、良かった。
そそっかしい我が家ならではだと思わず笑う。身支度をして、もう一度荷造りをし、
バックパックを背負って部屋を出た。昨晩のうちに支払いは済ませているので、部屋の鍵を返すだけ。
フロントの人達に御礼とお別れを言って、ホテルを後にした。タクシーが見つかるか少し心配だったが、
建物を出て数歩のところですぐに見つかった。空港へとお願いする。
まだ外は薄暗く、寒かった。出発にはいつでも少し寂しさがつきまとうものだ。
ノスタルジーを感じながら空港に入ると、ものすごい人で驚いた。
どこからこんなにたくさんの人が集まってきたんだろう。朝も早いと言うのに。。。
電光掲示板の「出発」のところを見ると、8時40分発のニース行きフライトが11時40分に変更と書かれていた。
3時間遅れと言うことである。ショック。。。それでも、念のためチェックインカウンターに行ってみると、
既に長蛇の列が出来ていた。24番、25番、26番と三つの窓口に「NICE」という文字が出ていたが、
実際に開いているのは24番のカウンターだけだった。
しかし、25番に並んでいる人もいて、そこも結構な列になっていたりするから大混乱。
バカンスの終わりのせいか、子連れファミリーが多く(バカンスを利用して帰省していたと思われる
チュニジア人ファミリーも含め)、朝早く起こされた上に、立ったままでじっと待っていなければいけない
子供達が可哀相だった。あやぴーはと言えば、あくびをしながらも、自分の荷物は自分で持ち、
文句ひとつ言わなかった。わが子ながら感心した。
私達は最初から24番カウンターの列に並んでいたので、待ちはしたが、スムーズにチェックインしてもらえた。
チュニジア航空の男性はかなりテキパキ働く人だったが、一人なので頑張っても頑張っても列が減らない。
カウンターを離れるときに、「Bon courage!(ボン・クラージュ!=頑張って!)」と声をかけると、
彼は笑いながらありがとうと言った。
近くのカフェに入って朝食。パン・オ・ショコラとカフェオレを頼む。
栗はホットココア、あやぴーはフレッシュオレンジジュース。ようやくホッとした。
残った現地通貨(ディナール)をユーロに両替することにする。120ディナールが70ユーロになった。
それが終わると、そうそうに入国審査を抜け、ターミナルに向かうことにした。
免税店をのぞいたが、めぼしいものは見つからず、MUSCAT(ムスカ)という食前酒を一本買っただけだった。
すると、行列がぞろぞろとやってきた。ニース便のターミナルが変わったのかと思い、心配して聞いてみると、
そうではなかった。ニース便の乗客に朝食サービスがあるとのこと。私達も一緒についていくことにした。
しかし、ここでも長らく待たされることになる。
朝食サービスにあてがわれたバーでは、大勢のお客が突然来ることを全く想定していないし、
増員する様子もないので、結局おじいさん二人で100人以上の乗客をさばかなければならなかったのである。。。
最初は三人で並んでいたのだが、栗が自分が全員分持って行くから、あやぴーと私は先にテーブルに
つくようにと言った。私とあやぴーは空いているテーブルを探し、あやぴーはすぐさまお絵かきを始めた。
しばらくして栗の様子を見に行くと、栗が緑の紙を振りかざしながら、「TOMO、やったぞ!チケットをもらったぞ!」と
大声で叫んだので、周りの人たちが大笑いした。やめてよ~!(汗&笑)。
栗がようやく戻ってきた。コーヒー、オレンジジュース、パウンドケーキを持ってきてくれた。
周りを見ると、それまでピリピリしていた空気が、一気に和やかになっていた。食べ物の力は偉大だと改めて思う。色々な人の話を総合した結果、私達が乗るはずだった飛行機が故障してしまい、代わりの飛行機が来るのを
待っているのだが、それがまだ到着しないらしい。パリから来ると言う説と、チュニジア国内のジェルバ島から
来ると言う説の二通り聞いたのだが、どちらが正しいのかはわからない。
係りの人が来て、飛行機が到着したと告げられた。朝食コーナーを出て、搭乗ゲートに向かう。
既に多くの人が座って待っていた。朝食サービスを受けなかった人も多かったのかもしれない。
搭乗が始まったのは11時。画面に「ALGER」と書かれていたので、混乱する人がいて、係員が「大丈夫です。
ニース行きです。」と何度も繰り返していた。私達はしばらく待ち、ガラス越しに自分達の荷物が積み込まれたのを
確認してから機内に乗り込んだ。行きのフライトではチュニジア人がほとんどだったけど、帰りのフライトでは
その逆で、フランス人ばかりだった。
11時半離陸。チュニスの街がどんどん小さくなっていく。機内食を食べ終わると、あやぴーは眠りに落ち、
あっという間にニースに着いた。気温は17度だそうで、チュニスに比べるとやっぱり少し寒い。
ターンテーブルから荷物を取り、パーキング料金を支払ってから長距離用パーキングへ向かった。
栗がエンジンをかけると、なんの問題もなく車が動き、見慣れたニースの景色を通りながら家に帰った。
心配だった鉢植えもみんな元気でホッとした。私達の旅はこれで終わりである。
「エピローグ」につづく。。。
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