チュニジア旅行記

(スースへ行く途中で寄ったアラブ菓子の屋台)
2006年10月30日 12日目後半 ガフサからスースへ 快晴
ランチは乗り合いタクシー場の前にあるHOTEL MAAMOUN内のレストランに入ることにした。
ガイドブックを見て、立地が良いし、ホテルのレストランなら間違いないだろうと思ったのだ。
ホテルに入るとガランとしていたので、もしかしてクローズなのかとちょっと心配したが、営業していた。
レストランのウエイターに中庭で食べたいのだけど、、とリクエストをしたが、シーズンオフなので
中庭はバーだけだと言われ、暗くて寂しいテーブル席へと案内された。
他のお客はチュニジア人の男性一人だけだった。
栗と私はオジャ(ojja nature)、あやぴーにはスパゲッティを注文した。
メニューを見るとデザートがおいしそうだったので聞いてみると、今日はフルーツしかないとのこと。ガッカリ。
オフシーズンの旅行は良い点も多いけどマイナス点も結構ある。。。(涙)
ウエイターのお兄さんが緑のオリーブをお皿いっぱい持ってきてくれたので、食事が出るまで三人でつまんだ。
オジャを食べるのは久しぶりだったせいか辛い~!(でもおいしい!)
緑色の唐辛子をよけながら、パンをたくさん食べながら、おいしく頂いた。
あやぴーもお腹が空いていたようで、あっという間にスパゲッティを平らげた。

(オジャ。唐辛子のきいたトマトソースの中に
野菜やポーチドエッグが入っている。)
食後にミントティーをもらおうとすると、ウエイターさんが「紅茶はティーバッグでおいしくない。」と言うので、
コーヒーを頼むことにした。栗がエスプレッソと注文してしまったので、私はトルコ式コーヒーにしたかったのにと
ブーブー言っていると、出てきたのはトルコ式のコーヒーだった。ラッキー♪
コーヒーを飲み終えてトイレに立った栗、ホテルのトイレがメチャクチャ臭くて、メチャクチャ汚かった、こんなトイレは
生まれて初めてだと顔を歪ませて話してくれた。私とあやぴーは長距離バスターミナルでトイレに行っていたので、
そうしておいて良かったと胸をなでおろした。長距離バスターミナルのトイレは有料だったにもかかわらず、決して
きれいとは言えないものだったし、トイレットペーパーもなかったけれど、匂いはしなかった。それに、掃除されている
様子はうかがえた。立派そうなホテルなのにトイレが不潔だなんて、侮れないものだ。。。
お会計を済ませ、乗り合いタクシー場へ向かった。「スース(SOUSSE)に行きたいんだけど。」と周りの人に
話しかけると、おじさんが車に案内してくれた。言われたとおり、一番奥の列に座る。
不思議なことに、人数は揃っているのに出発しない。
車の外では待っている人も数人いて、どうやら誰がどの車に乗るかで揉めているようだった。
栗が、仕切り係と思われるおじさんに、もしかして自分達が誰かの席を取ってしまったのではないか、大丈夫なのかと
聞いてみると、「大丈夫。心配するな。これは家族の問題だから。」という答えが返ってきた。
横で話を聞いていたチュニジア人の女の子達は、おじさんの「家族の問題(problème de famille=プロブレム・ドゥ・
ファミーユ)という言葉に大爆笑。そこで待っていた人もみんな笑い出した。こういう時、言葉が分からないのは本当に
残念。言葉が理解できたら一緒に笑えるのに。。。
しばらくすると、やっぱり車から降りてくれと言われ、私達の代わりに違う人達が最後部の座席に座ったのだが、
また大揉めに揉めて、結局後ろに座った人達は車から降りてしまった。そのせいか、「やっぱり車に乗ってくれ。」と
言われた。栗はそのたびに大きなバックパックを荷台から移動させなければならず、大変そうだった。
「今度は本当に大丈夫なの?家族の問題は解決したの?」と栗が既に座っていた女の子達に聞くと、女の子達は
「家族の問題」という言葉に反応し、またまた大爆笑になってしまった。
午後3時にようやく車内のメンバーが決まり、出発となった。
ガフサの街を抜け、ユーカリが生い茂る並木道を進む。乾いた土地が次第に見え始めた。私達三人は乗り合いタクシー時の
お約束とも言える「しりとり」を始めた。あやぴーと二人で遊ぶ分にはいいのだが、栗が入ると、単語を間違えたり、
フランス語の単語をカタカナにしてみたりと、ありえない言葉が出てくるので困る。あやぴーもミミッチとかクチパッチとか、
たまごっちの名前を挙げることが多く、OKするかどうか判断に悩んだ。
外を見ると、相変わらず乾いた土地が続いていた。雨量が少ないのか、土はベージュ色をしているが、オリーブの木や
ザクロの木、いちじくの木などがそこら中に植わっていて、羊が放牧されているところもあった。
1時間ほど眠る。あやぴーは私が目を覚ました後もしばらく寝ていた。スースまでは3時間位かかるらしいので、
残り1時間くらいだろうか。運転手さんはフランスの歌が入ったカセットを大音量でかけ始めた。私達のために
サービスしてくれているらしい。栗も運転手さんと一緒に盛り上がり、同乗の女の子達は大笑い。運転手さんは
フランス語を話さないので、女の子のうちの一人が通訳をしてくれた。日が暮れ始めた。夏時間では午後6時半だが、
冬時間になったので5時半。さびしいなぁ。。。
ケロアン郊外で休憩タイム。屋台にチュニジア菓子がたくさんあったので、ケロアン名物のマクロウドを買おうとすると、
運転手さんのおじさんが勝手に1つお菓子を取って、私に食べさせてくれた。「夫も子供も食べないので少しずつで
申し訳ないんだけど。」と言い訳しながら、私はアーモンド餡のものを3つ、ナツメヤシ餡のものを3つ買った。
600ミリーム。55円位だろうか。
お店の写真を撮っていると、運転手のおじさんも自分の写真を撮ってほしいと言うので、栗やあやぴー、女の子達も一緒に
みんなで記念撮影をすることになった。
運転手さんのかけ声で全員席に戻り、再出発した。空がいよいよ暗くなってきた。星が見え始めると、ようやくスースに
到着。まず男の子が降り、それから最前列に乗っていた女の子二人組が降りた。(運転手さんは遠回りをして二人を家まで
送り届けた。)、その後、仲良くなった女の子達が降りることになった。御礼とお別れを言うと、「あなた達が降りるのは
もっと先ですからね。」と教えてくれた。
栗が荷物を荷台から出し、座席に移動させていると、白タク(と思われる運転手)が勧誘にやってきた。なんやかんや
言って自分の車に乗せようとし、最後には脅しめいたことまで言い始めたが、栗は頑なに断り、乗り合いタクシーの
運転手さんも間に入ってくれたので、何とか追っ払うことができた。300メートルもしないうちに終点に着いた。
そして、「ここが乗り合いタクシーの本当の終点だから、ここからタクシーに乗り換えるように。」と教えてくれた。
(彼は仏語を話さないが、多分そんなようなことを言っていたのだと思われる。)
運転手さんに写真の送り先を尋ね、御礼を言って別れた。3時間半の長旅を楽しく過ごすことができたのは、
ひとえに彼の明るくて優しい人柄のおかげだったと言える。運転手さん、どうもありがとう!
タクシーつかまるかなぁと不安げに乗り合いタクシー場を出ると、すぐに一台やってきた。ラッキー。
ホテルまで1,5ディナール(約135円)だったが、白タクの一件があったせいか、栗は正直な運転手さんに喜び、
2ディナール(約180円)を渡した。ホテルの受付のお兄さんが玄関まで出てきてくれた。
渡された鍵を持って部屋に上る。2階の9号室。小さいけど青と白を基調にした可愛い部屋。テラスもついている。
バスルームは超簡素だが、昨日のホテルよりはずっといい。ふと、栗がベッドに横たわり、そのまま動かないことに
気がついた。お昼に食べたオリーブが傷んでいたのか、オジャが辛すぎたのか、タクシーの中からお腹の調子が悪く、
頭がクラクラするとのこと。今日は一日中バックパックを背負って行動していたので、疲れもあるはず。頭を揉んであげると、
カクッと音がした。肩や背中もグキグキ言っている。足裏の胃の部分を押すとかなり痛がったので、やはり何か合わない
ものがあったのかも。かわいそうに。。。
あやぴーがお腹が空いたというので、夕飯に出かけることにした。
ガイドブックに乗っていたRoute de la Cornicheにある小さなレストランを目指す。
南と違って風があり、意外と寒いことに驚いた。ビーチと平行しているこの通りは、おみやげ屋が軒を連ねるが、
トズールのお店の人達のようなひつこさはなく、ホッとする。
ガイドブックで目をつけていたお店はカフェテリアのような簡素な店だった。でも、おじさんは優しそう。
栗が、自分はお腹の調子があまりよくないのだが、ピザは食べてもいいだろうかとおじさんに聞くと、マルゲリータに
しろと言われていた。あやぴーもマルゲリータにすると言った。私は第一希望のイカ料理が売り切れだったので、
シーフード・スパゲッティを頼んだ。トマトソースがベースで、イカとエビがふんだんに入っている。
ものすごいボリュームだったが完食した上に、あやぴーが残したマルゲリータのピザも二切れ食べてしまった。
具合の悪い栗のために長居はせず、食事が終わると早々に引き揚げることにした。腕時計のアラームをずらし、明日は
ゆっくり起きることに決めた。今日一日だけで、電車に1回、タクシーに1回、乗り合いタクシーには3回も乗った。
大移動だった。みんな、お疲れ様!