Tunisia - チュニジア旅行記

チュニジア旅行記



(LEZARD ROUGE(レザー・ルージュ=赤いトカゲ)と名づけられた観光列車)


2006年10月30日 12日目 メトラウイからガフサへ 快晴


朝5時15分、モスクのスピーカーに起こされる。その後再び眠りにつくも、人々の叫び声や車のクラクションが続き、
深い眠りには至らず。6時半起床。夏時間だと7時半なので、体はまだ夏時間で動いているのかもしれない。
床にバスタオルを敷いて体操とヨガをしていると、あやぴーが起きてきた。まもなくすると栗も目を覚ました。
まだ7時だが朝食室へ向かった。私達の部屋から朝食室まではぐるりと歩いて行かなければならず、
質素なホテルながらも室数は多いことがわかった。朝食はカフェオレとパン。焼きたてのパンがおいしくて、
coing(コワン=マルメロ)のジャムを塗ってたくさん食べた。

部屋に戻って身支度と荷造りをする。栗が支払いのため受付に行った。1泊36ディナール(約3200円)。
栗はオフシーズン割引がないことに不満を感じ、ホテルの人にそう言った。しかし、ホテルの人は10,11,12月は
ハイシーズンだからと答えたため、栗の憤慨は倍増した。ホテルの中はどの部屋もドアが開いてあり、
宿泊者がほとんどいないことが一目でわかる。とてもハイシーズンだとは思えない。
でも、このホテルを選んだのは私。しかも着いてすぐに料金の駆け引きをするのを忘れていた。
どうあがいてももう手遅れである。
「ここは立地で選んだのだから仕方ないよ。」と栗をなぐさめ、8時過ぎにホテルを出た。

バックパックを背負って乗り合いタクシー場へ行き、METLAOUI(メトラウイ)行きの乗り合いタクシーを探した。
車は空車。これから8席全部が埋まるまで待たないといけない。栗がバックパックを荷台に積んでいると、
隣の車の運転手さんから話しかけられた。大のフランス好きだという。しばらく一緒におしゃべりしていたのだが、
あやぴーが退屈し始めたので、私はあやぴーを連れて車に乗り、二人でUNOをして遊んだ。栗は運転手さんと
おしゃべりし続けていた。しばらくするとフランス人のご夫婦がやってきて、それからチュニジア人の女の子が
一人乗った。残りは二席。しかし、これがなかなか埋まらない・・(汗)。

フランス人のご夫妻もメトラウイで観光列車に乗る予定だとわかったので、空席分の料金を我々二家族でシェアし、
すぐに出発してもらうことにした。9時15分。1時間も待つとわかっていたら、もっとゆっくりすればよかった。
ちなみに、メトラウイまでは一席3ディナール(約270円)だった。

45分でメトラウイ駅に到着。ここからLEZARD ROUGE(レザー・ルージュ=赤いトカゲ)という観光電車が
出ていて、セルジャ渓谷を走る。駅前には既に観光バスや四駆自動車、ミニバスなど、ものすごい数の車が停車して
いたので驚いた。

栗が予約名を告げてチケットを買い、三人で電車に乗り込んだ。出発35分前であったがほぼ満席!
一緒の席を見つけることが出来ず、空いている二席にバラバラに座ることになった。
栗が他のワゴンを見に行ってくれたが空席はなかった。
すると、奥の方に座っていたフランス人ファミリーが、自分達は席を詰めるから三人で一緒に座るようにと
席を譲ってくれた。感激。親切なファミリーのおかげで席を確保し、出発までのんびり過ごすことができた。

レザー・ルージュは1940年にフランス政府がチュニジア国王に献上した電車である。
ワゴンの内装が一つ一つ違うらしいので、栗と交代で見に行くことにした。
私達のワゴンは木の椅子だったが、革張りのソファー席や布張りの肘掛け椅子、コンパーチメント(個室)や、
シックなバーなどもあり、床に絨毯が敷かれているところもあって驚いた。オリエントエクスプレスみたい。
でも、とにかくすごい人。右を見ても左を見ても人・人・人。雰囲気を楽しむどころではなかった。。。(汗)

定刻の10時半を数分過ぎて出発。電車は街を通り抜け、遠くにある赤い岩山を目指す。しばらくすると
荒々しい景色が近づき、車内のあちこちから「おお~っ!」という歓声が上がった。西部劇のセットの中に
いるかのようである。しかし、ここは北アフリカ。ヤシの木がある。こんなカラカラに乾いた土地にも
ヤシの木が生い茂っていることは驚きだった。

流れる川を見ると、黒のようなグレーのような微妙な色だった。液状のセメントが流れているみたい。
これは何なのだろうと考えているうちに電車が停まった。一回目の写真タイムである。


(高くそびえる岩と岩の間を川が流れて行く。)


二回目の写真タイムは高くそびえ立つ岩山だった。トンネルを抜けるたびに新しい景色が見える。
なんて素敵なところだろう。


(人間との大きさの違いに注目!)


三回目のストップはphosphate(フォスファットゥ=リン酸塩)の作業場。
リン鉱はチュニジアの大切な資源であるらしい。
先頭にあった機関車を一番後ろに接続し、電車はここでUターン。帰りはノンストップでメトラウイに戻った。
この美しい時間を忘れないよう、私は広大な景色を目の奥に焼き付けた。

1時間半の周遊を終えてメトラウイ駅に到着。出口はものすごい人だった。誰もが観光バスやミニバスなどに
乗り込んだが、私達にはお迎えがいないので自分達で歩くしかない。警察官のおじさんに乗り合いタクシー場の
場所を尋ねると、駅の出口を右に曲がって500メートルだと教えてくれた。お昼時の熱い日差しの下では、
500メートルという距離がものすごく長く感じられた。大きなバックパックを背負った栗は大変だったに違いない。
途中の売店でミネラル・ウォーターを買った。冷たい水を飲んだおかげで生き返った。
冷蔵庫と言うのはなんてすごい発明なんだろうと感激した。

乗り合いタクシー場に行き、GAFSA(ガフサ)と伝えると、既に乗客のいる車へ案内された。
ラッキーなことに、5分もしないうちに全席が埋まり、出発となった。
栗とあやぴーは真ん中の列に座り、私は最後列、チュニジア人のおばさん2人組の隣に座った。
栗の横もチュニジア人のおばさんで、私達はそれぞれ隣になったおばさんと話をした。

栗の横になったおばさんは、息子さんが日本人の方と結婚していると言った。しかもニースに住んでいるらしい。
私は存じ上げない方だが、世界は狭いねと驚き合った。おばさんはとても優しい人で、「うちにクスクスを食べに
いらっしゃいよ。」としきりに誘ってくださったのだが、私達は午後また違うタクシーに乗って
SOUSSE(スース)まで行かなければならないので、残念ではあったが辞退させてもらった。
おばさんは「次にガフサに来る時は必ずうちにいらっしゃい。」と言ってくれた。感涙。

おばさんに御礼とお別れを言ってから、まもなくガフサの乗り合いタクシー場(終点)に到着した。
「スース!」「スファックス!」と行き先を叫ぶ声が聞こえる。私達はとりあえずスースまでの値段を聞き、
お向かいにある長距離バスターミナルまでバスのチェックをしに行った。
バスターミナルの責任者の方がわざわざ対応してくださって、スース行きのバスが10分後に出発だということが
わかった。あやぴーと二人、あわててトイレに駆け込む。有料だったがきれいなトイレだったのでホッとした。

トイレから出ると、栗がスースまでは乗り合いタクシーで行かないかと聞いて来た。バスも乗り合いタクシーも
ほとんど値段が変わらないそうなのだ。だから、急いでバスに乗るより、ここでランチをして、余裕を持って
出かけた方が良いのではないかとのこと。私もその方が良さそうだと言った。そうとなったら、腹ごしらえ!


つづく。。。



LEZARD ROUGE

予約はGalilée Travelでしました。
76-241-469 (Metlaoui)
(『Guide du Routard "Tunisie"』を
参考にしました!)

人は多いし、メチャクチャ観光客向けだけど、
とても楽しかったです。娘も大喜びでした。

私達は自分達で行ったけど、メトラウイ駅は
かなりアクセスが悪いので、オプショナル・
ツアーに入った方が無難かもしれません。
あと、電車と同じコースを車で案内してくれる
ガイドさんもいらっしゃるそうなので、
人込みが苦手な方はそちらの方が良いかも。



チュニジアへのおすすめ書籍

地球の歩き方 「チュニジア」
旅の指さし会話帳〈47〉モロッコ(マグレブ語)
Lonely Planet "Tunisia"(英語)
Michelin Neos Guide "Tunisia"(英語)
Guide du Routard "Tunisie"(仏語)


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