
2006年10月27日 9日目後半 ドゥーズ(砂漠) 快晴
午後4時半を過ぎたので、一旦部屋に戻り、シャワーを浴びてから砂丘に出かけることにした。
砂丘はホテルから2キロだというので、歩いて行くことにする。外は午後5時を過ぎても結構な日差し。
途中で子供たちが寄ってきて、1ディナールをねだられた。小銭はないと言うと、今度はペンが欲しいと言った。
ペンもあげられない。ゴメンね。。。次に会った子供達からもペンをねだられたので、こんなことなら
たくさんペンを持ってくれば良かったと後悔した。ここではきっと文房具を買うのも一苦労だろうから。。。
1時間も歩かないうちに目の前に白い山が見えてきた。砂漠だ!
道路は砂漠に沿うように右側にカーブしたが、私達はそのまままっすぐ進み、白い門をくぐった。
うわぁ、やっぱり砂漠!
門の中は競技場になっていた。こんなところに競技場があることに驚いた。奥の方にはラクダが見える。
あそこから砂漠に行くのだろう。道を急ぐことにする。
砂漠と言えばと思い出し、まずは公衆電話を使って、明日きちんとした砂漠ツアーができないか
旅行会社に電話することにした。しかし、公衆電話は全て故障中だった。ショック。。。(涙)

(ひとこぶラクダ。フランス語ではdromadaire(ドロマデール)と言う。)
黒人の男の子がラクダに乗らないかと声をかけてきた。感じの良い男の子だったので、その子について行くことに決める。
1時間のらくだツアーは、大人15ディナール(約1350円)、子供10ディナール(約900円)だと言われた。
出発前に自分のことをシェフ(chef=チーフ)と呼ぶ若い男性が来て、途中でコーラを売る人や衣装をまとわせて
写真を撮る人が来るけど、義務ではないから要らないときは買わなくて良いと言われた。
男の子のラクダで出発。前方のラクダには栗とあやぴーが、後方のラクダには私が乗った。
座っていたラクダが起き上がると、急にガクンとしたので手綱をしっかり握った。思いのほか高さがあるので驚いた。
栗とあやぴーはキャーキャー言っていた。
白い砂漠を進んで行く。男の子が自己紹介してくれた。マーバク君と言うような名前らしい。(何度か聞き直したものの、
とうとう最後までしっかり発音できなかった。ゴメンなさい。。。)
前方からにぎやかな団体が現れた。みんなお揃いの赤いターバンを頭に巻きつけている。民族衣装をまとった男性が
後ろからついてきていたので、「イタリア人の団体ですか?」と聞くと、ギリシャ人だと教えてくれた。
私がイタリア人じゃないかと思った理由がすぐにわかったらしく、「イタリア人もうるさいけど、ギリシャ人やスペイン人も
それに負けないくらいにぎやかなんだよ。」と男性が笑った。
途中、一人の男性がスクーターを飛ばして追いかけてきた。素足だったのでちょっとビックリ。何でこんなところを走っているんだろうと思っていたら、すぐにその理由がわかった。
散歩小休止と言われてラクダを降りると、スクーターの男性がものすごいスピードであやぴーの頭にターバンを巻き、
すばやくコーラの栓を抜いてあやぴーに手渡したのだ。私には記念撮影はどうかと言う。とっさに栗が叫んだ。
「我々はコーラを飲まないし、写真も撮らない。娘にもらった分は支払うが、それ以上は払わない。」とそう強く言い、
お財布を出した。コーラ代2ディナール(約180円)、プラス、ターバン代2ディナール(約180円)、合計4ディナールを
男性に手渡した。決して高いものではないが、押し売り方法は良くない。スクーターの男性はなおも、「砂漠に住む
我々の家計を助けるために」と前置きし、4ユーロを10ディナールに両替してほしいと頼んで来たが、やんわりと断った。
私はしょげてしまった。
せっかくの気持ち良かった砂漠散歩が台無し。。。(涙)
すると、スクーターの男性が急に優しくなった。「ほら、せっかくここまで来たんだから、写真を撮りなよ。みんな
そうしてるんだから。」と言い始めた。でも撮影料をせがまれたら困るし、、、と躊躇していると、栗からも「そうだよ。
写真を撮りなよ。」と言われたので、ようやくデジカメを取り出し、何枚か写真を撮った。マーボク君が家族三人での
写真を撮ってくれた。
段々と日が暮れて行く。段々涼しくなってきた。スクーターの男性も、民族衣装をまとった男性も、いつのまにか消え、
私達は再びラクダに乗り、マーボク君と静かに歩いた。
お散歩終了。マーボク君にチップをあげたかったが、もう小銭がなかったので、「これしかなくて。。。」とポケットの底に
あった1ユーロを渡した。マーボク君の目が、驚きでまん丸になった。ユーロを渡すなんて失礼なことだったかな、、、と
思いつつ、「代金はチーフに渡すんですよね?!」と確認すると、「違う、違う。お金をもらうのは僕です!」と
マーボク君があわてて否定した。
確かに、40ディナール(約3600円)をもらうはずなのに、「これしかなくて。。。」と1ユーロ(約150円)渡されたら、
誰だって驚くかも。マーボク君が激しく動揺した理由がわかり、私は思わず笑ってしまった。マーボク君もつられて笑った。
自称チーフが「どうだった?」と言って、迎えに来てくれた。私は早く帰りたいのに栗が立ち話を始めてしまった。
んも~っ!(怒)。自称チーフから、立っているのもなんだから、一緒に帰ろうよと言われ、やしの木畑の道をみんなで
歩くことになってしまった。んも~っ!!(怒)。。。日が落ちて暗くなりかけてきた頃だったので、大丈夫かぁと
私はちょっと心配になった。こんなところで襲われたら一巻の終わりだよ。。。(汗)
途中、馬に乗った仲間も合流し、私の不安はますます広がった。馬使いの男性は、あやぴーに「疲れたんじゃない?
馬に乗る?」と聞いてくれたのだが、あやぴーは首を横に振った。私も遠慮させてもらった。
時間外料金取られそうだし。。。(苦笑)
自称チーフのモハメッド君は、ドイツ人と結婚してドイツ国籍を持っているそうだ。学校へ行ったことはないが、
6ヶ国語しゃべれるという。語学教育は私の専攻であり、未だに興味が耐えない分野なので、あやぴーの手を引きつつ、
モハメッド君の話に耳を傾けた。栗はモハメッド君の同僚とおしゃべりしていた。モハメッド君の延々と続く自画自賛話を
聞くのに私は段々飽きてきて、「んも~っ、栗のせいで!!!」と心の中で怒っていた。馬使いの人が通るという
やしの木の道は、周りにやしの木しかない素敵な場所だったことも確かなのだが。。。
無事ホテル到着。モハメッド君から「今晩、フランス人とチュニジア人の結婚式があるから一緒に来ない?」、
「この後で街に出るなら一緒に行かない?」と色々お誘いを受けたが(苦笑)、それらは丁重にお断りし、
御礼とお別れを言って、私達はホテルに入った。
栗が部屋の電話から旅行会社に電話をかけたが、全然つながらない。レセプションに支払いがてら電話のことを話しに
行くと、レセプションからしか外線電話はかけられないとのことだった。がくっ。。。「どこに電話したいんだい?」と
聞かれたので、電話番号を見せる。「おっ、この番号は見覚えがあるぞ。」とおじさんが言い、「地元の観光会社の
番号ですよ。」と栗が答えると、おじさんはそうだそうだと頷いた。自ら電話をかけてくれたのだが、本日の営業は
とっくに終了していた。夜7時半だもん。当たり前だよね。。。
そのままホテルを出る。歩いて街中へ行って夕飯を取ることにした。暗い夜道。道路は広いが左右のやしの木畑は
もっと広い。ちょっと恐かったけど頑張って歩いた。速足で歩いたおかげで20分で到着。ガイドブックに載っていた
お目当てのレストランを探すのにそこから一苦労したが、親切な若い男性の助けで、なんとか見つけることができた。
(その男性から、「明日ラクダに乗りませんか?」と聞かれるが、もう今日乗ってきたからとお断りした。)
レストランに入ると、長身のおじさんから、「中で食べる?それとも外で食べる?」と聞かれたので、外をリクエストした。
中庭に設置されたテントを薦められる。砂漠に来たという感じでちょっとワクワク。おじさんが部厚いサイン帳を
もってきて、あやぴーに絵を描いてほしいと頼んだ。レストランを訪ねるお客さんに記帳をお願いしているのだそうだ。
中には日本語で書かれたメッセージや絵があり、なんだかうれしかった。

(左は仔羊のグリル、右は仔羊のクスクス)
あやぴーは仔羊のグリル、栗は仔羊のクスクス、私は野菜のクスクスをお願いした。仔羊は相当おいしいらしくて、
あやぴー完食。付け合せのフライドポテトも全部食べきった。クスクスはアリッサを少なめにとお願いしていたので、
ちょうど良い辛さだった。でも、味がどうこうというより、テントの中で食べるということと、お店のおじさんの優しさが
うれしいお店。食後にミントティ-をもらった。飲み物にはミネラル・ウォーターを頼んで合計13,5ディナール(約1200円)
だった。ホテルのビュッフェ料金は1人10ディナール(約900円)。ホテルはやっぱり高いと思った。
栗にそう言うと、「観光地って言うのはそういうもんだよ。」と言われた。確かに。
でも、ハマメットのホテルはもっと良心的だったけどなぁ。。。
帰りはタクシーに乗ろうと話していたが、消化のためにやっぱり歩くことにした。夜空に輝く三日月がきれい。
電灯が消えているところでは星もよく見えた。
帰りは30分ほどかかった。栗は道中ずっとあやぴーを肩車していたのでバタンキュー。ベッドに倒れた。
それでも、あやぴーにせがまれてUNOで遊び始めた。私は洗濯の残りや、今後の日程について色々チェック。
すると、グラグラしていたあやぴーの下の歯が抜けた。一同ビックリ!自分で歯を抜いたと言うのに当のあやぴーが
一番驚いていた。出血があったからかもしれない。ともかく、二本目の歯、おめでとう。あやぴーはまもなくベッドに入り、
すぐ眠りに落ちた。栗と私は今後の予定を話しあってから寝ることにした。
PS・・・栗が帰り道に馬使いの男性から聞いたことを後で話してくれた。馬使いと言うのはかなり儲かる仕事らしい。
その男性はボロボロの身なりをしていたが、それは仕事用で、家には立派な馬小屋を所有しているとか。モハメッド君も
既に何頭か馬を持っている上に、これからさらに4頭買うので2000ユーロ(約30万円)の出費だと言っていた。
私は昨晩のラクダ関係者にますますの不信感をおぼえた。ムーバク君は余計なおしゃべりをしない人で良かったけど。。。
つづく。。。
ラクダ散歩について
ラクダ乗りの強引な商法は、フランスの
ガイドブックにも書かれていたことで、
砂漠見学をしたい人はきちんとした旅行会社で
ガイドを頼むようアドバイスがあした。
今回、観光客だましと知りつつも
私達は娘のためにラクダに乗りました。
色々思うところはあったけど、ラクダに乗る
なんて滅多にできない経験だし、予想通り
娘がとても喜んでくれたので、
やはりラクダに乗って良かったです。
夕飯を食べたレストラン
Restaurant Ali Baba5, Avenue Habib-Bourguiba
(『Guide du Routard "Tunisie"
参考にしました!)
スークを出て、大通りに出ると、
ラクダの彫刻があるロータリーが見えます。
大通りを背中にして左側の通りに進むと
お店は左側にあります。
おじさん達が兄弟で経営しているお店。
食堂みたいな感じだけど、その分気取ってないし、
良心的な値段でチュニジア料理が楽しめます。
仔羊が美味でした!
外のテントでの食事は雰囲気抜群なので
可能ならオススメです!
宿泊したホテル
HOTEL LE SAHARIEN PARADISEhttp://www.sdts.tourism.tn/saharien/san.htm
(『Guide du Routard "Tunisie"
参考にしました!)
今回の旅行中、一番高くついたホテルだけど、
私にとっては一番良い滞在になったホテルです。
スタッフのホスピタリティがとってもうれしかった!
トリプルルームは一泊二食付で
95ディナール(約8550円)だったかな。
その時は「高い!」と思ったけど、
今考えてみるとやっぱり安いですよね。
旅行会社を通すと宿泊料金が割引になるそうなので、
現地の旅行会社に砂漠ツアーを頼むときに、
一緒にホテル予約してもらっておくことを
オススメします。
チュニジアへのおすすめ書籍
●地球の歩き方 「チュニジア」●旅の指さし会話帳〈47〉モロッコ(マグレブ語)
●Lonely Planet "Tunisia"
●Michelin Neos Guide "Tunisia"
●Guide du Routard "Tunisie"