
(LOUANGE(ルアンジュ)=乗り合いタクシー)
2006年10月27日 9日目前半 ドゥーズへ 快晴
昨日の夜は、こわい夢を見て一度目を覚ましたものの、思っていたより良く眠れた。
私は8時に起き、栗とあやぴーはその30分後にセットしたアラームがなってから目を覚ました。
顔を洗って朝食室へ行く。温かい飲みものはコーヒーとカフェオレだけだと言われたので、
栗と私はカフェオレをもらい、あやぴーにはホットミルクを作ってもらった。
泡の立ったミルクが乗ったカフェオレを飲むのは久しぶりで感激していると、パンの入ったカゴがやってきた。
パン・オ・ショコラ、クロワッサン、アーモンドクロワッサンが一つずつに、バゲットの薄切りがたくさん
入っている。ジャムが大好きなイチジクだったので(栗とあやぴーは苦手らしいのだけど)、
クロワッサンはあやぴーに譲り、わつぁひはバゲットを食べることにした。ジャムとバターを塗って。
小さなアリがあちこち歩いていたので、ペーパーナプキンの上にバターの残りとジャムの残りを少しずつ
置いてみた。予想通り、アリが集まってきた。最初はバターを食べる子もいたが、しばらくすると誰もが
イチジクのジャムに群がった。朝から家族三人でアリ観察、、、よく考えると怪しいが(笑)、楽しい時間だった。
部屋に戻り、身支度と荷造りを済ませてからチェックアウトした。
朝食つきトリプルルームが1泊26ディナール(約2340円)だった。
栗が受付のおじさんに「よく眠れました。」と御礼を言うと、おじさんは「それは良かった。」と微笑んだ。
バックパックを背負って、乗り合いタクシー場まで歩く。「DOUZ(ドゥーズ)!、DOUZ!」と声が上がったので、
そちらの方に行くも、まだ車には乗らないようだったので、栗が窓口までチケットを買いに行った。
乗り合いタクシーは予め料金が決まっている。
あとで揉めるのは困るので、旅行者にとってはありがたいシステムだと思う。
チケットは昨日聞いていた通り、一人7,750ディナール(約700円)だった。子供割引はない。
栗が仕切りのおじさんにチケットを三枚渡すと、おじさんが半券を切り取り、乗るべき車へ案内してくれた。
荷物を車のトランクに積み、満席になるの待った。そう、乗り合いタクシーは、全席が埋まらない限り出発しないのだ。。。
一番後ろの席には若者三人が座り、真ん中の列には私達が三人座った。後は運転手の横の二席が埋まれば
良いだけであったが、最後の二人が見つからず、しばらく待つことになった。
車の外でバキバキとすごい音がしたので、窓から顔を出すと、なんと横を通り過ぎた車が
私達の車のサイドミラーにぶつかったばかりでなく、ぶつかりすぎて、サイドミラーが取れてしまったのだった。
ぎょっ!!!(驚)
一同大騒ぎとなったが、乗り合いタクシーの運転手同士のこと、そう問題にはならずに事が済んだようだった。
栗が車から出るというのでどうしたのかと思っていると、壊れたミラーを運転手さんに見せてもらい、
何とかできないかと話しているのだった。栗がアイデアを出すと、おじさんはそれはいいと喜び、取り急ぎ
ドゥーズに行くまでの仮手当てとして、栗の言うようにサイドミラーにガムテープで巻いて固定した。
(栗は古い車に乗りなれているので、こういうサバイバルな知恵に長けているという。笑)
10時35分にようやく出発。やしの木畑、ザクロ畑を通り過ぎると、次第に地面が土ではなく砂っぽくなってきた。
放牧されているのか、ひとこぶラクダの集団がいた。中には道路を渡るラクダもいたので、運転手さんは車の速度を下げた。
私もあやぴーも車酔いしやすいタイプなので、乗り合いタクシーでの旅はとても心配だったのだが、全く大丈夫だった。
しかも、思っていたよりずっと快適な旅。1時間50分でドゥーズに到着した。
時計を見ると12時25分。お昼だからかものすごい日差しである。それにものすごく暑い。南に来たことを肌で感じた。
とりあえずホテルに行って荷物を置こうと、タクシーに乗ることにした。空車のタクシーが並ぶ場所に近づくと、その辺に座っていたおじいさんが腰を上げ、自分の車に来るよう手招きした。それは見たこともないような古い車だった。
我が家が数年前まで乗っていた車は廃車の運命をたどったのだが、その車と比べてもおじさんの車は100倍古くて、
内装もはげしくボロボロ。しかも、ホテルの名前を告げるとおじいさんは知らなかったのか、仲間に聞いていた。
大丈夫かなとちょっと心配になった。。。(苦笑)
とりあえず出発。車は街中を通り過ぎ、やしの木が生い茂る道をまっすぐに走った。3分でホテルに到着した。
料金は1,3ディナール(約120円)だったので、栗は2ディナール(約180円)をおじさんに渡した。
ガイドブックで見たホテル名は「LE SAHARIEN」だったが、ホテルには「LE SAHARIEN PARADISE」と刻まれていて、
こちらでは「PARADISE(パラダイス)」という名前で通っているらしかった。おじさん、疑ってゴメンね。。。
ホテルに入ってチェックインする。まだ部屋の掃除が終わっていないそうなのだが、おじさんが「でも部屋に入ってもらっていいですよ。掃除が終わってないだけで、荷物を置くのは全然構わないから。」と言うので、案内してもらった。
ブーゲンビリアが咲き乱れ、やしの木が立ち並ぶ廊下をおじさんと一緒に歩き進んで行く。「ここがレストラン」、
「こっちは室内プール」と説明してもらった。広い敷地にはプールがいっぱいあって、そのプールを囲むように
平屋が建てられている。私達の部屋は278号室。敷地の奥の方だった。
中に入ると、まず応接セットがあり、その奥にダブルベッドとシングルベッドが一つずつあった。
バスルームも広くて、もちろんバスタブがついている。うわ~い!
とりあえずバックパックを置き、レセプションに戻った。午後1時近くになっていたので、ホテルでランチすることに決める。
しかし、レストランに入ると誰もいない。クローズなのかしらと焦っていると、ようやく係の人が出てきた。どこの団体かと
聞かれたので、団体ではなくホテルに泊まっている個人客だと答え、席に案内してもらった。ビュッフェなので自由に
食べるよう言われた。
前菜コーナーには色々なサラダがあって楽しい。ホテルのレストランだから生野菜も大丈夫なはず。ここぞとばかり、
思い切りよそった。すると、日本人らしきおばさんがぞろぞろ入ってきた。日本人!こんなところで!!!
日本人の方に会うのは、チュニスのホテルで一緒だった女性以来だったので、うれしくなった。おばさんさん達の
「こんにちは。」という挨拶が何ともうれしい。笑顔で挨拶を返す。あやぴーは「可愛いお嬢さんねぇ。」と言われて照れていた。
「ご主人はチュニジア人の方?」と聞かれたので、いえ、フランス人ですと言うと、おばさま集団一同ビックリ。
(かなり日焼けしていたからフランス人には見えなかったのかな。笑)「ご主人、チュニジア人じゃなくて、フランス人ですって。
フランスから旅行にいらしてるんですって。」と伝言ゲームのような勢いで話がまわった。
レストランのスタッフに、「日本人に会ったのは一週間ぶりなの!」と話すと、「えっ、そうなんですか?じゃあ、僕達の方が
日本人に会ってるかもね。このホテルにはたくさんの日本人団体客が来るから。」と教えてくれた。おおおお~っ!!!
良いことを聞いた。日本人ご用達のレストランなら、サラダを食べても絶対大丈夫。私は確信を強め、栗にそう言った。
栗もその吉報に喜んだ。
メインも数種類あって、牛肉とひよこ豆とジャガイモの煮込みや、鶏肉のカレーなど、家庭料理っぽい味でおいしかった。
でも、私が一番気に入ったのはカリフラワーの天ぷら。大好きなカリフラワーがニース料理のベニエのようなもっちりした衣に
包まれているのだ。おいしい~!(しかしこれ、一見タコのフリッターっぽいかったので、ツアーのおばさんに「タコの
フライみたいですよー。」なんてウソをついてしまった。おばさん、ゴメンなさい。。。)
あやぴーはメインは食べずにデザート直行。。バタークリームのケーキに喜び、一気に四つ平らげた。
チュニジアに来てから、ケーキやアイスの類を全く食べていない、私達大人にとってもうれしいものがあった。
しかし、実際食べてみると、バターケーキより、ゴマ菓子の方が数段おいしいことに気がついた。アラブ菓子というと、
強烈に甘い印象があるが、チュニジアで食べるお菓子は今のところ甘さ控えめなものが多くてうれしい。ホテルの敷地で
取れるというなつめやしもメチャクチャおいしくて、お腹いっぱいだと言うのにバクバク食べてしまった。

(デザート。上の白いのがバターケーキ。中央がゴマのお菓子。下のお皿はなつめやし。)
ツアーのおばさん達を見送ってから、私達もレストランを出た。飲み物は別会計だと言うのでその場で支払いした。
ミネラル・ウォーターとビール1本で4,8ディナール(約430円)。高い!現地価格が身につき始めた私達にとっては、ぼったくり価格で腹が立った。しかし、ここはホテル、しかも高級な部類のホテルである。普通のお店と値段が違うのは
当たり前なのだ。気を取り直してバー・コーナーに行き、食後のコーヒーを飲むことにした。エスプレッソが1,5ディナール。
日本円にすると約135円だが、現地価格からするとやはり高い。これでおいしかったら文句もないが、どうしたらこんなに
まずく煎れられるんだというほど激まずなエスプレッソだった。プンプン!(怒)
あやぴーはホテルのおじさんにもらった絵はがきを取り出し、日本のババに送ると言って、日本語を書き始めた。
一息ついたところで部屋に戻る。キャ~!!!!!部屋に入ると、素敵なサプライズが私達を待っていた。掃除が終わって、
部屋が整っていただけでなく、あちこちにお花が飾られていたのだ!ベッドの上、枕の横、バスルームにも、鏡台の鏡にも、ナイトテーブルにもお花が置かれていた。あやぴー共々、「素敵!素敵!」と大騒ぎする。応接セットのテーブルの上には、お花だけでなく、山盛りのなつめやしも置かれていた。素朴な生け方だったが、スタッフの心遣いがとてもうれしかった。
ようやく興奮がおさまったところで、まずは洗濯(笑)。この暑さなので早く洗えば早く乾いてくれるかなと思って。
それから水着に着替えてプールに行くことにした。最初に選んだのは室内型温水プール。広くてびっくりしたが、
水に手をつけてみると温水ではなく、ただの冷たい水だった。ガビーン。(涙)

(キッチュな雰囲気の室内プール)
仕方なく、部屋の近くにある普通のプールに入った。日なたなので水が冷たくても大丈夫。ただ、水深が結構あり、
私でも足がつかないほどだったので、あやぴーは栗につかまって泳いだ。プールの端から端まで二往復したところで、
あやぴーが子供用のプールに行きたいと言い始めた。バスタオルを持って子供用プールに移動する。すると、やっぱり
子供用プールは小さすぎるとあやぴー。確かに小さい。。。じゃあ最後のプールにトライしようと四つ目のプールへ向かった。
ここは端の方ならあやぴーでも足がつくようだった。ようやく腰を下ろす。栗があやぴーと一緒に泳いでくれたので、
私はのんびりさせてもらった。
ふと、ホテルのスタッフが近づいてきて、たわわにナツメヤシがなった枝をあやぴーにと言ってたくさんくれた。キャ~、お昼ご飯の時に食べたおいしいナツメヤシじゃないですか!すごい、すごい。取れたてみたい!一つ食べてみると、
やっぱりおいしい!普段はあまりなつめやしが好きじゃない栗も、チュニジアに来てからすっかりファンになったとのこと。
そのくらいおいしいのだ。
とても暑かったので、プールに入ったり、出たりを繰り返しながら、なつめやしをつまみながら、のんびりと午後を過ごした。
この暑さの中で散歩をするのは自殺行為に近いと昨日のガベスでしみじみ悟ったので、今日は夕方までプールにいることにした。
あやぴーはとても喜んだ。
つづく。。。
宿泊したホテル
HOTEL LE SAHARIEN PARADISEhttp://www.sdts.tourism.tn/saharien/san.htm
(『Guide du Routard "Tunisie"
参考にしました!)
今回の旅行中、一番高くついたホテルだけど、
私にとっては一番良い滞在になったホテルです。
スタッフのホスピタリティがとってもうれしかった!
トリプルルームは一泊二食付で
95ディナール(約8550円)だったかな。
その時は「高い!」と思ったけど、
今考えてみるとやっぱり安いですよね。
旅行会社を通すと宿泊料金が割引になるそうなので、
現地の旅行会社に砂漠ツアーを頼むときに、
一緒にホテル予約してもらっておくことを
オススメします。
チュニジアへのおすすめ書籍
●地球の歩き方 「チュニジア」●旅の指さし会話帳〈47〉モロッコ(マグレブ語)
●Lonely Planet "Tunisia"
●Michelin Neos Guide "Tunisia"
●Guide du Routard "Tunisie"