
(ライトアップされた姿がとても素敵だったスファックスの市庁舎)
2006年10月24日 6日目後半 スファックス 快晴
メディナ(旧市街)に向かう。入り口に出店がたくさん出ていたため、ものすごい人だったのだが、
人込みをかきわけながら門をくぐって中に入ると、見事な城壁にぶつかった。適当にブラブラ歩いていると、
プロパンガスのボンベを乗せたリヤカーを引っ張っている女の子が目に入った。
あやぴーより、1,2才年上だろうか。リヤカーの荷物が重たいようで、汗をかきながら止まり止まり歩いている。
見かねた栗が手伝ってあげようと近づいた。女の子は一瞬びっくりしたが、安心して大丈夫な相手だと
すぐにわかったらしく、私達に笑顔を見せるとリヤカーを栗に任せた。私とあやぴーは栗と女の子の後ろを歩いた。
メディナの中はニースの旧市街のようで、古い建物に普通に人が住んでいるようだ。石畳の上なのでリヤカーを
押し進めるのが大変だけど、栗は大人。力が違う。通りの子供達にすれ違うと、どの子も笑顔で「ボンジュール!」と
挨拶してくれるのがうれしかった。しばらく行くと、女の子が「ここからは一人で行けるから。」と、栗に御礼を
言って、リヤカーの取っ手を握った。大丈夫と言われても私達はちょっと心配で、その子が角を曲がるまで
見届けることにした。女の子は何度も振り返って、私達に手を振った。心温まる出来事だった。
そんな訳で、いきなりメディナの奥に入り込んでしまった。まぁいいかと適当に歩く。城壁沿いに進んで行くと、
通りいっぱいに洗濯物が乾してあったり、猫が何匹も横たわっていたりして、なかなか面白い。
行き止まりになってしまったので、道を引き返す。家の中からおばさんが出てきた。「あんた達、何さがしてんの?」と
聞かれたため、栗が「出口を探してるんですけど。」と答えたら、おばさんは笑った。家の中にいた他のおばさん達も
出てきた。みんなが「出口を探してるんだって。」と笑うので、私達もなんかおかしくなって笑ってしまった。

ようやく出口(なのか入口なのか)に戻り、今度はモスク(イスラム教寺院)への道を歩いてみることにした。
ここのモスクの塔のつくりは、マグレブ史上初めての聖地であるケロアンのモスクのそれに似ているとか。
チュニジアではモスクにはイスラム教の信者しか入れないので、ここでも私達は外から塔を見上げることしか
できなかったのだが。
祭日のせいか、店はほとんど閉まっていた。それでも住んでいる人が多いのか、人出は結構ある。ここでも色々な人から
声をかけられたのだが、チュニスやハマメットのような客引きではなくて、純粋にあいさつしたい人が多いようだった。
学校でフランス語を習っているという子供達からは100%の割合で「ボンジュール!」と声をかけられた。
(チュニスのメディナとは違って、「コンニチハ!」「ナカタ!」「ニーハオ!」「ジャッキー・チャン!」とは
一度も言われなかった。笑)
スファックスはチュニジアで一番大きな港を所有している。工業や商業で栄えているのと、スファックスの人々は
プロフェットと呼ばれるイスラム教で重要な人物である「預言者」の子孫と言う伝説があるそうで、誇り高い人達だと言う。
そういうこともあってか、街を観光地化しないことに力を入れているらしい。なるほど、道理でチュニスやハマメットとは
雰囲気が違うはずである。
のどが渇いたのでカフェで一休みすることにした。ガイドブックに載っていたメディナ内のカフェは祭日だからか
閉まっていたので、一旦外に出て、その辺りに見つけた適当なカフェに座った。栗はミントティー、あやぴーには
ジュース。ウエイターさんのおすすめでDOGA LIMON(ドガ・リモン)というのを頼むことにした。レモネードだと
言うので、私もそれを頼むことにした。
栗とあやぴーは電車の中で山ほどお菓子を食べていたが、私はあまりお腹が空いていなかったので何も食べなかった。
そのため、今頃になって空腹感が襲ってきた。私は飲み物と一緒にケバブサンドイッチも頼むことにした。丸いパンに
削ぎ切りにされたお肉と野菜が挟まっている。ピクルスと黒オリーブが添えられていた。サンドイッチはアリッサが
効いていて、辛いけどおいしい。あやぴーも食べたいと言うので、アリッサが塗られていない端っこの方を食べさせて
いたが、やはり辛いというのであやぴーのためにツナサンドイッチを頼むことにした。もちろん、アリッサなしと
リクエストするのを忘れなかった。最初は普通に食べていたあやぴーだったが、半分ほど食べたところでやっぱり辛いと
ギブアップ。これ以上は食べられないと匙を投げた。栗が試しに食べてみるも、やはり辛かったらしい。もしかしたら
辛いのはアリッサではなく、サンドイッチにかかっていたオリーブオイルに唐辛子かなんかがマリネされていたのかもという結論に栗と二人で落ち着いた。
カフェを出た後は、船の時間をチェックしがてら港の方へ歩いてみることにした。方向を間違えて、思わぬ遠回りを
してしまったが、そのおかげで街中の色々な面を見ることができた。とてつもなく大きな作業船、船着場近くのピンク街、
小魚を捕る子供達。この辺りではアジア人がよっぽど珍しいのか、老若男女を問わずジーッと見つめられるので、私は
恥ずかしさのあまりサングラスが外せなかった。(中には一旦すれ違ったのに、わざわざ戻ってきて私の顔を見ようとする
男の子もいたんです!笑)。ここでもやはり子供からよく挨拶されたのだが、「ボンジョルノ!」と言われることが
多かった。イタリア人の観光客が多いのかな。。。
ようやく島への連絡船発着所にたどり着いた。時刻表を書き写していると、窓口のお兄さんが「これ、あげます。」と言って、時刻表を2枚くれた。
港からの帰り道は、ガイドブックをしっかり見て間違えないように歩いた。メディナの外のお店もやはりどこも
閉まっていた。ぐるぐる歩き回った行きとは違って、あっという間にホテルへ着いた。なんだ意外と近いんじゃん。
部屋に戻ってテレビを見ながら休憩し、お風呂を済ませてから夕飯に出かけた。ガイドブックに載っていた食堂風のお店は
祭日だからかお休みだったので、もう一つのワインが飲めるお店(=アルコールを置いているお店)へ行くことにした。
中に入ると、どよめきが起こった。店内は男性ばかりだったのだ。どうやら私とあやぴーだけが唯一の女性らしい。。。
一瞬緊張したが、お店のおじさんがとてもにこやかで優しかったので、すぐに安心した。とりあえず、ガス入りの
ミネラル・ウォーターと赤ワインをハーフボトルでオーダーした。("Magon" 2003)
パンとともに、緑のオリーブとツナを乗せたアリッサ(唐辛子のペースト)がやってきた。今日はアリッサを食べ過ぎない
ようにしようと栗と誓う。緑のオリーブがとてもおいしくて、あやぴーもよく食べていた。
食べものは、あやぴーにはミートソースのスパゲッティを頼んだのだが、一口もらったらこれまで食べたものとは違って、
ちゃんとしたミートソースでおいしかった。栗は前菜に魚のスープを頼み、メインはタコのサラダにした。
タコはスファックスの名物らしいのだ。私は前菜はパスして、タコのサラダだけ頼んだ。栗のスープを一口もらったら、
コクがあっておいしかったが、今日のヒットはやっぱりタコのサラダ。激うま!タコがやわらかくて、とっても繊細な味だったのだ。野菜とのバランスも絶妙だったし、あっさりした味付けもグー。感激だった。

隣のテーブルはチュニジア人の男性四人組だったのだが、ものすごい勢いでビールを飲み、ワインもがんがん空けていて、
ウエイターのおじさんがたしなめたほどだった。しかし、非常に気さくな人達で、一緒におしゃべりを楽しんだ。
良いお店だったねーと言いながらホテルに戻る。栗とあやぴーはテレビで「パイレーツ・オブ・カリビアン」を観ていたが、
私はちょっと具合が悪く、トイレとベッドを往復していた。やっぱりまだ調子が悪いみたい。。。
しかし、地獄はこの後、夜中に始まった。吐き気を感じて目覚めると、ひどい嘔吐にひどい下痢。ガストロ(嘔吐と下痢を
伴う胃腸風邪)の時のようである。滴れ落ちる脂汗を拭う暇もない。「吐けば楽になる。」と自分に言い聞かせて
何とか頑張った。ようやく一段落ついて鏡を見ると、顔面蒼白ではないか。自分の顔なのに恐かった。。。(苦笑)
まだ胃はキリキリしていたものの、ベッドに戻ると、栗が起きていた。ものすごく心配しているようだ。症状を話すと、
「それなら、これとこれを飲んで。」と薬を用意してくれて、しばらくの間おなかをさすってくれた。私は再びベッドに
横たわったが、相変わらずお腹が痛いし、吐き気もあり、しばらく眠ることができなかった。このまま朝まで
寝れなかったら、明日の島行きは栗とあやぴーの二人かなぁ、延泊した方がいいかなぁとか色々と考えていると、
いつのまにか眠りに落ちたようだった。
つづく。。。
夕飯を取ったレストラン
La Renaissance77, avenue Hedi-Chaker
(『Guide du Routard "Tunisie"
参考にしました!)
スファックスの駅からの大通りにある
市庁舎(Hotel de Ville)の一本駅側の道を
まっすぐ行くと左側にあります。
タコのサラダが絶品でした!
(salade de poulpe=サラッド・ドゥ・プルプ)
宿泊したホテル
HOTEL THYNAhttp://www.hotel-thyna.com
(『Guide du Routard "Tunisie"
参考にしました!)
スファックスの駅から大通りをまっすぐ下り、
Place du 2 MARSの広場を右奥に入って行くと
左側にホテルの看板が見えると思います。
都会(?)のせいか、オフシーズン料金がないため、
割高に感じますが、立地が良く、きれいなので、
子連れの方はもちろんんこと、
女性一人旅の方にもオススメできます。
チュニジアへのおすすめ書籍
●地球の歩き方 「チュニジア」●旅の指さし会話帳〈47〉モロッコ(マグレブ語)
●Lonely Planet "Tunisia"
●Michelin Neos Guide "Tunisia"
●Guide du Routard "Tunisie"