Tunisia - チュニジア旅行記

チュニジア旅行記




(HAMMAMET(ハマメット)行きの電車)


2006年10月21日 3日目前半 ハマメットへ電車移動


昨日の夜は、隣のナイトクラブでの生演奏(と言うか雄たけび)に続き、蚊に悩まされ、一晩中大変な思いをした。
持参した蚊よけスプレーが全く効かないのはかなりショック。今年はわが家にとって「蚊」の年だとつくづく思う。
ニースというか、私達の住む地区に白と黒のシマ蚊が氾濫し、庭にもおちおち出れない状態が夏から続いていたのだが、
まさかチュニジアに来てまで蚊に悩むとは思っていなかった。しかし、このホテルにいるのは単色の蚊。
刺されてもあまり腫れないのが不幸中の幸いと言える。

「のどが渇いた」というあやぴーの声で目を覚ますと8時半だった。私にしてはかなりの寝坊。
急いで顔を粗い、栗を起こす。栗も一晩中蚊に悩まされていたそうで、寝た気がしないとブーブー言っていた。

朝食を取りに食堂へ向かう。今日は時間が遅くなってしまったせいか、もう誰もいなかった。
日本人のリカさんに会えなかったのは残念。。。

一旦部屋に戻り、身支度をしてから荷物をまとめた。今日は電車に乗って移動するのだ。
電車の時間までまだだいぶあったので、部屋に荷物を置き、身軽な格好で駅まで切符を買いに行くことになった。
駅に着くと、中年のおじさんが近づいてきてタクシーはどうかと声をかけてきた。よく見ると昨日も話しかけてきた
おじさんだった。「今日はこれから電車でハマメットに行くのでタクシーはいらない。」と断ったが、
なかなかしぶとく付きまとってきた。ようやくのことでおじさんを振り切り、GRANDE LIGNEと書かれた窓口に並んだ。
ハマメットまでの切符を買う。窓口の人に「2等席?」と聞かれたので、そうお願いする。3人で10ディナールちょっと
だった(約900円)。所要時間が1時間ということを考えると安い。(日本もフランスも国鉄は高いですもんね。。。)

あやぴーはフランスの国鉄同様大人の半額とのことだった。しかし、実際は半額ではない。大人の料金の60%か70%。
チケットには50%割引としっかり記載されているのでちょっと不思議ではあるが、ここではそういうものなのだろう。
深く考えないことにする。

カフェで時間をつぶそうかと思ったが、ラマダン中なので、日中の飲食は禁止。ゆえに、飲食店は全く開いていない。
カフェのテラスに座っている人たちをみて、「もしや、このカフェは特別に営業しているのでは!?」と思って近づくと、
100%の割合で見事に期待が砕かれた。地元のみなさんにとってはカフェが開いているいないはあまり関係ないようで、
クローズ中でもテラス席に椅子があれば、普通に座っておしゃべりしているのだった。
(こういう大らかさってちょっといいなと思った。)

カフェを見つけるのは早々に諦めて、ホテルへ戻ることにした。これから私達はチュニスを出るが、最後にはまた
戻ってくるつもりなので、帰国前の2日分、前もって部屋を予約しておくことにした。ナイトクラブはうるさいし、蚊もいるけど、
栗も私もなんとなくこのホテルが気に入ったのだ。受付の人達、お掃除のおばちゃん達、朝食係のおじさん達、、、
みんな気さくで優しいから。

いよいよチェックアウトをしてホテルを出る。栗は大きなバックパック、私は小さなディパックをそれぞれ背負い、駅に向かった。駅に着くと、タクシーはどうかと中年の男性が寄ってきた。よく見るとさっきの人!
栗と私は顔を見合わせて笑ってしまった。「だから、さっきも言ったように、今日は電車でハマメットに行くんです。
タクシーには乗れないんです。」とおじさんに説明すると、ようやく納得してくれたようだった。

出発の1時間前ではあったが、ホームを見ると既に人が並んでいたので私達も中に入ることにした。
駅員さんにチケットを見せてホームに立つ。まもなくすると、電車がやってきた。押し合いへし合いで大変だったが、
なんとか電車に乗った。チケットに書かれている座席番号を探す。私達の席はどうやら4人がけのところのようだ。
しかし、そこだけ番号がかかれていない。少し不安に思ってキョロキョロしていると、「どうしましたか?」と男性が
声をかけてくれた。私達が番号を探しているんだけど、、、と言うと、「いやいや、番号なんてないんです。好きなところに
座っていいんですよ。」と教えてくれた。周りの人たちはくすっと笑っていた。なんだ、そうなんだ。真剣に探しちゃったよ。。。
私達も思わず笑ってしまった。

出発までUNOをして過ごす。電車内は段々と人が増え、私達が荷物を置いていた席にも、「ここ、いいですか?」と
若い男性が座った。気がつくと満席。立っている人もいた。

電車は予定通り12時6分に出発。しばらく走ると山が見えてきた。ぶどう畑やオリーブの木も見える。豊かな農耕地帯。
いい景色だね~としみじみ。すると、突如として大きな競技場が現れた。周りの景色から完全に浮いている現代的な競技場。
「あれ、横浜にある競技場みたいじゃない?」と栗に言うと、隣の男の子が「違います。どちらかと言うと、フランスの
競技場ですよ。」と答え、そこから会話が始まった。

その男の子は、「大学ではドイツ語を専攻しているので、フランス語はあまり得意じゃないんですが、、、」と言っていたが、
フランス語も上手だった。(チュニジアの人は本当にみんなフランス語がうまい!)
私達がBir-Bou-Rekbaという駅で降りると言うと、「僕も一緒です。」と彼は言い、「そろそろ準備した方がいいですよ。」と
教えてくれた。

まもなくするとBir-Bou-Rekba駅に着いた。電車を乗り換えないといけない。車掌さんに確認してから、対岸に停まっていた
小さな電車に乗った。空いている席を探していると、さっき一緒だった男の子とまたもや相席になった。おしゃべりを続けているうちに、「そうだ。良かったらこれ差し上げます。」と電車の時刻表を渡してくれた。
私達が「いえいえ、もう既に持ってるからいいですよ。」とお断りすると、「いまお持ちなのは、ラマダン中の時刻表だと
思うんですよ。僕が手にしているのはラマダン明けの時刻表。ラマダンが終わると通常運行に戻るので、
こっちを持っておいたほうがいいですよ。」と言う。そうなんだ~!私達はそんなことも全然知らなかったので、
彼に御礼を言って、ありがたく頂くことにした。それにしてもなんて親切な男の子だろう。見ず知らずの観光客に。。。(感涙)

そうこうしている間にチュニジアが誇る国際的なリゾート地Hammamet(ハマメット)に到着。男の子にお別れを言って
出口へ向かった。先頭はあやぴーだったのだが、もぞもぞしていて電車を降りない。どうしたのかと思って見てみると、
電車には階段がなく、ジャンプして降りないといけないのだった。日本からフランスに来て、電車の違いに驚いたけど、
チュニジアはチュニジアでまた違う。順番変更。まず私が先に降りてから、あやぴーを抱きかかえておろし、
最後に栗が降りた。

ハマメットで最初に私達を出迎えてくれたもの、、、それは牛の首だった。(汗&笑)
駅のそばにあるお肉屋に、牛の生首が飾られていたのだ。びっくり!
なぜかお店の人も、外で並んでいた客も私が目を丸くしていたのを見ていたようで、みんなが手を振って挨拶してくれた。
牛の首を指差しながら笑っている。次のお肉屋にも同じものがあったので、ここではこういうしきたりなのかもしれない。
お肉の出所を示し、新鮮だと言うことを見せるためなのかな。でも、恐いんですけど。。。(笑)

大通りを15分ほど歩くと、予約していたホテルが見つかった。70年代っぽいレトロな雰囲気ながら、想像していたより
シックで驚く。レセプションで渡された滞在者カードをソファに座りながら記入していると、ウエイターさんが
ウエルカム・ドリンクを運んできてくれた。気遣いはもちろんのこと、のどが渇いていたのでとてもうれしかった。

滞在者カードを書き終えたので、渡された鍵を持って、別棟にあるという部屋へ向かった。お掃除のおばさんが一緒に来て、
ついでだからと部屋まで案内してくれた上に、電気のつけ方なども説明してくれた。ここはキッチン付の滞在型ホテル。
思ったより広い部屋で内装も素敵。私達の部屋は中庭に面した最上階である。本館の方の最上階にはプールがあり、
その奥にうっすらと海が見えた。



(ホテル。別棟への入り口。)


つづく。。。




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