(ルーム・エレニ。朝食を取る中庭。)2004年10月25日(月)晴れ
パロス島(この日は宿にカメラを置いて行動していたので、写真はありません。)
隣の部屋の物音で朝6時に目覚める。
家具を移動しているようなギギギーッという音、シャワー、赤ちゃんが泣く声、そしてドイツ語。
眠ろうと思っても、一度起きてしまうと、ちょっとした音も気になってなかなか寝付けない。
ようやく静かになると、段々自然にまぶたが下がっていった。
改めて7時45分起床。栗とあやぴーはまだ寝ていたので、浴室に行って、一人静かに体操とヨガをした。
珍しく栗の方が先に起き、あやぴーが一番最後の朝9時に目を覚ました。ペンションの中庭で朝食。
マダムが作ったクッキーとケーキ(共にオリーブ油を使っている感じ)、パン、バター&ジャム、コーヒーに
オレンジジュース。あやぴーには私の分を取り分けようかと思っていたのだが、マダムがあやぴー用にクッキーと
ケーキをサービスだと言って出してくれた。パンのお代わりを聞かれたので、せっかくだから頂くことにした。
中庭は静かでホッとする空間。色々な種類の植物が植わっているからだろうか。
たくさんのハーブ、3,4種類の唐辛子、ジャスミン、ゼラニウム、バラ、ぶどう、コットンの木まである。
マダムがコットンを1つ取って、あやぴーに手渡してくれた。白くてフワフワしている。
あやぴーはコットンを見たことがないので、喜んだ。
庭の中央にある井戸は飾りではなく本物。深さ4メートルあるらしい。パロス島には水が豊富にあるのだと
マダムが話してくれた。(サントリーニ島では水がないので海水を塩抜きして使っているそうだ。他の島でも
みんなそうしているのかと勝手に思っていた。。。)
水があって、太陽がある。そして温暖な気候。この島が青々としていて、誰もが草花を育てている理由がわかった。
この島は昔から豊かなのに違いない。
部屋に戻ってから水着に着替え、タオルを持って、ペンションの前のビーチに向かった。
さらに5分ほど歩きつづけると、きれいな砂浜にたどり着いた。周りには誰もいない。私達だけでビーチを一人占め。
水の中にちょこっと入り、海の底を見ると、太陽の光が反射して、白い砂の上に縞模様を描いていた。
なんてきれいなんだろう。透明な水にも感激だった。
今は使われていないらしい小さな船着場に行くと、体調10cmほどの深緑のカニを多数発見した。
手を伸ばすと、カニは急いで逃げようとしたものの、足を触ることができた。
ニースのカニに比べて、ここのカニは動きが遅い。ゆるやかな島のリズムに順応しているのだろうか。。。
あやぴーは水を出たり入ったりしながら、砂遊びをしたり、貝殻を拾ったりと忙しい。
静かで美しいビーチ、楽しく遊ぶ子供、何にも追われることのないのんびりとした時間、、、
「幸せ」という一言につきる。
本格的に水の中に入ってみると、朝だからか冷たく感じた。それでも勇気を出して首までつかり、後を追って来た
あやぴーと5分ほど泳いだ。段々体が慣れて来たのか、外に出ると、水の中の方が温かいような気がした。
あやぴーを陸に連れて行ったあと、一人でもう一度ゆっくり泳いだ。ニースとは違い、遠浅の海。
どこまで行っても海底は白く、泳ぐ自分の影がはっきり見えるほど水が澄んでいる。
もしかしたら私は夢の中にいるんじゃないだろうかという錯覚に落ちそうになった。
その後栗もひと泳ぎし、お昼になったので、一旦ペンションに戻り、シャワーを浴びた。
手元になるべく現金を持たないようにと、3泊分の宿泊料を前払いしておくことにした。
マダムからパロス島の地図をもらった。親切にもボールペンで印をつけながら、観光スポットを教えてくれた。
バスタオルと水着をリュックサックに詰めて再出発。まず午後1時で閉まる郵便局に行き、切手を2枚購入した。
ニースのお義父さんと日本の母に絵葉書を出すためである。おみやげ屋さんでパロス島の絵葉書を2枚選び、
スーパーでミネラル・ウォーターの調達をしてからお昼ご飯。
朝にたくさん食べたせいか、まだあまりおなかがすいていない。栗もそうだと言うので、旧市街の中のカフェに
入ることにした。私はソーセージ、トマト、チーズサラダのバゲットサンドイッチ、栗はツナのクラブサンドイッチ、
あやぴーにはハム、トマト、レタスのバゲットサンドイッチを特別に作ってもらうことにした。
飲み物はフラッペ(アイスコーヒー)をミルク&お砂糖入りで。あやぴーにはフレッシュオレンジジュース。
おなかを空かせた猫が寄ってきたので、栗はツナを、私はソーセージををわけてあげた。
のんびりしているうちに、バスの時間まであと10分ということに気が付いた。
あわてて会計を済ませ、バスターミナルまで走る。午後はここPARIKIAから10キロほど北にあるNAOUSSAという村に
行こうと思っているのだ。夏はPARIKIA以上ににぎわうというビーチリゾート地らしい。バスで10分とガイドブックには
書いてあったが、途中、バス通りではないところに住む人のために道を外れて迂回したり、工事があったりして、30分ほど
かかった。しかし、バスの窓から牛、仔牛、馬、ヤギ、羊などさまざまな家畜が見えたので楽しかった。
あやぴーに「頭」という数え方を教えると、あやぴーはすっかりその言葉が気に入って、「ママ、馬は何頭いた?」
「羊が三頭いるよ。」と、うるさいほどそればかり言っていた。子供っておもしろい。
終点NAOUSSAでバスを降りる。小さな船がちんまりと並んでいる素朴な村でびっくり。もうシーズンが終わりなのか、
ほとんどのお店、レストランは閉まっていた。そのせいもあるだろうが、とてもリゾート地には見えない。船の周りには、
大きいのから小さいのまで魚がたくさんいて、あやぴーは大喜び。視線を上げると、ブーゲンビリアのピンクやオレンジの
葉が見える。建物の白い壁とのコントラストが素敵だった。
村の地図を持っていなかったのと、観光案内所が閉まっていたので、まずは丘の上の教会まで歩くことにした。
あやぴーは何故か教会の見学が好きだし、高台に行けば村の様子が把握できるのではないかと思ったのだ。
教会は残念ながら閉まっていたが、遠くに砂浜のビーチが見えたので、そこを目指すことにした。別荘やホテルが続く中を
歩いて行く。5分ほど進んでアところにあったホテルには子犬が二匹いて、犬好きの栗はしばらくうれしそうに彼らと
遊んでいた。ホテルを出ると砂浜が目の前に広がった。今朝のビーチより、もっと野生的。
あやぴーが変な白いものを拾った。何だろうと思っていたら、栗が「イカの骨じゃない?」と言った。イカの骨!
あやぴーはまるで宝物を見つけたかのように喜び、骨を持って歩くことに決めたようだった。砂浜を奥の方まで行くと、
きれいな形の貝殻がたくさんあった。あやぴーは早速貝殻拾いを始める。相変わらずイカの骨を手に持ちながら。
栗が大きな砂の城を作ると、あやぴーはお城の外堀にたくさん集めた貝殻を入れた。
日差しは強いながらも夏に比べると十分に耐えうるものである。暖かくて良い気持ち。車が全く通らない場所だったので、
自分たちの話し声がよく響く。そして波の音。広いビーチには一緒のバスで来たドイツ人ファミリーと我が家ともう一組
母子がいただけで、にぎやかな夏の様子が全く想像できない静けさだった。
海の底も砂だった今朝のビーチとは異なり、ここの海底は小石や岩が多くて、砂はところどころしかない。しかし、
遠浅で波がほとんどなかったため、泳ぎやすかった。水が透明で魚がよく見える。栗とあやぴーも泳いだ。栗は一人で
100mほど沖にある小さな島まで泳いで行ったのだが、島にはこれといっておもしろいものがなかったそうだ。
カニも貝も何もなかったとがっかりしていた。
5時を過ぎたので帰り支度を始めた。行きにあった子犬達と帰りも遊ぶ。
あやぴーがいかの骨をもう1つ拾って2つになったので、各々の犬に1つずつあげた。犬は骨を口にくわえて遊び始めた。
私達が先に進むと、犬達もついてきた。しかし、途中で戻っていった。あやぴーはちょっと残念そうだった。
狭い路地を歩いて行くとバス停がある広場についた。まだ時間があったので小さなヨットハーバーを散策。
岩礁になっているところに魚がたくさんいて感激。カニもたくさんいる。海の底までしっかり見えるほど水が透明で驚く。
まるで水族館で見学しているかのような気分になった。その後、小さな橋の上に行って、夕日を眺めることにした。
昨日に引き続き、今日もあやぴーのショータイム。歌や踊りの見学を強要された。
バスがやってきたおかげで、ようやく解放され、ホッとする私であった。。。(笑)
バスは時間通り6時半に出発。ドイツ人ファミリーもまた一緒だった。帰りはバスターミナルまで行かず、街中で降り、
お隣にあるナクソス島の船をチェックした。明日一日行ってくるのもいいかもしれないと思ったのだ。
ところが、いざ旅行会社の前まで来ると、急に面倒くさくなってきた。何もわざわざ隣の島に行かなくても、ここで
十分楽しめるではないかと考え直し、ナクソス行きは止めることにした。
宿に戻り熱いお風呂に入る。今日は午前も午後もよく泳いだので、三人とも若干疲れを感じているようだ。あやぴーは
まず私とお風呂に入り、その後、栗と私がバトンタッチして、引き続き栗とお風呂を満喫。
浴槽のあるホテルにして良かった!
8時半に宿を出て夕食を取りに行く。疲れていたので、マダムのもう一つのお勧め、宿近くのシーフードレストランに
入ることにした。お店の人にシーフードの盛り合わせ二人分22ユーロというのを勧められたが、それは断って、単品で
頼むことにした。トマトときゅうりのサラダを皆でつまみ、メインにはあやぴーがチキンのグリルにフライドポテト、
私はタコのグリル、栗は魚のグリルを頼んだ。栗の魚はお皿からはみ出しそうなほど大きかった上にグリーンサラダ付き
だったが、私のタコは足だけ。付け合せも何もない。寂しさを感じながら食べ始めると、美味しかったのはもちろんのこと、
意外とボリュームがあって、おなかいっぱいになった。
食後にウエイターさんがフロマージュブランをサービスで持ってきてくれた。どうやらお客全員にサービスしているらしい。
上にかかっている黒っぽいものは何のソースだろうと思っていたら、栗がなつめやしだと言った。
「子供の頃に食べた味だよ。懐かしいなぁ。」と感激している。はちみつのような、黒砂糖のような味は、あやぴーには
甘すぎたらしい。ほとんど残してしまったので、私が残りを頂いた。ラッキー。飲み物にはミネラル・ウォーターと
地元産の白ワインを頼んで、全部で22,5ユーロ。美味しかった上に、昨日より5ユーロも安い。
こちらのレストランを試して良かった!
10時頃宿に戻る。あやぴーはさすがに疲れたらしく、歯みがきをするとすぐに眠ってしまった。
そして、栗も私もあやぴーに続き、あっという間に眠りに落ちた。
宿泊したホテル(お勧め!)
Room Eleni(ルーム・エレ二)
http://www.eleni-rooms.gr
家族経営のこじんまりとしたペンション。
繁華街から10分ほど歩きますが、
その代わり、砂浜のきれいなビーチのすぐそばです。
近くにおいしいレストランがあるので
夕飯の心配はありません。
中庭で食べる朝食も魅力的。
エレニ特製のケーキやクッキー付きです。
エレニもご主人のヤニスも人当たりが良く、
とても優しいので、のんびりしたい人には
うってつけの宿だと思います。
(フランスのガイドブック「Guide du Routard」で見つけました!)
昼飯を食べたカフェ
Cafe Symposium
港を背にし、100の扉がある教会を左に見ながら旧市街に入っていくと、しばらくして
右手にあると思います。
二つの大通りが交わるところです。
軽く食事がしたい人に超お勧め!
クラブサンドイッチはお手軽価格の上にボリュームあり。
お店の人も優しくてすごく感じが良いです。
(フランスのガイドブック「Guide du Routard」で見つけました!)
夕飯を食べたシーフードレストラン
APOSTOLIS
港を背にして、海岸通りを左側に進みます。遺跡を通り過ぎ、5分ほど進むと見つかると思います。
広いテラス席と日干しされているタコが目印。
シーフードだけでなく、色々な料理があります。
良心的な値段(デザートもサービスだし。)で、
きびきびと働くうウエイターさんに好感。
お勧めは地元産チキンのグリル。
鶏肉の味が違います!
次にすすむ。。。
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