
2004年10月20日(水)晴れ アテネから夜行フェリーへ
今朝も昨日と同じ順番で各々目を覚ました。まず私、それからあやぴー、最後に栗。
ホテルの朝食はいまいちだということが昨日わかったので、今日はホテルの近くにあるチェーン系のカフェまで
朝食を食べに出かけた。値段は変わらないが、オレンジジュースは絞りたてだし、コーヒーもおいしかったので、
わざわざ外に出た甲斐はあった
一旦ホテルに戻り、身支度をしてからチェックアウト。今日の夜はフェリー泊なのだ。
夕方まで荷物を預かってもらうようにお願いし、ホテルを後にした。
スーパーでミネラル・ウォーターを、キオスクでテレフォンカードを買う。
それから公衆電話を探し、インターネットでチェックしていたサントリーニ島のホテルに栗が電話をかけ、
3泊分の予約を入れた。フランス語が話せる人だったらしく、栗はホッとしていた。
フェリーが着くのは朝5時なのだが、ホテルの人が港まで迎えに来てくれるとのこと。良かった、良かった。
これで当座の心配はない。
すがすがしい気持ちで、アテネや海が一望できるというリカヴィトスの丘に向かって歩き始めた。
坂を登るにつれ、観光客の姿が全く見えなくなり、地元のカフェに集うおじいさんたちは、誰もが一様に
「なんでこんなところにアジア人が?!」という不思議そうな顔をしていた。
それにしtめおやけに葬具店が多い。そういう地区なのかなぁと思っていたら、丘の中腹に大きな墓地があり、
その周りには待合室のある葬儀場のようなところが何軒か並んでいた。それで葬具店が多いんだなと納得。
栗と私は、カトリックと仏教の葬儀には参加したことがあるが、ギリシャ正教のそれについては全く知らないので、
興味深かった。
葬儀地区を通り越し、丘を上り続けると、ようやく頂上についた。
意外と楽だったねと喜んでいると、目の前にリカヴィストの丘が現れた。
「なんで、目の前にリカヴィストの丘が見えるの?じゃあ、ここはどこなの?」
様々な思いが頭をよぎった。
そして、私達は間違えて別の丘を登ってしまったのだということにようやく気が付いた。。。
ぶーぶー言うあやぴーにはクッキーを与えてご機嫌を取りつつ、一旦丘を下り、今度は何があっても見失わないようにと、
まっすぐリカヴィトスの丘に向かって歩いた。しかし、何で間違っちゃったんだろう。。。
今更考えても仕方のないことを口走りつつ、歩く。ひたすら歩く。
本来は頂上まで徒歩で行く予定だったが、あやぴーを見ていると、どうやらそれは無謀に思われる。
丘の中腹からケーブルカーに乗ることに決め、「ケーブルカー乗り場までだから、頑張って歩こう。」と励まし、
なんとか歩いてもらった
大通りを渡ると、それまでとは街の様子が一転したことを感じた。ものすごく都会。「FROMAGE」とフランス語で
書かれたチーズ屋さんまである。ブランド店が並ぶ通りを、ショーウインドーを眺めながら歩き、長い階段をひたすら上る。
ようやくケーブルカーの入り口に着いた。あやぴー、お疲れ様!機械が壊れていたので受付で切符を買った。
あやぴーの分もカウントされて13ユーロ!たか~い!(涙)
本当は帰りは下りだから歩こうかと話していたのだが、往復分払わされたことを知り、
それならばと帰りもケーブルカーを使うことに決めた。
ケーブルカーは30分ごとの運転らしく、しばらくロビーで待たされた後、12時半に出発した。
岩の中に掘られた屋内ケーブルカーなので見るものがない。すぐさま、下りのケーブルカーとすれ違い、
1分ほどで頂上に着いた。周りの人が「CAFE」と書かれた出口に向かうので、私達もついていく。
案の定カフェに出てしまい、「出口じゃないじゃん!」と思ったが、良く見ると奥に階段があり、上っていくと頂上に出た。
何と良い眺め!昨日あれだけ大きいと思ったアクロポリスの丘が眼下に小さく見える。
南には海が広がり、北には山が連ねている。海と山の間はびっしりと建物がひしめき、アテネの広さに改めて驚いた。
栗と交替で聖イオルゴス教会を見学。外側は真っ白だが、中は金や銀を使った絵がたくさん飾られていた。
何故か近所に住むポカテラおばあさんの家の香りがした。。。(^ ^)
お昼過ぎだったので、とにかく暑い。日差しも強い。リカヴィトスの丘散策を続けることは断念し(聖イオルゴス教会と
景色以外にはそれほど魅力を感じなかったのもある)、ケーブルカー乗り場に戻った。
すると、ケーブルカーの後ろ姿が見えた。出発したばかりだったのだ。次は30分後。ショック。。。
外に出て行く気力がなくなり、クーラーの効いた待合室のベンチで30分待った。
あやぴーは思わぬお絵かきタイムに大喜び。ようやく来た帰りのケーブルカーも、行き同様一番下に座った。
ブランド街を再び歩いて行くと、広場にぶつかった。そこから歩行者天国に入り、テラス席が広がるカフェに腰をおろした。
メニューを見ると昨晩食べたホットサンドイッチの「ピタ」があったので、串焼きの豚肉が入ったピタを3つと、
トマトとキュウリのサラダにフライドポテトを注文した。あやぴーがピタを食べないので、サンドイッチを解体し、
お肉とパンを別々にして食べさせた。おいしいものをたくさん食べて幸せ。ゆっくり食休みをしてから、国立庭園に
行くことにした。
横断歩道でない道を渡った時、背後から栗が「危ない!」と叫んだ。あやぴーの手を引いていた私は、あやぴーばかりを
見ていたせいで、横からスピードを出したオートバイが来ていた事に気付いていなかったのだ。
オートバイが止まってくれたので何の問題もなかったが、栗はカンカン!
「道を渡る時は、顔を上げて左右よく見ろよ!おまえ一人の命じゃないんだぞ!」と、
ものすごい勢いで怒鳴られてしまった。シュン。。。(涙)
あやぴーは私をなぐさめようと、ずっと手をつないでいてくれた。栗は私達から五歩ほど離れて歩いている。
怒りがおさまらないらしい。国立庭園の中を進んで行くと、亀がたくさんいる池があり、その横の柵の中でははあひるが
ぎゅうぎゅう詰めになっていた。遠くの方に檻が見えたので、あやぴーと歩いて行くと、ちょっとした小動物園コーナーに
なっていた。ここのヤギは、私達の家の近くにあるカステル公園のヤギよりスマート。
座っていたダチョウは口を開けながら呼吸していた。暑いからかなぁ。。。
のんびり散歩を続けていくと、あやぴーが遊具コーナーを発見。時間もあるし、あやぴーも遊びたいというので、
寄っていくことにした。ブランコに大喜び。最初は私が背中を押していたが、そのうちあやぴーは一人でこぎだした。
相変わらず後ろを歩いていた栗もようやく公園に到着。ところが、入り口のところで係員に止められた。私達の方を
指差して説明している模様。係員がこちらを向いたので、私は栗に手を振り、家族だと言うサインをした。すると、
ようやくGOサインを出て、栗も公園の中に入ることができた。
どうやらここでは大人が一人で遊具コーナーに入ってはいけない決まりらしい。私がブランコに座ると、ピピッと笛が
なってまた係員のおじさんがやってきた。大人はブランコに座ってはいけないのだそう。規律の厳しさに思わず苦笑した。
しかし、逆を言えばそれだけしっかり監視が行きわたっているということなので、ここに遊びに来る子供たちは
恵まれているなぁと思った。
栗はブランコから離れたベンチに座っている。まだ怒っているらしい。あやぴーが一人でもブランコで遊べるというので、
栗のところに向かった。もう一度お説教を聞き、「あやぴーが一人で横断歩道を渡れるようになるまでは、細心の注意を
払うこと」を誓わされた。私の命は私一人のものではなく、家族のものでもあるのだから。。。普段は一言いわずには
いられない私なのだが、彼の言うことはもっともなので、始終黙って聞いていた。そして、ようやく栗の機嫌が直った。
あやぴーはいつのまにかギリシャ人の男の子と友達になり、二人で走り回りながら一緒に遊んでいた。
バカンス中は私達大人とばかりで、楽しくないことも多いだろう。時間ギリギリまで遊ばせてあげようということになった。
帰る前にもう一度大好きなブランコに乗り、男の子にお別れを言ってから遊具コーナーを出た。
国立庭園を南下し、アクロポリスの丘やゼウス神殿を見ながらホテルに戻った。預けていた荷物を引き取ってから再出発。
地下鉄に乗り、ピレウス港を目指した。予定よりずっと早く着いてしまったため、駅のカフェでおやつを食べつつ
時間をつぶしてから、船の停留場である「E7」に向かった。

(私達が乗ったEXPRESS SANTORINI号)
チケットを買う時に2人部屋のチケットが売り切れで、4人部屋になってしまったのだが、船上で変える事ができるから
トライするよう事務所の人に言われていたので、船の前にある小さな掘っ立て小屋の受付の女性にその旨を伝えた。
色々トライしてくれたのだが、結局は「船内のレセプションで」ということになり、あわただしい中とりあえず乗船する
ことになった。
レセプションに行くと、船が出発するまでは空き部屋状況がわからないから、出発後にまた来てほしいと言われて、
一番奥にある1等客用のロビーに案内された。一番乗りだったので、まだロビーには誰もいない。荷物を置いて、
きれいなソファーに座った。あやぴーは早速お絵かき。栗と私は交代で外を見に行った。日は落ちても空気はまだ温かい。
船に泊まるのは初めてなのでワクワクした。一方、海軍で兵役を過ごした栗は懐かしさでいっぱいになったらしい。
私達が乗っている船がフランスの船で、全ての注意書きがフランス語で書かれていると教えてくれた。
あやぴーはお絵かきの手を休めてテレビ鑑賞。言葉がわからなくても構わないらしい。栗と私はガイドブックを読んで、
今後の計画を練った。ロビーに段々人が増えてきて、いよいよ船が動き始めた。栗は部屋のことをたずねるために、
再びレセプションに行き、追加料金を払うことで4人部屋を二人で使わせてもらうことになった。
係員が部屋に案内してくれた。狭いことをのぞけば、アテネのホテルよりずっときれい(笑)。荷物を置いてから、
三人で外に出た。陸はもうだいぶ遠い。それでも、今朝登ったリカヴィトスの丘とアクロポリスの丘は辛うじて判別する
ことができた。振り返って進行方向を見ると、そちらの方は恐いくらい真っ暗。デッキには寝袋にくるまった若者が
たくさんいて、彼らのことが少しうらやましくなった。私にはこういう旅はもうできない。
年を取ると、ちょっとお金を払ってでも楽をしたいと思うようになるからだ。
一旦部屋に戻り、シャワーを浴びた。夕飯は船のレストランでと思っていたのだが、オフシーズンだからかレストランも、
セルフサービスも閉まっている。仕方ないのでカフェコーナーに行き、ほうれん草とチーズのタルトを買って夕飯にした。
あやぴーにはハムとチーズのタルトにポテトチップス。明日は朝が早いので、10時就寝。あやぴーと私は同じベッドで
寝ることにした。
サントリーニ(ティラ)島までの夜行フェリー
Hellas Flying Dolphinhttp://www.dolphins.gr
(私達は、サイトで船の曜日や時間をチェックし、
SYNGROU-FIX通りにあるオフィスで、直接チケットを購入しました。
オフィスは、ゼウス神殿を背中にして、南西に進む大通りSYNGROU-FIXの
右側を歩いて行くと、100番辺りのところにあります。日曜日定休。)
次にすすむ。。。
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