(ハニア。レストランの軒下に干されたタコ)
2005年11月4日(金) 晴れ
スファキア(Sfakia / Chora Sfakion)からハニア(Hania)へ
2時50分。栗がトイレに行く音で目覚める。外では相変わらず強い風が吹いている音が聞こえる。
あと3時間と思い、目を閉じた。6時ちょうど、私の腕時計にセットしていたアラームが事鳴った。
普段は朝が弱い栗も、「鳴った!鳴った!」と大喜びで目を覚ました。
その後、ホテルのオーナーがセットしておいてくれた電話のモーニングコールがかかった。良かった~!
早速ベッドから出て洗顔、歯みがき。その間に腕時計にセットしておいた2つ目と3つ目のアラームも鳴った。完璧!
身支度を終えてから、あやぴーを起こす。早起きと言っても、普段より1時間早いだけだったのだが、
あやぴーはグズグズ・モードで気難しかった。
7時のバスに乗るために、6時45分にホテルを出る。日は明けたものの、まだ薄暗くて寒い。
あやぴーが可愛がっていた子猫をホテルのロビーで探したが、出会えたのは母猫だけで、子猫には会えなかった。
びゅーびゅーと風が吹く中、バス乗り場へと向かう。どのお店も閉まっていて寂しい感じ。
あやぴーが寒いというので、長袖Tシャツの上にヨットパーカーを着せ、さらにフリースの上着を着てもらった。
私も似たような格好をしていたのだが、それでも寒く感じる。既にバスが来ているかと思っていたのだが、
まだ来ていなかった。待合所のベンチに座ることにする。待合所といっても、掘っ立て小屋。すきま風が寒い(涙)。
体を動かすのが好きな栗は、時折立ち上がると、周りを歩いていた。すると、ギリシャ人の男性がやって来た。
やはり7時のバスに乗ると言う。よかった~とホッとした。バス停にいるのはずっと私達三人だけだったので、
バスがなかったらどうしようと少し心配だったのだ。。。
時間通り、7時きっかりにバスがやってきた。一番大きなバックパックを荷物置き場に預けてから、中に入った。
バスは全員乗せるとすぐに出発。しばらく山中を走った後、切符売りのお兄さんが各々の席をまわって乗車券を
販売した。ハニアまで5,8ユーロ。子供料金はなく、6才のあやぴーも私達と同じ料金とのこと。
山中をぐるぐる走る。渓谷歩きをするために降りたインブロスを過ぎ、しばらくするとあやぴーが「おなかが痛い」と
言って、吐いてしまった。朝食を食べていなかったので、出てきたのは液体だけだったのだが、あやぴーは真っ青な顔を
していてかわいそうになった。今日の運転手さんは若い人なので運転が荒い。しかし、それよりも、何よりも、酔い止め薬を
あやぴーに飲ませるのを忘れてしまった自分に腹が立った。と言うのも、私自身はしっかり薬を飲んでいたからである。
(言い訳になるが、あやぴーはクレタ島ではずっと快調で、「薬は要らない」と自ら宣言するほどだったので、
今日も大丈夫かなと思っていたのだ。甘かった。。。涙)
あやぴーが泣き出したので、切符係のお兄さんがやってきた。何が起こったのかをすぐに理解したお兄さんは、
クッキングペーパーと、厚めのビニール袋を持ってきてくれた。そして、座席後部の窓を開けた。あやぴーは
しばらく落ち着いていたが、更にもう一度戻した。何も出ないのが余計に辛そう。。。
私も薬を飲んでいたにも関わらず、段々と気分が悪くなってきたので、ミント味のチュ-イングガムを口に入れた。
あやぴーにもおすそわけ。
バスはようやく山道を出て、高速道路のような立派な道に入った。これで一安心。しばらくすると海が見えてきた。
Souda港の看板が見えてきたということは、向こう側はAkrotiri半島。ハニアはもうすぐに違いない。
「ハニアまであと14km」という看板が出た。14kmが12kmになり、5kmになり、南に発つ前に立ち寄った公園や、
大きな市場が見えてきた。あやぴーの顔にもようやく安堵の色が見えてきた。
バスは予定通り8時45分にハニアのバスターミナルに到着した。
ゴミゴミした街、たくさんの人。都会にやってきたのだと驚く。(と言ったら、栗に「大げさな。」と笑われたのだが。)。
出発前に泊まっていた宿に寄ったのだが、誰も人がいなかったので、とりあえずインターネットカフェに行くことにした。
私達のバックパックを見て、カフェのおじさんが「良かったら部屋もあるよ。」と言うので、私がメールチェックを
している間、栗に部屋を見に行ってもらった。前の宿と同じ値段ながら、こっちの方が設備がずっと良いという。
栗に席を譲り、今度は私が部屋を見に行くことにした。あやぴーも一緒。
部屋がずっと広い。その上、明るい。最上階で、2ヶ所にベランダ付きの大きな窓があるのだ。部屋の真ん中には
テーブルセットがあり、電子コンロや流し台まである。棚を開けると、お鍋や食器も出てきた。浴室にはバスタブがある。
う~ん、こっちの方がずっといい。私達は前の宿の予約が確定していなかったことを幸いに、この部屋に宿泊することを
決めた。
おじさんにその旨を伝え、荷物を部屋に持ち込む。行きのバスで汚れてしまったあやぴーのヨットパーカーと、
ぬいぐるみ二つ(ブタブタとムートンムートン。あやぴーの友)をとりあえず洗ってから、朝食を取りに行くことにした。
宿のすぐそば、platea Mitropoleosにあるカフェに入る。これまでにも何度か来ているところ。
フレッシュオレンジジュースを飲むと、元気が出てくるような気がした。栗とあやぴーはクロワッサン・ショコラータ
(パン・オ・ショコラ)を頼んだが、私はクローリ(輪っか型のパン)が食べたかったので、市場まで買いに行った。
一人で歩いていも何の心配もない。太陽の光が明るくなるにつけ、空も青くなってきた。気持ちの良い朝である。
栗とあやぴーは食事を済ませると、トランプで遊び始めた。
今日は遠出をしないことにした。あやぴーがまだ本調子ではないだろうと思ったのだ。そこで、近所のお店や市場を見た後、
バスターミナル近くのスーパーまで買い出しに行くことにした。私達が見つけたのは「Champion(シャンピオン)」。
フランスにもある、というか、フランスのスーパー。シャンピオンはカルフール系列のお店なので、店内に吊るされていた
看板やロゴが、近所のカルフールのものと同じで懐かしくなった。
朝食用の牛乳やヨーグルト、ミネラルウォーター、お菓子、ジミ-のおみやげに猫缶を買う。
せっかくだからオリーブオイルも、、、と思ったのだが、大きいサイズしかなかった上に、お目当てのマークのものが
見つからなかったので諦めた。
作りはフランスのスーパーに似ていて、フランス語表記の製品がたくさんあったのだが、置いてあるものは全然違う。
これだから、外国のスーパーを見るのは止められない。支払いを済ませて、一旦宿に戻った。
今度の宿は、前に泊まっていたところのすぐそばなのだが、使う道が変わると今まで見えなかったものが目に入る
ようになって、新鮮な感じがした。荷物を片付けつつ、のんびり休憩。
午後は歩いていけるビーチで過ごすことに決め、地図で狙いをつけた西を目指して歩くことにした。
KISSAMOY通りを抜け、大通りに出る。色々なお店があっておもしろい。ここまで来ると観光地っぽい雰囲気は
全くないのだが、その代わりに交通量が多く、排気ガスの量もひどい。同じ歩くのでも、自然に囲まれたスファキアとは
大違いだと思った。
一時間ほど歩いたところで、遅めのランチを取りに道路沿いの小さなお店に入った。
栗と私はジロス・ピタ(ケバブ)と赤ワイン、あやぴーはフライドポテト付きのクラブサンドイッチにコ〇・コーラを
頼んだ。ジロス・ピタはやっぱりおいしい~!南部では全く食べなかったので懐かしい味に感激だった。
おなかいっぱい!(・・・と言いつつ、あやぴーが残したサンドイッチやフライドポテトを栗と一緒につまんでしまった
のだが。。。笑)
食後のコーヒーを頼むと、お店のお兄さんからギリシャコーヒーか、ネスカフェ(インスタントコーヒー)か、
フラペ(アイスコーヒー)かと聞かれたので、栗共々ギリシャコーヒーを砂糖入りで頼んだ。
ごまたっぷりのクッキーつき。ジロス・ピタもコーヒーもクッキーも全部おいしかった上に、お勘定を頼んだら
12,6ユーロという安さ。びっくりした。ジロス・ピタは1,7ユーロだし、コーヒーに至っては1ユーロもしない。
どの街でもそうだけど、観光地から離れると値段がぐっと下がるのだな~と実感した。
あやぴーはと言えば、食後はずっとフランス語で文字を書く練習をしていた。
このまじめな性格は誰に似たんだろう。。。(笑)
大満足でお店を出てからは、KISSAMOY通りを続けずに、ビーチ側に入ることにした。
既に行った事があるビーチの西側に着いた。せっかくなので、もう少し進むことにし、Kydoniaビーチまで歩いていった。
しかし、Kydoniaビーチはシーズンオフのせいか砂浜がゴミだらけ!あ然とするほど汚いではないか。ガッカリ。。。
そんな私の傍ら、栗は「ニースのビーチも昔はこうだったんだな~。」と懐かしい顔をしていた。そうなんだ。。。
あやぴーは遊具コーナーを見つけてブランコに飛び乗った。しばらく遊ばせた後、Kydoniaビーチの西端まで行き、
腰を下ろして水着に着替えた。太陽が見え隠れする微妙な天気だったので、太陽が出た一瞬の間に水の中に入る。
冷たい~!!!(涙&笑)。遠浅の砂浜は、水は透明であったが、やはりゴミが多い。
ビニール袋があちこちに浮いているのを見て、泳ぐ気が失せた。南とは違う。ここはやっぱり都会のビーチなのだ。。。
陸に上がって栗とバトンタッチ。私は今朝できなかった体操をして過ごした。あやぴーは水の中には入らず、
ずっと砂浜を走り回って遊んでいた。そろそろ寒くなってきたので帰途につくことにする。ゴミを踏まないように
歩くのが大変。しかし、そう悪いことばかりじゃないよと栗が言った。栗は子供の頃に両親とビーチを散歩する時は、
ゴミの中からおもちゃを探すのが得意だったと言うのだ。栗はあやぴーと一緒にゴミを観察しながら歩き、インディアンの
形をしたプラスチック製の小さな人形と、おままごと用の青いコーヒーカップを見つけて、あやぴーにプレゼントした。
あやぴーは「パパ、すごい!」と大喜びだった。
南に出発する前に泳いだビーチを通ると、いくつかのレストランの軒下にタコが干してあった。ニースでは見慣れない光景に
引き寄せられ、まじまじと見学した後、引き続きビーチ沿いをのんびり歩いた。海の近くには大きなプールがあり、
そこから出てくる子供たちはみんな毛糸の帽子をかぶっていた。寒いもんなぁ。。。
段々と日が暮れてきた。ヴェネツィア壁を見ながら歩を進めていくと、懐かしいハニアのポートが目の前に広がった。
紫とオレンジが混ざったような色をした空。その下にカフェやレストランが連なっている。南に行く前は小さな船が
二隻停泊していたが、今日は一隻も見当らなかった。
(ハニアの港)
港沿いのAkti Koundourioti通りを歩き、Platia Venizelou広場から小道に入って、宿に戻る。
今朝洗ったあやぴーのヨットパーカーは既に乾いていたのだが、ぬいぐるみのムートンムートンとブタブタがまだ全然
乾いていなかった。あやぴーが夜寝る時に必要なものなので、パネルヒーターをつけて、その上に置いて乾かすことにした。
バスタオルや水着はテラスに陰干しした。
テレビをつける。パリ郊外で起こっている騒動についてのニュースが流れていた。
既にスファキアのTV5(フランスの衛星チャンネル)でも見ていたが、今日見たのはギリシャのテレビ。
荒々しい画面はまるで戦争のようで、世界中で騒ぎになっているのも無理はないと思った。
ニースは大丈夫だと思うが、それでも少し心配になった。
栗があやぴーをお風呂に入れてくれた。ここのお風呂には小さいがバスタブがあるのだ。
クレタ島に来て以来ずっとシャワーだったので、あやぴーは大喜びだった。私も久々にお風呂に入ることにした。
しっかり熱いお湯が出てくれるのがうれしい。
海の水と帰り道の風で冷たくなった体が一気に温まり、生き返った気分になった。
8時を過ぎたので夕飯を取りに出かける。お目当てのお店がクローズしていたので、第二候補のTAMAMに行った。
しかし、満席で一時間待ちだと言う。さすがに一時間は待てないので諦めることにした。
一旦部屋に戻り、ガイドブックを見て港の東側、ヴェネツィア倉庫のあるあたりに行ってみたのだが、
お目当てのお店はことごとくクローズしていた。がっかり。
どうやら、11月に入りオフシーズンとなってしまったようだ。。。(涙)
港に戻ってみたのだが、栗が港に面したお店では絶対食べたくないと言い張るので、カフェやレストランが並ぶ
裏通りOdos Theotokopoulouにあるレストランを目指した。ガイドブックに紹介されていたレストランは、
食事時だと言うのに、客が一人もいない。しかも、薄暗くて寂れた雰囲気。大丈夫かなぁと思ったのだが、
これ以上他のお店を探す気力が残っていなかったので、中に入ることにした。ガイドブックに載っていた
クレタ料理盛り合わせと言うのを頼む。2人分で25ユーロ。高い!現地価格にすぐ馴染む私は、栗にもっと安く済む
料理を頼もうと提案したのだが、「こういう観光客目当てのお店はとことん乗った方がいいんだ。」と断言するので、
しぶしぶ従うことにした。お店のおじさんは、久々のカモに大喜びだった。。。(苦笑)
色々な料理を乗せた大皿がやってきた。わ~っ、すごいボリューム!すごい色々!たのしい~!あやぴーに取り分けるも、
リクエストは野菜ばかりなので困った。動物性タンパク質をと思い、こっそり肉団子も入れておいたのだが、
あやぴーが一番気に入ったのはズッキーニのフライで、何度もお代わりをしていた。一方、私が気に入ったのは
野菜のケフテデス(お団子)。ミント入りでさっぱりした味なのが良かった。ハウスワインの赤もなかなかおいしい。
商売根性たくましいお店の人達ではあったが、何を勧められても、こちらが断れば言いだけの話なので、
それはそれで楽しいやりとりだった。(ちなみに、隣に座ったイギリス人夫婦は盛り合わせを頼まなかったため、
お店の人達の態度が私達に対してとはあからさまに違っていた。。。)
おじさんがあやぴーにとフライドポテトを一皿持ってきてくれた。じゃがいもで作られた素朴な味で、あやぴーも
喜んでいたのだが、揚げ物が多いので参ってしまった。作りおきを温め直したと言う感じのものが多かったし。。。
食事が済むと、おじさんがサービスだと言ってフルーツを持ってきてくれた。洋なしとオレンジ。
そして、ラキ(食後酒)がテーブルに置かれた。ラキはおいしい。その上、アルコール度が強いので、
カーッとして消化に良さそう。
お会計は、盛り合わせが25ユーロ、ハーフワイン4ユーロ、あやぴーのミネラル・ウぉーター1ユーロ、
プラス席料(パン代)1人1ユーロで3ユーロ、合計33ユーロ。
私がボッタクリと憤慨していたAgia Roumeli(アジア・ルーメリ)での晩餐より高かった。
しかも、これまではあやぴーの席料をカウントしないお店ばかりだったので、1ユーロとは言え、ちょっと気になった。
故に、このお店にはチップを置かないことにした。普段は「どんなお店にもチップを置くのが礼儀」と言って譲らない栗も、
今日はさすがに納得してくれた。帰り際にTAMAMに寄り、明日の晩の予約をした。
宿に戻り、歯磨きをして就寝。今日は長い一日だった。
明日はクレタ島での最後の一日なので、のんびり過ごそうと思う。
朝ご飯を食べたカフェ
名前は不明platea Mitropoleos
odos Halidon沿いにあるカテドラルの裏。
広場の真中くらいで、
軒下に食べものの絵が描かれた
看板が出ています。
朝食はもちろんのこと、
サンドイッチやパイがあるので
ランチにもオススメです。
昼ご飯を食べたお店
AΘAΛHΔOYPOYNTOYΔAKH
EΛENH
KIΣΣAMOY 234
Kissamoy通りを30分ほどずっと歩いて行くと右側。
一見怪しそうな小さなお店だけど、
おいしくて安くてお店の人も優しくて感激でした!
夜ご飯を食べたお店
PARADOSIAKO25, odos Theotokopoulou
できれば避けた方が良いお店です。(苦笑)
(Guide du Routardで見つけました! )
宿泊場所
Vranas Studios(platea Mitropoleos)
odos Halidon沿いにあるカテドラルに向かって
左側(港側)の道を入り、左側にある二本目の通り
Agion Deka通りを左折。すぐ。1階はインターネットカフェに
なっています。立地も良いし、キッチン&バスタブつきなので
生活するように滞在したい人におすすめ。
(Guide du Routardで見つけました! )
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