(IMBROS(インブロス)渓谷)2005年11月1日(火) くもりのち晴れ - スファキア(Sfakia / Chora Sfakion)
8時起床。いつものように体操、ヨガ、顔面体操と順番にこなす。あやぴーが起きた。
私がフェイスケアをしている間、あやぴーはおとなしくお絵かきをしていてくれた。栗も9時前に起きた。
ホテルを出て朝食へ。昨日のお昼にサンドイッチを食べたカフェに行くことにした。
昨晩雨が降ったようで、道路が少し濡れている。空は曇っていたが、寒さはそれほど感じなかった。
あやぴーはパン・オ・ショコラ、栗と私は輪っかの形をしたパンを頼んだ。
マダムに輪っかのパンは「クルーリ」と言うことを教えてもらう。
パン・オ・ショコラは「クロワッサン・ショコラ-テ」だったか、「チョコラ-タ」だったか、そんな感じ。
三日月型ではないがクロワッサンと言うらしい。飲みものは、栗とあやぴーがオレンジジュース、私はコーヒーを
お願いした。
昨日と同じテラス席に座る。海を見ていると小魚の集団が一気に飛び跳ねたので驚いたが、しばらくすると
また静かな海が戻ってきた。透明な水。優しい日差し。穏やかな気持ちになる。
普段自分がどれだけつまらないことで怒ったり、くよくよしているのだろうかと言うことを考えさせられた
。幸せな朝に感謝。ふと横を見ると、あやぴーはパンを食べながらフランス語の勉強をしていた。
朝からご苦労様。。。(笑)
カフェのマダムにお昼用のサンドイッチを作ってもらっている間、あやぴーはカフェの横にあるおみやげ屋さんの
犬と遊んでいた。サンドイッチを受け取ってから、中央広場に行き、バスの時間を確認。
公式時刻表は10月31日までのもので、本日11月1日はどうなるのかわからなかったからだ。
カフェのマダム曰く、朝7時のバスはオフシーズンでも毎日運行するそうなのだが。。。
フランス人夫婦達が旅行社の人に話を聞いたところ、今日は11時のバスがあるらしい。
それなら、私達もそのバスに乗って出かけようということになり、準備をしにホテルへ戻った。
(変な話で恐縮だが、アジア・ルーメリでは一度も便が出なかったのに、ここスファキアに着いてからは快調。
安心したからだろうか。心と体はやはりつながっているのだと実感した。)
11時のバスに乗って、IMBROS(インブロス)峡谷へ出かける。大人片道2ユーロ。
山道をどんどん上がって行くので心配になりかけたが、25分ほどで無事到着した。
フランス人中年夫婦達にお別れを言ってバスを降りる。雨がポツポツと降り始めた。
「インブロス峡谷」と書かれた看板をくぐり、階段を下りて係員のいる入口に向かう。
入場料(1人2ユーロ)を支払って、いよいよ散策開始である。
インブロス峡谷は、サマリア峡谷とは違い、もう水が流れていない。
昔はここが川だったんだろうなぁと思いながら歩いた。小石の道なので、なかなか歩きづらい。
道の両側は岩肌。サマリア峡谷とはまた違った風景である。
今回のルートは下りのみの片道なので、ひたすら歩き下りていく。森のようなうっそうとした場所を通ると、
苔に覆われた木や、岩から生えている木があって、ミステリアスな感じだった。洞窟もある。
雨は止んでくれたが、雲がうっそうと立ち込めていて、結構寒い。元気づけのために張り切って歩くようにした。
ドイツ人ファミリーが休憩していた場所で最初の休憩。
大きな木があったので近寄ると、何かが貼り付けられていた。山羊の皮である。ひぇ~っ!(汗)
見事に一匹丸々皮をはいだものはリアルで恐かった。幸運の印とかなのだろうか。。。
1時間半ほど歩いたところでランチ休憩。持参したサンドイッチを食べる。
昨日カフェで食べたものと同様、とてもおいしい。雌の山羊が、あやぴーのサンドイッチめがけて近づいてきた。
隙あらば食いつこうとするので、本人に気をつけるように注意し、私達も「しっ!しっ!」と追い払ってあげた。
あやぴーが食べきれなかった分のサンドイッチを栗が手にすると、今度は山羊が栗に近寄った。
パンをひとつかみやると、ものすごい勢いで食べ、それが終わると、またサンドイッチを狙いに栗の周りをウロウロ。
栗と山羊との攻防戦はしばらく続いた。
すると、雄の山羊が現れた。栗は急いで残りのパンを全て雌にやった。人なつっこいこの山羊が雄の山羊につつかれては
いけないと心配したらしい。山羊同士のえさの奪い合いはかなり熾烈で、雄山羊が雌を角で一突きする様子をこれまで
何度も目撃してきた。「俺様がエサをもらうのだ。」と言わんばかりに。子山羊であっても容赦はない。
強食弱肉の世界なのだ。
雌の山羊がギリギリセーフで全てのパンを食べたので、もう手元には何も残っていない。雄山羊は食べるものがないと
わかると、即座にきびすを返して草むらに行き、それに続いて雌山羊も私達から離れて行った。助けてあげたんだから、
ちょっとくらい一緒にいてくれても良さそうなものを。。。(笑)。寒くなってきたので腰を上げ、再び歩き始めた。
人が増えてきたようで、家族連れの観光客に度々出会った。全員ドイツ人だった。
岩と岩が迷路のように折り重なる道を進んでいく。一番狭い道幅は1メートル60。サマリア渓谷の「鉄の扉」より更に狭い。
水の流れが岩をくり抜いたと思われるような部分もあり、壮大な自然に感嘆するばかりだった。水は枯れてしまっても、
その名残りがまだ残っているのだから。。。
(一番道幅が狭いところ)道幅が段々広くなり、そろそろ終盤かと思い始めたところ、目の前に青い海が見えてきた。
雨雲が消え、少し太陽も出てきてポカポカし始めた。気持ちいい!こうして8キロの渓谷歩きは無事終わった。
あやぴーは今日もよく歩いてくれた。お疲れ様!
オリーブ畑の道を通り抜けると、Komitades(コミタデス)という村に着いた。
タベルナやカフェが建ち並び、そのどれにも「TAXI」と書かれた看板が掲げてあった。
私達は村を通り抜け、道路を歩き始めた。すると、また山羊の皮がぶら下がっているのを発見。
あやぴーは気持ち悪がったが、記念に写真を撮ることにした。
(と言っても、ここにいきなり載せるのはどうかと思うので、見てみたい方はリクエスト願います。笑)
砂利の坂道であやぴーが転んだ。ひざを打ったとかで大泣きするので、栗があやぴーを肩車して歩く羽目になった。
海を見ながら相変わらず車道を歩く。何度も山羊や羊の群れに出会った。青い海がとてもきれい。
岩肌には背の低い木が水玉模様を織りなしている。建物は一つもない。なんと贅沢な景色だろう。
快適さとは裏腹に、少し不安になってきた。歩けど歩けどスファキアの村が全く見えないのだ。
栗が正面からきた車を止め、スファキアがどこにあるか聞いてみてくれた。
車に乗っていたのはドイツ人の若い男女で(またドイツ人!)、このまま歩き続ければスファキアにたどり着くと
教えてくれた。方向が正しいことがわかってホッとした。感謝!
栗は「これ以上は肩車ができない。」と言ってあやぴーをおろし、おんぶに変更となった。
私が栗のリュックを代わりに背負う。疲れながらもてくてく、てくてく、ひたすら歩き続けると、
ようやくスファキアの村が眼下に見え始めた。やった~!丘を下りて中央広場についたところでガッツポーズ。
三人ともよく頑張りました!(後から調べてみたら、Komitades(コミタデス)からSfakia(スファキア)までは
10キロの道のりだった。)
インブロスでバスを降りた11時45分から、スファキアに戻ってきた15時45分まで、ランチの20分をのぞいては、
ほぼノンストップで歩いたので、まずは部屋に戻って休憩することにした。栗は昼ね、あやぴーはお絵かき、
私は日記。各々好きなように過ごした。
日が暮れ始めてきたので、一人で泳ぎに行くことにした。あやぴーに一緒に行くかどうか聞いてみたところ、
部屋にいるというので、テレビをつけ、寝ている栗に一言声をかけてから、ホテルの裏にあるビーチへ向かった。
本来は海の家があるようなのだが、シーズンオフでクローズしていて、ビーチはガランとしていた。
人っ子一人、猫一匹さえもいない。水に足をつけてみたら、それほど冷たくはない。ワンピースを脱いで水着になると、
ザブンと水の中に入った。夕日がきれい。太陽の光が差すところは水が温かいような気がしたので、夕日に向かって
泳ぎ始めた。しかし、遠くに行って何かあっては困ると思い直し、急いで陸に戻ることにした。足のつくところで
ビーチを左右に泳ぐ。これなら安心。
水の中にいても全く寒さを感じないどころか、気持ちがいい。
しばらく泳いだ後、水の中に浮かんだり、背泳ぎをしてみたりして、のんびり過ごした。
浅瀬のところで水の中に腰をおろすと、小さな魚が近づいてくるのが見えた。透明な水。静かな海。
でも、段々寂しくなってきた。。。(苦笑)
そろそろ海から上がることにした。あまり遅くなると、栗が心配すると思ったのだ。
タオルで体を拭き、水着の上からワンピースをかぶり、速足でホテルに戻った。
あやぴーはテレビを見ていて、栗はまだ寝ていた。急いで損した!(笑)
私は一人でシャワーを浴び、それからあやぴーと遊んだ。栗もようやく目を覚まし、シャワーを浴びると、
あやぴーもそれに続いた。
テレビ(ARTE)で、「Venus & Apollon(ヴィーナス&アポロン)」というフランスのドラマを見てから
夕飯に出かける。今夜はガイドブックに載っていたもう一つのおすすめ「タベルナ・サマリア」に行くことに決めた。
しかし、外から見るとお客は誰も入っていないし、ずいぶん古ぼけた感じの食堂である。大丈夫かなぁ。。。
おそるおそる中に入ってみると、おじいさんが「どうぞ。」と言ってテーブルに案内してくれた。
しかし、テーブルも、紙で出来たテーブルクロスも、テーブルの上に置かれた小物も、ぐるっと見回した店内も、
何もかもがまるで30年前にタイムスリップしてしまったかのような雰囲気で、不安が一層強くなった。
しかも、ウエイターのおじいさんはギリシャ語とドイツ語しか話せないと言う。え~ん。。。(涙)
おじいさんはそれでもたどたどしい英語で作れる料理を説明してくれた。グリル料理か、豚肉のスブラキ(串焼き)か、
ポークチョップだと言うことが理解できた。しかし、残り物しかなかったアジア・ルーメリでの晩餐を思い出し、
ちょっと暗い気分になった。「私はギリシャ風サラダだけでいい。」と栗に言うと、雰囲気を察したのか、
奥からお兄さんが出てきて、「ズーズーカ二があるよ!」というようなことをギリシャ語で言った。
ズーズーカニ?なんじゃそりゃ。。。
おじいさんが「ズーズーカニ!」と思い出したかのように相槌を打ち、ミートボールのようなものだと説明してくれた。
せっかくなので、そのズーズーカニとやらを頼むことにした。それと、ジャジキとギリシャ風サラダ。ハーフボトルの
ワインを頼むと、お兄さんが「ミソ クラシ」と言うのだと教えてくれた。出てきたのは白。ぶどうジュ-スのような
ちょっと変わった味のワインである。お兄さんとおじいさんは厨房係も兼ねているらしく、二人ともキッチンの中に
消えていった。
ジャジキ(きゅうりのヨーグルト風サラダ)はコショウの味が強くて、「男の味」という感じ。
これはこれでなかなかおいしい。ギリシャ風サラダはアジア・ルーメリ同様、青とうがらしのピクルス入りだった。
これがおいしいんだな。サラダボールの奥の方にキャベツとニンジンの千切りも入っていてうれしかった。
本来は邪道なのかもしれないが、トマト、きゅうり、玉ねぎ以外の野菜は滅多に見ないので、それ以外の野菜が
食べられるのは単純にうれしい。ニースでは生食に向いたキャベツにはあまり出会わないし。。。
いよいよズーズーカニの登場!ズーズーカニはミートボールではなくてソーセージだった。
つけ合せはお約束のフライドポテト。あやぴーが「お肉はいらない。」と言うので、栗と1本ずつ分けることにした。
ポテトは三人で。ズーズーカニは、ケフテデス(肉団子)を棒状にして、揚げるのではなく、ソテーした感じのもの。
ハーブの香りが魅力である。おいしい~!
(「ズーズーカニ」本当にそういう名前なのかどうか、
今となっては確認する術がない・・。苦笑)
あやぴーがトイレに行きたいと言い始めたので、食べ終わるや否や、お勘定を頼むことにした。14,7ユーロ。
安くてびっくり。私達の後に入ってきた地元の人と思われる男性四人組はグリル肉を頼んだようで、店内に煙が立ち込めた。
でもいい匂い~!(笑)
サービスのラキ(食後酒)を飲み、店を後にする。ホテル前で動物の叫び声が聞こえた。猫同士がケンカしているのかと
思いきや、目の良い栗が、猫ではないと言った。近づいてみるとイタチ同士のケンカだった。びっくり!!
私達の存在に気付いたのか、攻撃していたイタチは一目散に逃げ、やられていたイタチも体制を整えると、
ものすごいスピードで走り去って行った。私達はその場にぼう然と立ち尽くした。イタチ同士のケンカを見るのは、
生まれて初めてかも。。。
「すごいシーンを見ちゃったねぇ。」とみんなで話しながらホテルに入っていくと、ロビーの椅子に子猫が二匹寄り添って
寝ていた。か~わいい~!あやぴーは子猫と遊びたがったが、「トイレに行きたいんでしょう?」と栗に言われ、
部屋に連れ去られていった。私が一人で子猫番。キャ~!
一足遅れて部屋に戻ると、恒例「神経衰弱」に付き合わされる羽目になった。あやぴーは一旦気に入るとそればかりなので
大変。クレタ島に来ても、朝昼晩と神経衰弱ばかりやらされているような気がする。。。(汗&笑)
朝ご飯を食べたお店
Cafe Pelagos(海沿いの道)
マダム(デスピナさん)が一人で
切り盛りしている家庭的なカフェ。
素朴なサンドイッチが美味!
お願いするとテイクアウト用にも
準備してくれます。
夜ご飯を食べたお店
Taverna Samaria(海沿いの道)
古ぼけた食堂なので、そういう雰囲気を
楽しめる人におすすめ。ここに来たら、
是非「ズーズーカニ(ソーセージ)」を食べてみて下さい!
サービスのおじいさんはギリシャ語とドイツ語しか
話せないけど、メチャクチャ良い人で感動でした。
子供にも優しいです。
(Guide du Routardで見つけました! )
宿泊場所
ホテル&レストランHotel Xenia
(船着場からまっすぐ海沿いの道。一番奥。)
tel.28-25-09-12-02
fax.28-25-09-14-91
(Guide du Routardで見つけました! )
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