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Greece : West Crete


(フェリーから望むスファキア)

2005年10月31日(月)晴れ
アジア・ルーメリ(Agia Roumeli)からスファキア(Sfakia / Chora Sfakion)へ


7時半起床。ベッドに横たわってガイドブックを見ていると、あやぴーが目を覚ました。
一緒に体操、ヨガ、顔面体操。そして、フェイスケアをしながら神経衰弱で遊んだ。
カードゲームついでにスピードを教えてあげて、何回か遊んでみた。9時に栗起床。
テラスに出て外を見ると、海が青い。昨日に比べると波が少ないようでホッとした。
村の売店で買ったチョコチップクッキーを朝食代わりに食べる。

ホテルのオーナーがやってきて、あと30分でホテルを出てほしいと言われたのだが、30分で支度をするのは
無理だと主張し、1時間待ってもらうことになった。昨日ほとんど荷造りは済ませておいたので、最後の仕上げ。
あやぴーは昨日の日本語に続き、今朝は自主的にフランス語を勉強していた。栗がよく面倒を見てくれるので、
あやぴーは幸せだと思う。

栗がトイレに入ろうとして電気のスイッチを押すと、電気がつかなかった。どうやら止められてしまったらしい。
栗が部屋の中にあったブレーカーを発見し、事なきを得た。水の方は大丈夫だった。
まだ止められていないらしい。。。(苦笑)

薬を入れていた袋の中に、小銭が10ユーロ分入っているのを発見!
この村でぼられた分を神様が返してくれたのだと喜んだ(笑)。10時ちょっと前にホテルを出る。
栗が部屋の鍵を返しにオーナーのいるホテルTARAへ向かった。どこも皆、店じまいの準備に忙しそう。

海辺でのんびりした後、船着場のすぐ前にあるカフェでフレッシュ・オレンジジュースを飲み、神経衰弱で遊んだ。
念のため酔い止めの薬を飲んでおいた。あやぴーはいらないとのこと。

ホテルTARAのレストランでは、かっこいいお兄さんがウエイターをしていて、フランス語が話せるために
あやぴーがずいぶんなついていたのだが、そのお兄さんがカフェに入ってきた。あやぴー大喜び!
キアヌ・リーヴス似のさわやかな笑顔で、「 Ca va, Aya ?(あや、元気?)」とあいさつしてくれたのだが、
あやぴーは照れてもじもじしていた。船のチケット売り場がいつまで経っても開かない。
心配になってきたのでお兄さんに聞いてみると、「船上でチケットを買えるから大丈夫。」だと言われた。

ジュースのお会計を頼む。3つで7,5ユーロ。1つ2,5ユーロの計算になる。ハニアでは2ユーロだったので、
50セント高いことになる。大した額ではないとは言え、やはりここは物価が高いということを最後の最後まで
知らされることとなった。。。

船が近づいてきた。カフェを後にして船着場に向かう。
昨日のドイツ人の女の子二人組、昨晩食事をしたレストランの若いスタッフ3人(男性1人&カップル)も一緒に
乗り込んだ。船の中でチケットを買う。印刷機の故障でチケットは出なかったが、スファキアまで大人2人と子供1人で
13,7ユーロだった。

船が離れると、あやぴーが泣き出した。びっくりしてどうしたのか聞いてみると、フランス語を話せるお兄さんとの別れが
辛いのだと言う。そういう感情が出てきたことにしみじみと成長を感じつつ、「またどこかで優しいお兄さんやお姉さんに
出会えるよ。」と励ました。

階段を上って、一番上に行く。海を見下ろすと、水が透明で、底にある岩が見えるほどだった。きれい。。。
視線を上げて周りを見ると、緑豊かな山が目に入った。やはりここに滞在してよかった、素敵なところだったと
感慨にふけった。

しばらくすると、緑が消え、ゴツゴツした岩肌の山が現れ始めた。ビーチにいくつか建物があったが、
どこも閉まっているようだ。この船は南西部の村と村を結ぶものなので、完全には沖に出ず、島に沿って、
陸の比較的近くを走る。遺跡や白い教会も見えた。それを雄大な自然が囲む。
見飽きることのない景色を目に焼き付けながら、のんびりと過ごした。

小さな入り江に白と青の村が見え始めた。私達が船の運航日の都合で諦めなくてはならなかった村Loutro(ルートロ)である。
クレタ島で白と青の村に出会うは初めて。とてもきれい。ルートロからの乗客は、地元の人と思われる女性一人のみだった。
村の男性が空瓶の入ったケースを8個、瓶なしのケースを6個、急いで船の中に運ぶと、すぐに出発。
岩肌の山は続く。岸の方は海の色が見事なターコイズブルーだった。太陽が出ると暑さを感じる。波のない穏やかな航路。

まもなく、目の前に次の宿泊地スファキアが現れた。
スーヤより、アジア・ルーメリより、ルートロより、ずっと大きそうである。というのも、海辺だけでなく、丘の上にも
建物が見えたからだ。それでも、私達の住むコートダジュールに比べれば、建物の密集度はずっと低い。
どんな村だろう。ホテルはどうだろう。心が躍り始めた。

ホテルは船着場から一番離れたところにあるHotel Xenia。途中で郵便局があったので、中に入って切手を買う。
フランスへも日本へも同額だそうで、一枚65セントだった。通りには既にクローズしているホテルやお店もあったが、
それでも今まで滞在した村の中では一番活気がある感じ。スーパーが3軒、パン屋もある。

ホテルに到着。ホールに入っていくと、男性が迎えてくれた。昨日電話をしたものだと告げると、すぐに思い出したようで、
部屋に案内してくれた。2階の106号室。部屋自体はそれほど大きくないが、ダブルベッドとシングルベッドが1つずつあり、
大きな洋服たんす、棚、鏡、机、テレビ、冷蔵庫と、必要なものは全て整っていた。床は大理石。壁は石っぽい感じで、
素敵なキリムの織物がカーテン。なかなか良い感じの部屋である。トイレとシャワールームは別々で、その上広い。
海の見えるテラスもあって、ウッドテーブルとウッドチェアーが置かれていた。久しぶりのテレビにあやぴー大喜び。(笑)

私は早速洗濯。洗い終わったものは、目立たないようにテラスに干した。
栗は受付のおじさんから身分証明書の提示を求められ、私が洗濯している間に渡しに行った。

午後1時。そろそろランチの時間である。朝食が寂しかった分、レストランでしっかり食べようかと思っていたのだが、
船で一緒だった若者達が、ホテルのそばのカフェでサンドイッチを食べていて、「おいしいよ!」と言うので、
私達もそこでサンドイッチを食べることにした。海側のテラス席に座る。
ハム、チーズ、トマトが入った大きなバゲット・サンド。ゴマがびっしりついたパンがおいしい。
飲み物には、あやぴーがフレッシュ・オレンジジュース、私はフラペ(アイスコーヒー)をお願いした。
栗は白ワインをグラスで。白ワインの後味がしょうゆに似ていたらしい。そんなことないと思うんだけど。。。(笑)

おいしそうなデザートがショーウインドーに並んでいたので、試してみることにした。
栗はミルフィーユ、私はバクラヴァ。バクラヴァはアーモンドとシナモンが入ったミルフィーユにハチミツがかかったもの。
メチャクチャ甘かったが、おいしい。全部食べると、お腹にずっしり来た(笑)。
栗のミルフィーユは、全然ミルフィーユっぽくないのに、ちゃんとミルフィーユの味がするという不思議な代物。

マダムにお勘定を頼むと15ユーロとのこと。何でも高かったアジア・ルーメリとは違って、ここの物価は普通のようだ。
フランスのガイドブックには「観光地すぎる場所で、笑顔の人が少ない。」と書かれていたので、ここスファキアに
滞在するかどうか躊躇したのだが、とんでもない!ホテルの人も、郵便局のおじさんも、カフェのマダムもみんな笑顔で
親切。ここに来て良かった!

一旦部屋に戻ってから、水着とタオルとミネラル・ウォーターをリュックに詰めて再出発。
船で来る途中に見つけたビーチまで歩いていくことにした。舗装された道路なので車が危ないが(山道なのにみんな
飛ばすの!)、放牧された山羊や羊がいたり、鶏がいたり、人懐っこい野良猫親子がいたりと、楽しい散歩だった。

(海沿いの崖っぷちにも羊がたくさんいます。)


ようやく到着。ここはIligasビーチと言うらしい。すれ違った女性がフランス人だったので、少し話をした。
彼女は8日間隣町Loutro(ルートロ)に滞在してからスファキアに来たとか。「ここのビーチは左側の方が
風が少なくて快適よ。」と教えてもらったので、左側を目指して歩いた。イギリス人老夫婦達がピクニックをしている
ところを通り過ぎ、さらに奥に向かった。すると洞窟発見。冒険好きの栗は大喜びで中に入っていった。

一通り見学した後、大きな岩の裏で水着に着替え、早速泳ぐことにした。先ほどのフランス人女性が言っていたように、
それほど水温が低くない。快適である。しばらくすると、栗とあやぴーもやってきた。
しかし、あやぴーは「水が冷たい!」と言って泳がず、栗だけが水に入ってきた。私は交代で陸に上がり、タオルで
体を拭いた。水の中にいるより、外の方が風が冷たい。あわてて着替えた。続いて栗も、「寒い、寒い。」と言いながら
戻ってきた。栗が着替えを終えると、荷物をまとめ、さくっとビーチを後にした。帰り道でも羊と山羊の集団、
人懐っこい子犬(どうやら羊番らしい)、野良猫の親子に会い、あやぴーは大喜びだった。

バスの時間を確認しようとバスターミナルに寄ると、TOYOTAの新型トラックのイベントがあったようで、
バスターミナル広場はロゴ入りの赤いトレーナーを着た若い男女とギリシャ語のステッカーが貼られたメタリックブルーの
トラックで賑わっていた。垂れ幕を取り外しているところを見ると、イベントは終了した模様。
TOYOTA勤務の友達に報告しなくちゃと、急いで写真を撮った。

宿に戻り、まずは栗がシャワー。私は日記を書き始め、あやぴーは日本語とフランス語の勉強をしていた。
テラスに出ると、ちょうど夕日が海に落ちるところだった。あやぴーとシャワーを出たばかりの栗を呼んだ。
真っ赤な太陽が少しずつ海に落ちていく。目の前に広がる景色は神々しく、どの瞬間も見落とさないようにと
眺めているうちに、心が落ち着いて穏やかな気持ちになってきた。太陽が消えると、段々周りが暗くなった。

テレビタイム。このホテルには衛星放送が入っているので、色々な国のテレビが見れる。私達はフランス語放送の
TV5をつけて、クイズ番組「Questions pour les champions」を見た。フランスでも毎日夕方に放映されているのだが
、まさかクレタ島でもJulien Lepers(司会者)の顔を見ることになるとは、不思議な感じがした。。。
(ちなみに、私は司会者の方と三回ほど会ったことがあるのですが、テレビで見るのと全く同じで、
とても気さくな方です。)

その後、「アニメがいい!」とあやぴーのリクエストで、ドイツ語放送にチャンネルを合わせた。言葉がわからくても、
フランスでもやっているアニメなので構わないのだそう。栗はインターネットカフェを探しに出かけたのだが、
見つからなかったとガックリして帰ってきた。仕方ない。ハニアに戻るのを待つことになった。

次は私とあやぴーのシャワータイム。シャワーを終えると、ニースのおじいちゃんと、日本のおばあちゃんに絵葉書を
書いておこうと言うことになった。しかし、あやぴー拒否。絵葉書にメッセージなど書きたくないと言う。
理由はすぐにわかった。テレビを見ていたかったのだ。「さっさと書けばすぐ終わって、またテレビが見れるよ。」と
言っても、「嫌!」の一点ばりで聞き入れないので、腹が立ってテレビを消した。あやぴー大泣き。それでも字を書くのを
拒否するので、「絵葉書に文字を書かないなら、明日はテレビを見せないよ。」と脅した。すると、ようやくボールペンを
握り始めた。ぐずぐず言いながらも、ニースのおじいちゃんには「Aya, 6ans.」、日本のおばあちゃんには「あや 6さい」と
メッセージを書いた。絵も描いてあげたら、おじいちゃんもおばあちゃんも喜んだと思うけど、今日はこれが精一杯みたい。
一応文字を書いてくれたので、明日のテレビ権を与えることにした。
親と言えども、約束をしたらちゃんと守らないとね。。。

部屋を出て、夕飯へ出かける。郵便局前のポストに絵葉書を投函してからガイドブックに載っていた
タベルナNikosに入った。

夕方にビーチですれ違ったフランス人女性を発見。せっかくなので隣のテーブルに座ることにした。
お店のマダムがやってきて、メニューを渡しながら、料理できるものを説明してくれた。カタツムリという言葉を
聞いたので、私は迷うことなくそれにした。栗はウサギ肉のトマトソース煮こみ。あやぴーとシェアするそうだ。
その他にトマトのサラダ、飲み物に地元産の赤ワインを注文した。マダムがガーリックトーストを持ってきてくれた。
サービスだと言う。うれしい~。

続いて、カタツムリが出てきた。貝みたいで、全然気持ち悪くない。一口食べてみたら、赤ワインのソースが絶品。
おいしい~。この時期のカタツムリは冷凍ものらしいが、それでもクレタ島のカタツムリには間違いなく、
長年憧れていた食べものをとうとう口にすることができた。喜びで胸がいっぱい。本当にクレタ島に来たんだと
ようやく実感した。

ヨーロッパで一番長寿だと言うクレタ島の人達は、普段は野菜中心の生活である。あまりお肉を口にしないことが
体に良いばかりでなく、このカタツムリにも秘密があるということだった。貴重な動物性たんぱく質の上に、
クレタ島にしか存在しないこのカタツムリにはコレステロールを下げる成分があると言う。
テレビのドキュメンタリー番組では、おじいさんが朝一番で森に入り、カタツムリをたくさん捕っているシーンが
映されていて、それ以来、「クレタ島に行って、あのご老人のような生活をする。」と言うのが私の中での憧れとなった。
野菜を多く摂取し、カタツムリを食べて、毎日たくさん歩く。

でも、実際にクレタ島に来てみたら、そういう食事、そういう生活をするのは、非常に困難だと言うことがわかった。
どんな料理にも付け合せは大抵フライドポテトだし、量も多い。あちこちでコ〇・コー〇の看板が目に入り、実際、
カフェに入ると絞りたての生オレンジジュースを頼むのは観光客ばかりで、地元の若者たちは、そういった炭酸飲料水を
飲んでいる人が圧倒的に多い。太った人が多いのは当然のことだと思った。伝統は消えつつあるのだ。
もしかしたら私が探しに来たクレタ島には出会えないかもしれないと思い始めていたので、
カタツムリ料理を目にすることができたのはとてもうれしいことだった。

(カタツムリの赤ワインソース煮込み)


栗が頼んだウサギ肉もおいしかったそうで、あやぴーもよく食べていた。
つけ合せはやっぱりフライドポテトだったけど・・(笑)。テーブルに置かれた塩は粗塩。
海から取ってきたものかもしれない。

食事が終わると、マダムがラキ(グラッパのような食後酒)を持ってきてくれた。サービスだと言う。
おまけに、甘いパンもデザートにどうぞと言われた。シナモン、クローブ、ごまが入ってておいしい。
このお店はオープンキッチンで広々としている上に、家庭的な雰囲気。
マダムもムッシュー(オーナー)も親切で感じが良く、彼らの家で招待を受けているような気分になった。
このお店に来て良かった!

ラキを飲みながら、隣のテーブルのフランス人女性と色々な話をした。クレタ島のこと、ギリシャのこと、私達が
住むコートダジュールのこと、彼女が住むパリのこと、、、年に二回ほどこの地を訪れているという彼女から、
様々な散歩道を教えてもらった。どうもありがとう。素敵な人に出会えて良かった。

気がつけばもう午後10時。あわてて会計を済ましてホテルへ戻る。歯磨きした後、お約束の神経衰弱をして
(私の2勝1敗)、あやぴー就寝。栗はテレビをつけて、K1を見ていたが、私もあやぴーに続いて眠りについた。

お昼ご飯を食べたお店

Cafe Pelagos
(海沿いの道)
マダム(デスピナさん)が一人で
切り盛りしている家庭的なカフェ。
素朴なサンドイッチが美味!
お願いするとテイクアウト用にも
準備してくれます。

夜ご飯を食べたお店

Taverna Nikos
(郵便局のある中央広場)
家族経営の素敵なお店です。

宿泊場所

ホテル&レストラン
Hotel Xenia
(船着場からまっすぐ海沿いの道。一番奥。)
tel.28-25-09-12-02
fax.28-25-09-14-91
(Guide du Routardで見つけました! )


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●地球の歩き方「ギリシアとエーゲ海の島々&キプロス」
●るるぶ ギリシア・アテネ・エーゲ海―(アテネ/ミコノス島/サントリーニ島/クレタ島/ロドス島)
●旅の指さし会話帳〈24〉ギリシア(ギリシア語)
●Michelin Green Guide "Greece"(英語)
●Guide du routard "Crète"(仏語)

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