(交通手段は山道か海路しかないアジア・ルーメリ)
2005年10月29日(土)晴れ - スーヤからアジア・ルーメリへ
昨日は夜に何度も目が覚めてしまった。消してしまった画像のことが頭から離れていなかったのかもしれない。
今朝はザザザーッという音で目を覚ました。波の音かと思ったら、どうやら風。今日は船で移動の日なので、
ちょっと心配。。。
いつものように、体操、ヨガ、顔面体操、フェイスケアをして、テラスに出た。昨晩干しておいた洗濯物を触ると、
全て完璧に乾いていた。よし。早速たたんでしまい、一人でビーチまで行ってみることにした。朝日がきれい。
光が海に落ちて、キラキラ輝いていた。風の肌寒さも気持ちがいい。澄んだ空気を思いっきり吸ってみる。
静かな朝。。。
なくしてしまった画像を取り戻すべく、何枚か写真を撮ってから部屋に戻った。
あやぴーはまだぐっすり眠っていたが、栗は目を覚ました。しかしまた寝入ってしまったため、結局二番目に
起きたのはあやぴーで、栗はいつものように最後となった。ガスコンロでお湯、ミルクを沸かし、テラスで朝食。
昨日同様、栗とあやぴーはココア、私はインスタントコーヒーを飲み、残りのビスケットを食べた。
風があるけど、太陽のおかげで暖かい。
食器を洗った後、荷造りを始めた。栗は最後の買い出し。
これから行く村アジア・ルーメリは、サマリア渓谷のトレッキング最終地点で、観光客が多いのと、
アクセスが悪い場所であることから、物価が高いとガイドブックに書いてあったのだ。昨日と同じように、
サンドイッチ用のパン、チーズ、りんごにミネラル・ウォーターを買ってきてもらう。私は忘れないうちに
ハニアで買った酔い止め薬Emetostopを飲んだ。(ハニアのところに書き忘れたけど、値段は1,55ユーロ。)
宿を出て、途中でポストカードを買ってから、村の一番に市に位置する船着場に向かった。
窓口にギリシャ人の団体がいたため、結構待ったが、ようやく私達の番になった。
栗が「アジア・ルーメリまで三枚。大人二人に子供一人。」と注文した。窓口のおじさんから「片道?」と聞かれたので、
頷くと、おじさんは私とあやぴーを見ながら、「えっと、大人一人と子供二人だったっけ?」と言ったので
、私はあわてて、「違います!子供は一人。私は大人です。」と反論した。それを見て栗が大爆笑。
あまりにも大声で笑うので、窓口のおじさんも、並んでいた人達もみんな笑い始めた。も~っ!(怒)
ともかく無事チケット購入。大人3,7ユーロ(2人で7,4ユーロ)、子供1,9ユーロ、合計9,3ユーロ。
船は定刻通り10時25分に船着場にやってきた。車も入る比較的大きな船。全員乗せるとすぐに出発した。
スーヤの街がどんどん小さくなって行き、目の前には自然が広がり始めた。
ゴツゴツした岩肌の山に松の木が繁っている。大きな山が次々と現れるのを見て、
クレタ島がいかに大きな島であるかということを実感した。昨年行ったキクラデス諸島とはやはり全然違う。
船では、最上階のテラス席の中央部分に座っていたので、ゆれを感じることもなく快適だった。
あやぴーは絵を描いて過ごし、栗と私はずっと景色を眺めていた。大きな洞窟があったり、突然松林が現れたりと、
海から見る島の様子はとても興味深いものだった。
1時間弱でアジア・ルーメリに到着。船着場から予約したホテルが見えたので、すぐそちらに向かった。
フランス語がしゃべれるという宿の主人が出迎えてくれたのだが、私達の部屋はここではなく、別のホテルになると
言われて、ちょっとがっかりした。泊まるつもりだったホテルは本当に海の目の前だったから。。。
オーナーの息子らしき男の子に連れられ、指定されたホテルに向かった。50メートルも離れていない場所。
なんと休業中だった。私たちが唯一の宿泊客らしい。静かなのはうれしいかも。案内されたのは2階の102号室。
シングルベッドが3つ並んだ部屋である。窓を開けてみると、ビーチが目の前。テラスもある。
部屋の中に置かれていたテーブルセットを外に出し、洗濯物の干し台をセットした。天気が良いので早速せんたく。
ここはスーヤより更に暑いような気がする。タンクトップと短パンに着替えてからランチに出かけた。
私たちが予約を入れていたホテル・レストラン「TARA」で食べることにする。海が見えるテラスで食事を、、、と
思っていたら、「工事の音がうるさいから、中の方がいいよ。」と言われ、結局木陰の下で食べることになった。
と言っても、暑いせいか食欲がないので、ギリシャ風サラダとジャジキ(きゅうりのヨーグルトソースサラダ)を頼んで
栗とシェア。「オムレツはどう?」と聞かれたので、あやぴーにはオムレツではなくて目玉焼きを頼んだ。
飲み物はMythosビール。オーナーがガラス瓶にお水を入れて持ってきてくれた。これはゼウスが飲みに来ていたという
サマリア渓谷の水だろうか。そう考えると、ワクワクした。ここのところ、毎日食べ過ぎていたので、ちょうど良い食事量。
おしゃべりをしながらゆっくり食べる。あやぴーは久々の目玉焼きに大喜びだった。
食後にエスプレッソを飲んでいると、今朝同じ船だったギリシャ人の団体が次々とレストランに入ってきた。
目が合ったおばさんにあいさつをし、「サマリア渓谷に行って来たんですか?」と聞くと、「全部じゃないわよ
門のところまで。」と教えてくれた。明日私たちが行く予定の道である。楽しみになった。(結局、この団体は
テラスで食事をしていた。「なんだ、テラスでも食べれるんじゃん。」とちょっとムッとした。。。)
スーヤのレストランで出会ったフランス人の中年夫婦二人組と驚きの再会!彼らはオマロスという村からサマリア渓谷を
下りて来たそうで、今日は一日のんびり過ごす予定だとか。私たちが、「子連れだから、下るだけだと言っても、
サマリア渓谷の全行程は歩けないだろうから、下からスタートして行けるところまで行くつもりだ」ということを話すと、
「最初の下りが意外とハードだったから、それで正解だと思う。」と言われてホッとした。意外と見どころもあるらしい。
お会計を頼むと、オーナーに「後でいいよ。」と言われた。クレタ島の人達はホテルの人にしても、レストランの人に
しても、みんなのんびりしている。お金にあまり執着心がないように見えるほどだ。
一旦宿に戻り、水着に着替えてからビーチに行くことにした。ホテルの前のビーチではなくて、10分ほど西に歩いたところに
ある離れた黒石のビーチ。風があるせいか、意外と波が立っていた。太陽は熱いけど、水は冷たくて、中に入るまでに
時間がかかった。マスクとチューバをつけて張り切ってシュノーケリングをしてみたものの、見えたものはいつもと同じ
だった。アジのような魚と、細長い虹色の魚。それだけ。あやぴーは岩の上に座り、栗と一緒に岩に張り付いた貝を
取っていた。岩の上には小さな水たまりがあり、二人はその水たまりの中に集めた貝を入れているようだった。
ヤドカリのようなのもいた。子守りをバトンタッチし、今度は栗が泳ぎに出た。貸切状態のビーチでのんびりとした時間を
過ごすことができた。
宿に戻ってシャワーを浴びてから、今度は散歩に出かけようかと話していたのだが、急に眠気が襲ってきてしまい、
私は昼ねさせてもらうことにした。栗はあやぴーを連れて、次の宿泊地のホテルに予約の電話をかけに出かけた。
目覚めたのは5時15分。ボーッとしつつも、着替えて部屋を出る。オートロック形式なので鍵の心配はない。
ホテルを出るとものすごい風!砂埃まで舞っている。Tシャツ1枚で出てきてしまったことを後悔するも、
鍵を持っていないので、中には戻れない。仕方ないので、適当に街中を歩いていると、栗の呼ぶ声がした。
栗とあやぴーがカフェの室内から手を振っていた。カフェでお茶しながら、神経衰弱で遊んでいたらしい。
次の宿泊地スファキアでのホテルが無事予約できたそうだ。1泊35ユーロ。スーヤやここアジア・ルーメリより
10ユーロも高いが、10月末でクローズするホテルが多いので、開いているだけでも感謝しなければ。。。
それにしても、寂れたカフェ。おじいさんが一人で経営しているのだろうか。あやぴーのオレンジジュースを
一口もらったら普通だったが、栗のフラペ(アイスコーヒー)は激まずだったそう。それなのに2ユーロ。
スーヤでは、フラペは1,5ユーロとかだったので、ここはやはり物価が高い場所のようだ。物資供給には海路しかないし、
サマリア渓谷にトレッキングに来る観光客でもっている村だから仕方がないのかもしれないが。。。
(羊飼いの役割をしているかのような猫)
カフェを出て海沿いを散歩してみた。やけにメーメー聞こえてくると思ったら、たくさん羊がいた。
道を続けて行くと、さらに別の集団に出会った。山羊もいる。道端ですれ違ってあいさつを交わしたおじいさんが、
羊の群れのそばにいた。えさをあげる時間らしい。「この羊達は食べるためなんだよ。おいしいよ。」と英語で
教えてくれた。そうか、それでどの家でも羊を飼育しているんだなと納得した。ここは僻地だから、完全とまでは
行かなくても、自給自足的な生活なのだろう。
散歩を続けて行くと、あちこちで羊のつけた鈴の音がする。ふと山を見ると、山の上に何十匹という羊の集団がいた。
お向かいの山にも、洞窟のような場所の入口にも。ここは住民より羊の方が大いに違いないと思った。
(何故か赤くペイントされている羊)
そろそろ日が落ちて寒くなってきたので、道を引き返すことにした。村の中は、既にクローズして空っぽになた
ホテルやレストランが多く、クローズ(閉店)の準備をしている人達も見かけた。私たちのホテルも、明後日、私たちが
出発する日にクローズするそう。オーナーはその後しばらくハニアに行くのだと教えてくれた。
ホテルの部屋に戻り、まずは洗濯物チェック。風が強いので、乾いているものはすぐしまうことにした。
そうでないものは、飛んでしまわないようにしっかりとつないでおいた。栗とあやぴーはいつの間にか寝てしまった。
昼寝をしていないから、疲れが来たのだろう。。。
午後7時半に栗が目を覚ました。あやぴーを起こそうとしたら、まだ寝たいと言って、グズグズ泣き出した。
困ったなぁと思いつつ、なんとかなだめすかせて、ホテルTARAのレストランに連れて行った。お昼ご飯を食べたお店。
お客はなんとスーヤで出会ったフランス人中年夫婦二組と私達だけだった。。。(驚&汗)
オーナーが、コートレット(骨付きのあばら肉)とブロシェット(串焼き)のどちらがいいかと聞いてきたので、
何のお肉かと聞くと、両方豚肉だと言われた。栗も私も串焼きでお願いすることにした。「2人分でいいね。サラダも
いる?」と言われたので頷き、「ワインはハーフでいいね。」と言われたのでまた頷いた。シーズンオフなので、
お客と言えどもこちらには選ぶ権利がなく、あるものを食べると言った感じ。だけどそれも楽しい。
オレガノがかかった豚肉の串焼きとフライドポテトがやってきた。あやぴーには私の分から取り分けした。
ギリシャ風サラダは大皿で。お昼同様、とてもおいしい。オリーブオイルも良いお味。赤のハウスワインは、
初めて松やにっぽい味がしないものだった。なかなか。
あやぴーは食べ終わると絵を描き始め、フランス語が話せるウエイターのお兄さんに見せると言って、外のテラスに
出て行った。大好きなパパとママとでも、毎日私達と「しか」いないことに、そろそろうんざりし始めている頃のはず。
フランス語が話せるお兄さんの登場をとても喜んでいたあやぴーだったのだ。
ハチミツ入りヨーグルトをデザートに食べながら、フランス人の中年夫婦達とおしゃべり。明日から冬時間になることを
教えてもらったので、忘れないうちに時計の時間を変えておいた。彼らは明日違う村に発つらしい。ということは、
明日の夕飯は私達だけなのかな。。。(汗)
フランス人達が席を立ったので、私たちも続いた。あやぴーはフランス語を話すお兄さんに、自分の描いた絵を
プレゼントした。お兄さんがにっこり笑って受け取ってくれたので、私はホッとした。テラスではスタッフ達が
打ち上げ中。オーナーから、「明日はレストランを開けないから、どこか違うお店で夕飯を食べるように。」と言われた。
今日もお勘定はなし。全部まとめて出発の時に払うと言うシステムなのかも。。。
道が真っ暗だったせいか、スタッフの男性が大きなランプを持って出てきてくれて、私たちの足元をずっと照らしてくれた。
親切な人が多いなぁ、、、とうれしかった。
相変わらずものすごい風なので、洗濯物は全て室内にしまい、ついでにテーブルセットや物干し台もしまっておくことに
した。あやぴーと神経衰弱をしてから午後10時に就寝。神経衰弱は3回やって、1勝1敗1引き分けだった。それにしても、
ものすごい風。まるで台風のようだと思った。。。
ホテル&レストラン
TARA / KALYPSO(Guide du Routardで見つけました! )
tel 28-25-09-12-31
私たちが宿泊したのはKALYPSOの方。
明るくてなかなか良いお部屋でした。
食事はTARAで。
注)アジア・ルーメリは他の村に比べて物価が高いです。
覚悟して行きましょう。
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