ニース健康生活

ギリシア・クレタ島西部 Greece : West Crete


(真ん中にあるコンクリートの奥からLISSOSへの山道に入っていきます。)


2005年10月28日(金)晴れ  スーヤ(SOUGIA)


8時半起床。昨晩は10時半頃ベッドに入ったので、10時間寝たことになる。
鳥のさえずりが聞こえてくる心地の良い朝。いつものようにヨガや体操をして一人の時間を楽しんだ。
続いてあやぴーが9時頃目を覚ました。フェイスケアと顔面体操を続ける。まもなくすると栗が起きたので、
テラスに出て朝食を取ることにした。ガスコンロでミルクを沸かし、栗とあやぴーはココア。
私はお湯を沸かしてインスタントコーヒー。食べものはビスケットと苺のヨーグルト。
ヨーグルトは濃厚でおいしかった。

ピクニックの道具などをリュックに詰めて、10時半に出発。今日はLISSOSまで1日ハイキング。
LISSOSは古代に港として栄えていた街だという。ガイドブック『Guide du Routard』に説明があって、
片道1時間半らしいので、子連れでも行けるだろうということになった。

スーヤの村から西に向かって進む。しばらくすると船着場があったので、明日の船の時間を確認した。
それから小道に入って行く。赤い丸印と、何重にも積まれた小石が目印。
誰もいない静かな道をずんずん歩いていく。途中で山羊の群れに遭遇した。
鳥が小動物の鳴き声のようなさえずりをしながら空を舞っている。
松の木、オリーブの木、岩肌、青い空、、、南仏に似ているとも言える風景が広がる。
野生のクロッカスやシクラメンがあちこちに咲いていて、目を楽しませてくれた。
この場所は、古代もこんな感じだったのだろうか、昔の人もこうして歩いていたのだろうかと
想像をめぐらせると、登り道ですらいとおしく感じられるのだった。

ようやく山を上りきったので、休憩することにした。日差しが強いので木陰に入って休む。
風が気持ち良い。自然しか存在しない美しい景色。遠くには海が見える。しばらく体を休めてから、
目印に沿って道を続けることにした。山の頂上を端まで歩くと、あとは下るだけなのだが、
岩場なので注意が必要。気を緩めないようにしながら降りていった。

対面の山に、古い石造りの建物が見え始めた。あれもLISSOSの遺跡の一つだろうかと話していると、
鈴の鳴る音が聞こえた。またしても山羊の集団に出会う。あちこちに山羊がいる。
そのうち、LISSOSと書かれた看板が見えた。どうやら到着した模様。上から見た時にビーチがあったので、
とりあえずビーチを目指すことにした。

ビーチには北欧系と思われるファミリーが一組いた。全員すっぽんぽん。
どうやらヌーディスト・ファミリーらしい。あまり近くに座っては悪いと思い、一番遠い場所に座ることにした。
ビーチがあるとは知らなかったので、水着を持ってこなかった私達。だけど、どうしても泳ぎたかったので、
裸になって水の中に入っていった。あやぴーもやってきた。栗は体に塩がつくと後でかゆくなるから
嫌だといってパス。1時間半歩いた後だったので、水の冷たさがありがたい。
さくっと泳いで陸に上がり、太陽で体を乾かした後、ハンカチで水気を拭き取り、すぐにまた洋服を着た。

栗はその間、岩肌をよじのぼり、ビーチの向こう側を見学。山があるだけで、村などは見えなかったらしい。
あやぴーが「私もパパと岩にのぼりたい!」と言ったので、初のロッククライミングに挑戦。
栗が指導をしながら、高いところまで一緒によじ登っていた。あやぴーはとてもうれしそうだった。

いよいよランチ。昨日スーパーで買ったごまの乗った丸パンに、同じくスーパーで買った
チーズを挟んで、栗がサンドイッチにしてくれた。チーズは子羊の乳から作られたものと思われる。
Tomme de Brebisっぽい。美しい景色を目の前に、並みの音を聞きながら食べるサンドイッチは、
ごちそうのようにおいしく感じられた。あやぴーもよく運動したせいか、よく食べてくれた。デザートはりんご。

道の途中ですれ違ったフランス人の中年夫婦がビーチにやってきた。私達は全く記憶になかったのだが、
昨晩レストランで一緒だったらしい。「可愛らしいお嬢さんだったから、すぐにわかったのよ。」と言われた。
ご主人の方は素っ裸になって海に入っていった。奥様は上だけトップレスで。
その次にやってきた中年夫婦も男性が素っ裸で女性はトップレス。この二組はピクニックをせずに、
ひと泳ぎすると帰っていったため、ビーチはまた北欧系ヌーディストファミリーと我が家の二組だけになった。




(スーヤの宿に住んでいた猫)



栗とあやぴーはまた岩登りを始めた。波の音と、山羊の鳴き声以外は何も聞こえない。
静かなビーチ、、、と思っていたら、私達の荷物に近づく影が!!!

それは何と山羊だった(笑)。お腹が空いているのかと思い、りんごの残りかすをあげようと近づくと、
山羊はすぐに逃げていってしまった。残念。

午後2時を過ぎた辺りで帰り支度。廃虚跡を見学した後に木陰に入り、休憩を取りながら、出発の準備をした。
最初の上り坂が思いのほかキツイ。その上、日差しも強くて、あやぴーは早くもメゲそうになっていた。
ちょくちょく休み、励ましながら、山道を登っていく。頂上に着くと、あやぴーの顔が真っ赤になっていたので、
あわてて水を飲ませた。しばらく休憩。

頂上では少しの間平たんな道を歩く。誰もいない道。自然しか目に入らない。風が吹いていて気持ち良い。
私の歩くペースが速すぎるとのことで、後半は栗が先頭に立ち、その後にあやぴー、最後が私という順番で
歩くことになった。下り道は日陰が多くて歩きやすい。ここでも山羊に遭遇しながらのんびりと歩いた。
ようやくスタート地点の港の到着。所要時間1時間だった。(行きは1時間半かかったけど)。最後のお水休憩。
あやぴーはミネラル・ウォーターのボトルを一気に飲み干した。お疲れ様!

海沿いを村の中心に向かって歩いていく。暑い。夏のような暑さである。
途中で海辺のカフェに入り、フラペ(アイスコーヒー)を飲んだ。あやぴーはフレッシュオレンジジュース。
太陽の光でキラキラ輝く海を見ながら、静かな時間を過ごした。
良い一日だったとうれしい思いでいっぱいだった。
あやぴーはしばらくすると絵を描き始め、絵の一つ一つに日本語で説明文をつけていた。意外と勉強熱心。 

宿に戻ってから、水着に着替え、即ビーチ!昨日より少し早い時間に行ったせいか、水が温かく、
ゆったりと泳ぐことができた。幸せ。今日も栗と交代で子守りをしながら沖まで泳いだ。
寒くなってきてからは、石を海に投げて遊んだ。栗は子供の頃から鍛えているだけあって、
投げるのがすごくうまい。ポンポンポンポンと石が何度も水面に弾けていた。
私はうまく行ったり行かなかったり。あやぴーもとうとう成功し、大喜びだった。

シャワータイム。栗は明日の宿を予約するために、電話をかけに出かけていった。
あやぴーと私はシャワーを終えると、神経衰弱で遊んだ。すると、栗が浮かない顔をして戻ってきた。
どこも閉まっているという。祝日だからなのだろうか。。。
ガイドブックを見直して、最後の一つのホテルに電話をかけて、もしそこもダメだったら、
行き先を変えようと決めた。栗はまた出かけていった。すると、最後の一つのホテルでOKが出た。
ヤッター!栗も私も笑顔になった。

宿も決まって安心したところで、夕飯に行く。昨晩のレストランは祝日のせいかお休みだったので、
ビーチの中央にあるレストランに入ることにした。猫がたくさんいたのであやぴー大喜び。
隣の部屋に滞在しているギリシャ人のご夫婦もいて、あいさつした。

トマトときゅうりのサラダ、ギリシャ風サラダ、ダコス(トーストの上にギリシャ風サラダを乗せたもの)、
トマトとピーマンのライス詰め、そしてあやぴー用に野菜のスープ。ここでもガーリックトーストが
お通しとして出てきた。今日はハウスワインではなく、ボトル入りのギリシャワイン(赤)を頼むことにした。
甘い感じがなく、いわゆる普通のワイン。飲みやすかった。料理は昨日のお店の方がおいしかったけど、
このお店も決して悪くはない。トマトとピーマンのライス詰めは家庭的な味がして、とてもおいしかった。
お米を食べるのは久しぶりだったし。ミネラル・ウォーターの大きいボトルも頼んでお会計は18ユーロ。
やっぱり安い。。。お勘定を頼むと、サービスでラキ(グラッパのような食後酒)を持ってきてくれた。
私はラキのおいしさに開眼して、栗よりも多く飲んでしまった。うふ。

宿に戻ると、あやぴーと栗が歯を磨き始めたので、私はデジカメの設定を見てみることにした。
画質を落として、その分枚数を多く取れるように設定し直したかったのだ。ところが!!!

私が何気なく押したボタンが「画像全削除」のボタンで、これまでに撮った画像が一瞬のうちに
全て消え去ってしまった。ショック!ショック!ショック~!!!(涙)
何とかできないものかとあちこちボタンを触ってみたのだが、どうやっても取り戻せない。
前にもこのボタンで泣いたことがあったのを思い出した。あぁ。。。(涙)

いい年して恥ずかしいのだが、泣いてしまった。。。
そんな私を見たせいか、あやぴーも泣き始めてしまい、部屋は大騒ぎ。栗もすっかり困ってしまった。
私の背中をさすりながら、「よく考えれば、旅はまだ半分も終わっていない。
スーヤの写真は明日の朝に撮れるのだし、ハニアにもまた戻るから写真はいくらでも撮り直せる。
なくしたのはスタブロスの分と、今日歩いたリソスだけ。
大したことじゃないよ。」と優しく励ましてくれた。ありがとう。。。(涙)

どっちみち、泣こうが騒ごうが、消えてしまった画像はもう戻らない。
それに、これまで過ごした日々は、画像がなくても心の中にしっかり焼きついている。
思い出がなくなってしまった訳ではないのだ。。

ひとしきり騒いだ後、ようやく諦めがついてきた。今年はやっぱり厄年だと再確認する。
デジカメの機能調整はもう二度としないに固く決意し、明日からまた頑張って写真を撮ろうと気合いを入れた。
それにしても、何てバカなんだろう。おっちょこちょいな自分がつくづく嫌になる夜だった。。。




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