美食記
Le Clos Saint Pierre
(ル・クロ・サン・ピエール)
Place de l´Eglise 06650 Le Rouret
Tel : 04 93 77 39 18 - Fax : 04 93 42 48 30
定休日は火曜日と水曜日。毎年クリスマス休みがあり、
2月にも2,3週間ほどクローズするそうです。ホテルも併設されています。
http://www.le-clos-saint-pierre.com
ニースからCagnes sur Mer、Villeneuve-Loubetの方向に進み、
Roquefort-les-Pinsの看板に従って、D2からD2085を進んでいく。
Roquefort-les-Pinsの次がLe Rouret。
右側に市役所(MAIRIE)が見えたら右折。隣のパーキングに車を停める。
バスではニースのgare routière(バスターミナル)から500番のグラース行きに乗る。
所要時間約70分。40分~60分ごとの運行。バスの運行表は以下のサイトからどうぞ。
http://www.cg06.fr/transport/lignes-tam/500.pdf
"Le Clos Saint Pierre" (ル・クロ・サン・ピエール)
2009年3月14日 Le Rouret (ル・ルーレ)
先日、La Turbie(ラ・チュルビー)に行った時 (→美食記は
コチラからどうぞ。)、
おいしいランチをしてから自然の中を歩くと言うのがとても楽しくて、
今週末もどこかに行こうという話になりました。
どうしようかな~と考えていると、日本人のD君がスーシェフを務めるレストランがある
Le Rouret(ル・ルーレ)という村が思い浮かびました。栗も大賛成してくれたので、
お店に予約の電話を入れました。うわ~い、楽しみだなぁ!
11時半頃に家を出て、Villeneuve-Loubet(ヴィルヌーヴ・ルーべ)で高速を降りてから、
山道を走って行きました。市庁舎の横にある無料パーキングに車を停めてお店の敷地に入ります。
一番乗りでしたが、次々にお客様が入ってきました。
今日のランチは前日の夜に決めたことだったので、るいままにも、D君にもお店に行くとは
言っていなかったのですが、サービス係の男性が厨房に知らせてくれたようで、
準備で忙しい中、D君がテーブルまで挨拶に来てくれました。
相変わらず、さわやかで、キリッとしていて、力強いD君。とても素敵な男の子です。
お店が冬期休業中に三週間日本に帰省していたそうで、そんな話を夫ともしていました。
(D君はるいぱぱやうちの栗が太鼓判を押すほどのフランス語力なのです!発音も完璧なんですよ~。)
D君からのプレゼントで、食前酒にシャンパンを頂きました。娘はオレンジジュース。
食前酒を飲みながら、アミューズを食べながらお料理を選ぶ、、、という流れになるかと思いきや、
アミューズがおいしすぎて、あっという間に食べ終えてしまいました。(笑)
日本風のサンドイッチに感激!中はスモークサーモンとキュウリとマヨネーズ。
サクッと食べれてしまいます。奥の黄色い目玉がついてるのは何かなぁと手に取ってみたら、
カリッと焼いたカナッペでした。上に乗っているのは、ブランダッド(たらとジャガイモのペースト)。
おいしい~!黄色い目玉は、サフラン入りのマヨネーズのような、マスタードソースのようなもの。
この組み合わせ、かなり良い!ブランダッド好きの私にはたまりませんでした。ラッキー!
最後のピザトーストは、娘が一つ食べて気に入ってしまい、もう一つほしいと言うので、
私の分をあげました。子供は正直だから、よっぽどおいしかったんでしょうね~。
お料理を選びました。私は普通のランチコース、栗は季節のコースに決まりました。
前回は季節のコースのうち、前菜が二つあるコースを取ったのですが、
今回は前菜は一つにするとのこと。あやぴーは魚が食べたいと言うので、
季節のコースのお魚料理を単品でお願いすることになりました。
ワインはハーフボトルの赤ワインと希望したので、前回同様コート・デュ・ルベロン
(
Château LA VERRERIE 2004, Côte du Lubéron)。
お水はルイ14世も飲んでいたというガス入りミネラル・ウォーターの「
CHATELDON(シャテルドン)」。
栗のお気に入りなのです。お店では販売されていないのが残念。。。
まず、あやぴーの魚料理(perche(ペルシュ=スズキに似た淡水魚))が運ばれてきました。
お魚を口にしたあやぴー、おいしいと言って喜びました。
付け合せもしっかり食べていました。今日の発見はアーティーチョーク。
サラダで食べるのは好きじゃないけど、火が通っているのはおいしいとのこと。
こうやって、少しずつ食の幅が広がるのは良いことだな~と微笑ましく思いました。
私達の前菜もやってきました。ランチコースの前菜はこれ。
chèvre frais(シェーヴル・フレ=ヤギのフレッシュチーズ)という言葉にひかれたんですが、
出てきたものは良い意味で想像を裏切られました。
主役は野菜?と思うほどのグリーンのボリューム、青さ、みずみずしさに大感激!
ルッコラやほうれん草の若い葉っぱは、やっぱり定番のヴィネグレットソース、
しかもオリーブオイルだよね~と、一人で頷いてました。
カリッとグリルされたラードの上に、きれいに盛り付けられたフレッシュチーズ。
ヤギのフレッシュチーズはやっぱりおいしくて、とても幸せな気分になりました。
受け皿になっているラードも、脂分がすっかり落ちているので安心して食べれます。
でも、パリパリしているので壊れやすく、よくきれいにチーズが乗せられたなぁと
プロの手作業に感心してしまいました。

Légumes crus en vinaigrette, tartine de chèvre fais et lard grillé,
quelques pousses de salades
夫が頼んだアスパラガスの前菜もメチャクチャおいしそうでした。
一口食べさせてもらって、そっちにすれば良かったと思ったほど!(笑)
気がついたらお店は満席だったのですが、どの人もアスパラガスを頼んでいたので、
本日一番の人気料理かもしれません。
パンは可愛いカゴに入ってくるミニバゲットとカンパーニュ。
私はもちろんカンパーニュ。皮は香ばしいけど、中はフワフワ。勉強になります。。。
コート・ドゥ・ルベロンの赤ワインもおいしかったです。
前回感じたように、フルーティーでかつボディーもあり、余韻に浸れるのがグー。
ただ、私的には南仏のワインはアルコール度が高いのが難点。
太陽の光が強いから仕方がないんですが、日常使いには出来ません。
だからこそ、レストランで飲む楽しさがあるのですけどね!

Quasi de veau roti, garniture Grande-mère, un jus corsé
私のメインは仔牛肉(背中と言うか、お尻の上の方の部分)のローストでした!
ランチコースにしたのは、この仔牛肉のローストが食べたかったからなんですけど、
期待通りのクラシックな調理に、クラシックなソースでうれしくなりました。
「おばあちゃん風の」と名づけられた付け合せは、ジャガイモのピューレに、キャベツとニンジン。
本当におばあちゃんちで食べる料理みたいでした!
夫の家では、もうおじいちゃんもおばあちゃんもいないし、お母さんも亡くなっているので、
こういう「おふくろの料理」的な料理がたまにとても恋しくなるのです。
フランス人じゃないのにね。。。(笑)
ガストロノミー(美食)と呼ばれるレストランは、冒険心の多いお料理が多くて、
最近は外国料理とフュージョンしていたり、色々なスパイスが使われていて、
それはそれで発見があるし、絵のように美しい盛り付けに職人技だと感心するけれど、
私なんかはこういうお料理は時々で良いタイプ。いつも食べたいとは思わない。
じゃあ、どんなのが食べたいの?と聞かれると、こういったお料理なんですよね~。
伝統を大切にした、食材を第一に置いた、だけど完璧なお料理。
気取ってないけど、良い食材を使っていて、シェフの手が加わっていることが一目瞭然なお料理。
スーシェフのD君が日本人だと言うことを全く感じさせない純フレンチ料理に驚きつつ、
舌鼓を打ちました。シェフのダニエルさんもだけど、D君もやっぱりすごいな~。
メインが終わった後、娘をお化粧室に連れて行きました。
そうしたら、受付のテーブルセットに前回もいた女の子が一人で絵を描いていました。
お化粧室から出た後、その子に「こないだも一緒に遊んだの覚えてる?」と聞くと、
「覚えてる!」と言ってくれて、あやぴーはそのまま受付のテーブルセットに留まることになりました。
子供同士でお絵かきタイム。やっぱり常連の方が多いんですね~。(^ ^)
ランチコースにはチーズはついていないので、チーズは栗だけ。
前回同様、ゴルゴンゾーラと洋梨でした。
あやぴーは洋なしをつまみ、栗が私にも「一口食べる?」と言ってくれたのですが、
もうお腹いっぱいで何も入らない状態だったので、パスしました。
(前回は、前菜二皿に、メイン、チーズとよく食べたよなぁ、、、と自分に感心しつつ。笑)
最後にデザート。このゴーフル(ワッフル?)も楽しみにしていました。
ゴーフルが食べたかったので大満足!マンゴーもおいしかったし、
自家製バニラアイスクリーム&クリームソースも絶品。
ゴーフル機、やっぱり欲しいなぁと再確認しました。。。(笑)

Dés de mangue, gaufre tiède au sucre, glace et crème battue
プチフールも出てきました。フィナンシェと、アーモンドのチュイールっぽいのと、
チョコレートのマカロンの三種類。エスプレッソを飲みながらつまみました。
それぞれ異なる味&食感でとても美味しかったです!
一番に入ったはずなのに、次々とお客さんが帰り始めていて、そろそろ私達もと思っていたら、
仕事を終えたD君が出てきてくれて、夫やサービス係の男性も交えて、皆で色々な話をしました。
D君のことは、るいままやるいぱぱからからずっと話を聞いていて、会う前から好感を持っていたけど、
実際に会ってみたら、夫も私も益々ファンになりました。
料理人には色々なタイプの人がいますが、D君はとにかく努力家!
スーシェフとしてシェフに信頼され、チームを任され、フランスだけでなく世界各国から来る
常連さん達に愛されているD君、それなのに自慢げなところは一つもなく、謙虚なんです。
お料理への愛情を惜しまず、お料理を食べる人への愛情を惜しまず、
周りへの尊敬と感謝、向上心を忘れず、一歩一歩自分の道を積み上げてきた人。
フランス人と対等に渡り合えるフランス語力、行動力からも、そのことがよくわかります。
(フランス社会は目に見えないルールみたいなのがたくさんあって、
人との接し方もそのルールをわかっているのといないのとでは全然違うんです。
私もそれがわかるまでにずいぶん年月がかかったので、
D君の努力も並々ならぬものがあったに違いないと思うわけです。。。)
ゴチャゴチャ語ってしまいましたが、D君、最高!
同じ日本人として、彼のような方が活躍し、皆に愛されていることを誇りに思います。
車を走らせても、食べに行った甲斐はありました。
夏の帰省前にもう一度行きたいな。。。
美食をテーマにしたコートダジュール旅行には・・
●Michelin Guide 2009 France(フランス レストランガイド)
●Michelin France Provence Alpes Cote D´azur (Map) (地図)
●Guide Vert - Cote D´Azur, Monaco (仏語)