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美食記美食記

Le Clos Saint Pierre

(ル・クロ・サン・ピエール)

Place de lŽEglise 06650 Le Rouret
Tel : 04 93 77 39 18 - Fax : 04 93 42 48 30
定休日は火曜日と水曜日。毎年クリスマス休みがあり(2008年は12月19日から28日まで)、
2月にも2,3週間ほどクローズするそうです。ホテルも併設されています。
http://www.le-clos-saint-pierre.com

ニースからCagnes sur Mer、Villeneuve-Loubetの方向に進み、
Roquefort-les-Pinsの看板に従って、D2からD2085を進んでいく。
Roquefort-les-Pinsの次がLe Rouret。
右側に市役所(MAIRIE)が見えたら右折。隣のパーキングに車を停める。

バスではニースのgare routière(バスターミナル)から500番のグラース行きに乗る。
所要時間約70分。40分~60分ごとの運行。バスの運行表は以下のサイトからどうぞ。
http://www.cg06.fr/transport/lignes-tam/500.pdf




"Le Clos Saint Pierre" (ル・クロ・サン・ピエール) 
2008年11月22日 Le Rouret (ル・ルーレ)



毎年恒例のお誕生日ランチに行ってきました。
今年は私のリクエストで、Le Rouret(ル・ルーレ)という小さな村へ行くことになりました。
このレストランには、仲良しのるいままが「弟みたいな存在」と言っている日本人D君が働いています。
るいままだけではなく、るいぱぱも、るい君も、みんなD君のことが大好きで、
これまでD君がどんなに素敵な男の子かということをずっと聞いてきた私達。
一度、D君の作るお料理を食べてみたいと長いこと思っていました。
しかし、なかなかタイミングが合わないまま数年が過ぎ、ようやく今日、夢が実現したのでした。

ル・ルーレへの道は思っていたよりくねくねではなくて、あっという間に到着。
市庁舎の横にある無料パーキングに車を停めてお店の敷地に入りました。
南仏っぽい建物。テラスもあります。
るいままが「夏はテラスでの食事が気持ちいいんだよー。」と言っていたのを思い出しました。

ドアを開けたらビックリしました。外からは想像できない感じのメチャクチャ可愛いインテリアだったのです。
ぬいぐるみがいっぱい!テーブルにはフエルト細工のカラフルなキノコやら鞠が転がってます。
フレンチカントリー調。可愛い~!HPで見たオーナーシェフはガッチリした男っぽい雰囲気の方だったけど、
実はこういうのが好みなのね、、、と、そのギャップに微笑んでしまいましたが、
席に通されて、どうやらこれは奥様の趣味らしいということがわかりました。
お子さん達の写真や、奥様とお子さん達という写真が飾ってあったからです。

席についてすぐ、オーナーシェフがご挨拶に来てくれました。
最初、既に食事中の老夫婦の方達に挨拶していたので、
「常連さんだからかな。」と思っていたのですが、次に私達のテーブルに来てくれました。
握手を交わし、あやぴーにも優しい言葉をかけてもらいました。うれしかった。

その後、るいままの弟分のD君が現れました。キャ~!!!D君!!!
もう何年もるいままから話を聞いているので、初めてなのに初めてという気がしません。
勝手に「すっごい若くて、発展途上中」というイメージを抱いていたので、良い意味で裏切られました。
D君、フランス語がメチャクチャうまいんですー!しかも発音がフランス人並み。
ウイットに富んだ表現もできる。料理人でこんなにきれいなフランス語を話す日本人は初めて!!!
夫もあっという間にD君と馴染み、うひゃうひゃギャグを言い合ってました。
でも、ここまで来るには相当の努力をして、コツコツと自分の居場所を作ってきたのでしょうね~。
私達はすぐにD君が大好きになりました。彼の作るお料理ってどんなんだろう???

D君からメニューの説明を受けました。お料理は三種類のコースのみ。
月曜日から土曜日までのランチコースと、しっかりしたコース。
前菜が一つか二つかによって値段が変わります。
私達は今回お誕生日ランチということで予め予約を入れていたため、
「シェフのおまかせコースもできますよー。」と言ってもらったのですが、
ランチコースも、しっかりコースも、双方魅力的だったため、
ご面倒はかけずにコースで頂くことにしました。もちろん、前菜二つの大食漢コースです!(笑)

「お嬢さんはどうします?」とD君が聞いてくれました。あやぴーはお魚希望。
「今日は良いスズキが入ったからとそれにしましょう!」とD君が提案してくれました。
ソースはアイオリと聞いて、あやぴーは大喜びでした!

ワインは栗がサービス係の男性と相談し、ハーフボトルでコート・デュ・ルベロンの赤をもらうことになりました。
Château LA VERRERIE 2004, Côte du Lubéron
お水はルイ14世も飲んでいたというガス入りミネラル・ウォーターの「CHATELDON(シャテルドン)」。






アミューズが来ました。ピザトーストと、タプナード&パルメザンチーズのかかったパイ生地のスティック。
シンプルなんだけど、一工夫入っている上に、南仏の味。いいですね~。
あやぴーはピザトーストが気に入ったようで、バクバク食べてました。(笑)

まず最初に、あやぴーの魚料理が運ばれてきました。おおお~っ!とってもおいしそう。
お先に失礼と食べ始めたあやぴー、急に口数が少なくなりました。夢中で食べてます。
続いて、私達の一番目の前菜が運ばれてきました。






スズキ。ジャガイモとルッコラのサラダ。ギリシャ風ソース。
前菜なのにボリュームがある!と驚きつつも、スズキを一口。おいしい~!
皮はカリッとしてて、身は固すぎず柔らかすぎず、いい焼き加減です。
さりげなく小さなソラマメが入っていたのにも驚きました。まだ季節じゃないと思っていたので。。。
ジャガイモも、ルッコラも、きっとソースがなくてもおいしいんだろうなぁという新鮮さ。
香草が入ったソースも気取りがなく、大満足なスタートとなりました。

パンは大かごで。娘はミニバゲットに大喜び。クープの入れ方とか勉強になります。
私はやっぱりカンパーニュ。皮は香ばしいけど、中はフワフワ。上手だわ~。

二番目の前菜はレンズ豆のスープでした。レンズ豆好きの夫は大喜び!
しかも、うちで作るようなスープではなく、chanterelle(シャントレル)という小さなキノコが入ってたり、
salsifis(サルシフィ)という西洋ゴボウが入っていたりして、飽きさせない構成になってます。
おまけに、perrugine(ペルジーヌ)というこの辺りの名産ソーセージが乗ったカナッペが
メチャクチャおいしくて、夫と唸りながら食べました。最高~!

アドバイスされて頼んだ赤ワインも良い感じでした。
アルコール度が14,5%もあるのに全くそんな感じはなくて、
フルーティーでかつボディーもあり、余韻に浸れるという優秀さ。
お隣のテーブルでは、我が家の大好きな山で作られている貴重なワインを飲んでいて、
なんとなくうれしくなりました。ご主人様のお気に入りなんだそうです。
うちではここのワインはいつも赤なので、白もおいしいんだと新たな発見でした。

段々お腹がいっぱいになってきましたが、お次はメインです。鴨のローストです。
レンズ豆のスープには白い野菜が入っていたのですが、それが何だか確信できなかった私達。
私はカブだと言い、栗は西洋ゴボウだと言い、サービス係の男性に正解を教えてもらうことになりました。
「答えは西洋ゴボウ!男性チームの勝利!」と彼は言い、栗に一点与えました。

その後に来たメインのお皿。サービス係の男性は、鴨のローストを私の前に置くと、耳元にささやきました。
「奥にある緑の野菜はブロッコリーです。」・・・そのくらいはわかるってば!(笑)






先に鴨を食べた栗が唸りました。続いて私も。う~ん、おいしい~!
お肉が良い味だし、焼き具合も絶妙。おまけにソースがいい。
既に魚料理を食べ終えて、お絵かきをしていたはずのあやぴーが席を立ち、
こっそりパパのそばに行きました。そして、ミニバゲットの残りで鴨料理のソースを拭って食べ始めました。
こらっ、お行儀が悪いよ!(怒)

注意をする私と、ソースの誘惑に耐えられないあやぴー。
何度か攻防戦を繰り返した結果、勝利はあやぴーの手に。
なんだかんだと言っては栗のそばに行き、お皿のソースをほとんど拭ってました。
よっぽどおいしかったんだねぇ。。。(苦笑)

付け合せはブロッコリーと、ほうれん草に、「こちらは何でしょう?」とサービス係の男性から
クイズを出されたトウモロコシのケーキ。(これは私の正解でした。イェイ!)

すごく正統的なんだけど、どこでも食べれるお料理でないことは一目瞭然。
素材の良さのはもちろんのこと、あやぴーを魅了したソースも抜群。
それなのに、自然体で気負いがない。ストレートな味。安心して食べられる。
私はこういうお料理が一番好き!

ずいぶん食べた気がするけど、おいしいんだもん。楽しいんだもん。止められない。
それに、首まで食べものが詰まっているような苦しい状態でもないのです。
多分、量的には詰まっているんだろうけど、不思議と苦しくない。むしろ、うれしくて、ワクワク。
ワインも進んじゃいます。。。(笑)

メインが終わった後、娘をお化粧室に連れて行きました。
受付のテーブルセットを通り過ぎると、隣のテーブルにいた女の子が、一人で絵を描いていました。
あやぴーは少し迷ってから、その女の子に合流したいと言い始めました。
もちろん、もちろん、サービスの邪魔にならないように気をつけるんだよと言って、送り出しました。

「チーズはどうしますか?」と聞かれました。栗は考えていたけど、私は「いただきます!」と即答。
その後、調理場が一段落したのかD君がやってきて、「今日は特別にデザートが二つあるんですけど、
チーズ食べて大丈夫ですか?」と聞いてくれました。そう言われるとちょっとひるむ。でも食べたい。
「じゃあ、一口出しましょうか。せっかくだから食べてみて下さい。」と提案するD君にコックリ頷きました。

でも、頼んでよかった~。だって、私の大好きなゴルゴンゾーラだったのです。おまけに、洋梨つき。
このコンビは最強ですね。パラリと振りかけられたピンク(?)の胡椒も良い感じで、あっという間に食べ終えました。






そしてデザート。前のテーブルで食事をしていた老夫婦のデザートを見て、
「おおっ♪」と思っていたんですが、私達のデザートも一緒でした。なんとマカロンです~。わ~い!
中にはバニラ味のクリームとフランボワーズが贅沢に詰まってます。乙女心直撃の可愛さ&おいしさ。
クリームにはバニラビーンズの粒々が見えるし、
甘ったるくなりそうなところをフランボワーズが引き締めてくれるのが素敵。
しかも、ベリーのソースのところにちょびっとクルミが置かれているのもおしゃれ。

るいままから、このレストランにはパティシエ(お菓子職人)さんがいないので、
デザートが期待外れだったらゴメンと前もって言われていたんですが、
今日は大正解だったみたいです。あ~、幸せ!
娘もお絵かきのテーブルから戻ってきて、「マカロン♪マカロン♪」と言って、大喜びで食べてました。
子供でもおいしいものはわかるんですね~。(^ ^)

でも、驚きはこれだけではありませんでした。なんと、お誕生日ケーキが出てきたのです!!!
芸術的とも言える繊細さのチョコレートアイスケーキ。
ロウソクに火がつけられ、いつのまにか皆がハッピーバースデーを歌ってくれていました。
隣のテーブルのおじさんまでも!(笑)
歌が終わった後、私が火を吹き消し、みんなから祝福の拍手を頂きました。
その後、D君の口から出たセリフに私は開いた口がふさがりませんでした。


「これはるいままからのプレゼントです。」


えええええええええ~っ!!!!!!!


えええええ~っ?知らない!聞いてない!そんなことるいままは一言も言ってなかった。
えええええ~っ!!!
栗と私は顔を見合わせました。るいままってば!!!(涙)

サービス係の男性に、アイスケーキなので溶けるとシェフに怒られるとせかされつつ、
一枚だけ写真を撮りました。(そのせいでブレブレ!苦笑)
D君が私のために作ってくれたアイスケーキには、
るいままの友情もあふれていて、泣きそうになりました。
素敵なサプライズプレゼントをありがとう!!!






一人一人に切り分けられた姿も素敵でしょう?
これ、全部D君が作ってくれたんですって。すごいですよね~!
お腹いっぱいだったので、喉越しの良いアイスケーキは大正解。
アイスの部分のコーヒー味は濃厚ながらまろやかで、
さりげなく添えられたメレンゲも良いアクセントになっていて、
クリームもチョコレートソースも、全てが完璧。華麗なフィナーレとなりました!

最後はお約束のプチフールとエスプレッソ。プチフールは三種類。
丸いバターサブレと、フィナンシェと、アーモンドのチュイール。
一つずつ食べてみたけど、文句のないおいしさでした。

その後、仕事を終えたD君が出てきてくれて、夫も交えて色々な話をしました。
D君のお料理が素晴らしかったことは言うまでもありませんが、
一人の人間としても尊敬のできる、とっても素敵な方でした。
(それプラス、よく笑う面白い男の子でもありました♪)

同じ日本人が、南仏の小さな村にあるミシュラン一つ星のレストランで
スーシェフという大役を務めていること。
日本ではあまり知られていなけれど、お店のオーナーやスタッフ、地元の人達、多くの人に愛されて、
毎日厨房に立って勝負を続けていること。
本当に本当にかっこいいです!
「ミシュランの星よりお客様への幸せを!」と考えているこのお店のオーナーシェフの方の考えも素晴らしい。
コストパフォーマンスが良いので、常連さんが多いそうです。
私達もすっかりファンになりました。また食べに行こうと思ってます。
皆さんも、機会がありましたら、是非いらしてみて下さい。その価値は大いにあります!

ちなみに、D君は、私の第二の故郷(?)東海地方N市の出身だそうです。
N市はクリエイティブで面白い人がホント多いですねぇ!(^ ^)



美食をテーマにしたコートダジュール旅行には・・

●Michelin Guide 2009 France(フランス レストランガイド)
●Michelin France Provence Alpes Cote D´azur (Map) (地図)
●Guide Vert - Cote D´Azur, Monaco (仏語)

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