美食記
Cuisine niçoise BARALE
(キュイジーヌ・ニソワーズ 「バラル」)
39, rue Beaumont, 06300 Nice
Tel : 04 93 89 17 94
水~土までの夜のみ。17時半からアペリティフ(食前酒)タイムとして、
ピッサラディエール(玉ねぎのピザ)やソッカを食べることができます。
食事は19時半から。要予約。週末は混むので、少なくとも2,3日前にはご予約下さい。
ピッザラディエールとタルト・オー・ブレット(青菜の甘いタルト)のテイクアウトもやってます。
そちらは火曜日から日曜日までの朝8時半から12時半まで。(売切れ次第閉店)
カードは使えないかもしれないので、現金のご用意をオススメします。
トラム「Acropolis」下車。
停留所の裏くらいか、1,2本進んだところの右側に「rue Beaumont」と
標識が出ていると思うので、そこを進んで行きます。
通りの左側。5~10分程度で着きます。
"Cuisine niçoise BARALE (キュイジーヌ・ニソワーズ・バラル)"
2009年1月17日 Nice (ニース)
このレストランは、Marie-Hélène(マリー・エレーヌ)というおばあちゃんがやっていた
ニース料理のとても有名なお店で、ニースの中心街からは遠いというのに、
世界各国から有名人もやってくるほどの人気だったそうです。
おばあちゃんが亡くなった後はお嬢さんが後を継ぎ、頑張っていました。
夜しか開いていないレストランは完全予約制で、しかもコースは一つしかなくて、
みんな一斉に食べ始め、最後は店内に飾られた古い調度品の見学で終わることなど、
面白そうな話を色々な人から聞き、行ってみたいと思っていました。
しかし、予約の電話を入れようと思ったら既に満席だったりと、なかなかチャンスがなく、
そうこうしているうちに、後を継いだお嬢さんも病に倒れてしまいました。
それ以来、お店はずっと閉まったままでした。。。
ところが、ある日、ピッサラディエール(玉ねぎのピザ)の販売が再開したと
近所の人に教えてもらいました。
朝しかやっていないと聞き、張り切って買いに行ってみたところ、
私達と同世代くらいの男性が応対してくれました。
後で聞いた話によると、この彼はマリー・エレーヌおばあちゃんのお孫さんだそうです。
で、このピッサラディエールのおいしいことと言ったら!
メチャクチャ感激してしまいました!!!
下の生地は、ピザでもなければパンでもないサクッとした食感で、
重すぎず軽すぎず丁度良い感じ。
甘~く炒められた玉ねぎとのバランスもバッチリです。焼き具合も最高。
以来、私は自分でピッサラディエールを作らなくなってしまいました。(苦笑)
お友達がうちに来る時は、ここでピッサラディエールを調達するようになり、
段々とお店の人達に顔を覚えてもらえるようになりました。
たくさん買ったときは、「いま食べな。」と一切れ頂くことも。
夕方にソッカを始めると聞いたときも、レストランの営業を再開したと聞いたときも、
行ってみたいと思っていたけど、なかなか実現できずにいました。
娘が段々大きくなってきて、一緒に夜の食事に連れて行けるようになったので、
ようやく重い腰をあげて予約の電話を入れました。
サービスは19時半スタートですが、私達は20時に入りました。でも一番でした。
出迎えてくれたのはいつもの男性と、初めて見るスラッとしたきれいな女性。
奥には、朝見かける料理人の男の子と女の子もいました。
古い調度品に囲まれた店内はところどころの照明と、各テーブルに置かれた小さなロウソクのみ。
雰囲気はありますが、アットホームな感じがします。
男性がコースの説明をしてくれました。やはり一種類しかコースはありません。
でも、メインが三種類くらいあって選べるようになってます。
「今日は小さなコースしかないんで、メインはパスタ系かスープ・オ・ピストゥー(ニース名物の
バジルソース入り野菜スープ)になりますが。」と言われ、栗も私も、
「ドーブ(牛肉の赤ワイン煮込み)ソースのラビオリで!」と即答しました。
飲みものはガス入りのミネラル・ウォーターと、ハウスワインの赤をハーフで。
ハウスワインもCote du Lubéron (コート・ドゥ・ルベロン)だそうです。
少しずつお客さんがやってきて、店内はあっという間に満席になりました。早めに予約しておいて良かった~!
まず最初にピッサラディエール(玉ねぎのピザ)が出てきました。
何度食べてもやっぱりここのはおいしい~♪
娘もバクバク食べていました。
店内入ってすぐの調理場では、いつも見る男の子がソッカ(ニース名物のひよこ豆の粉から出来ているお焼き)の
準備をしていました。すごい勢いで泡立てたかと思うと、次は弱く回しています。
出来上がった生地を大きな鉄板に注ぐと、おばあさんの時代からあるのではと思われる
古くて大きな窯に入れているのが見えました。楽しみ~♪
20分ほどすると、男の子が窯から大きな鉄板を取り出しました。おおお~っ!
まもなくすると、焼きたてのソッカがやってきました。自分のお皿に乗せて、早速食べてみました。
カリッカリ!だけど中はフワフワ。おいしい~!しかも油っこくないのがうれしい。
テーブルに置かれた
プジョーのモダンなペッパーミルで胡椒をかけました。
う~ん、幸せ。ソッカと胡椒ってやっぱり最強!
その後に出てきたのはニース風サラダでした。具はトマト、玉ねぎ、ラディッシュ、ピーマン、アンチョビに卵。
冬なので、トマトには味がないけど、それでもうれしい。久しぶりのニース風サラダに感激でした!
サラダもあっという間に平らげると、メインのラビオリ、ドーブ(牛肉の赤ワイン煮込み)ソースがやってきました。
大皿に盛られたラビオリは、ソースと溶けるチーズに覆われていて、肝心のラビオリは見えませんでした。
どんなんだろう。気になる~!夫と娘のお皿に取り分けた後、自分のお皿にラビオリをよそいました。
ソースもたっぷり入れて。
ワォ~!お、い、し、い~っ!おいしい、おいしい、メチャクチャおいしい!!!
皮が厚い手作りのラビオリもさることながら、ソースが絶品!
セップ茸が入っているようで、香りがよくてコクがある。
家族三人とも、すっかりこのソースが気に入ってしまい、
パンをお代わりしてソースをきれいに拭いました。
お店のお姉さんは真っ白になったお皿を見て、とても喜んでくれました。。。(笑)
お腹パンパン!もうこれ以上は入んないかも、、、と思っていたらデザート登場。
Tarte aux blettes (タルト・オー・ブレット)という、青菜と松の実と干しブドウが入った
甘いタルトがやってきました。これもニース名物デス。
栗が子供の頃、おばあちゃんがよく作ってくれたそうで、未だにおばあちゃんのものが一番だと
名言している栗ですが、このお店のもおいしいと言って喜んでました。
それだけではなく、季節のフルーツも籠に入ってやってきました。
フルーツは、洋なし、リンゴ、みかん。好きなものを好きなようにとって食べるシステムのようです。
娘は、タルトはパスして洋なしをリクエスト。うれしそうに食べてました。
食後はエスプレッソ。夜なので、私はカフェインレスでお願いしました。
お店の女性が煎れてくれたエスプレッソは、イタリアのエスプレッソのようにショートで、
あっという間に飲み終えてしまいましたが、お腹いっぱい食べた後は、このくらいが丁度いい。
良い〆になりました。
やってきたお会計を見て、夫は良心的な値段だと驚いていました。
全部手作りのコースは、1人分が28ユーロ。(1ユーロ130円計算で3640円。)
下世話に内訳を計算すると(笑)、ピッサラディエールが1切れ1,5ユーロで、
ソッカは1人分2,5ユーロ。ニース風サラダが1人分(小)6ユーロ、ラビオリが15ユーロとすると、
デザートは3ユーロになります。うん、やっぱり良心的!
私がよくピッサラディエールを買いに行っているからだと思うんですが、
娘の分はサービスしてくれたみたいです。「コースは2人分にして、お嬢さんの分は
適当に取り分けたらいいよ。」と言われたんですが、お料理は三人分の量だったんです。
孫息子さんの心遣いに感謝でした。。。
そんな訳で、行って来て良かった!大・大・大正解。大当たりでした!!!
うちから徒歩圏内に、素敵なお店をまた一軒発掘。うれしいな~。お友達にも教えてあげなくちゃ。
ニース料理がお好きな方は、是非是非いらしてみて下さい。オススメです♪
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