美食記

美食記

La Bastide Saint Antoine - 2005年11月16日


La Bastide Saint Antoine

(ラ・バスチードゥ・サン・タントワーヌ)
Jacques CHIBOIS
(ジャック・シボワ)

48, Avenue Henri Dunant
06130 Grasse
tel.04.93.70.94.94
http://www.jacques-chibois.com

ニースから高速でCannes (カンヌ)まで行き、Cannes で高速を降りたあと、Grasse行きの半高速に乗る。
Mougins, Mouans-Sartouxを通り過ぎ、Grasseで半高速を降りる。最初のロータリーを確か右側。
「La Bastide Saint Antoine」という小さな看板が出ているので、それに沿って進む。
小さな道を道なりにずんずん進んで行くとAvenue Henri Dunantに到着。
48番は坂道を上っていくと左側にあります。
広いパーキングがありますが、自分で車を停めたくない人は駐車係の人にも頼めます。
ちょっと奥まった場所にあるので、車がない方はカンヌからタクシーかも。
その辺りは各々お問い合わせ下さいませ。ミシュラン2つ星。


今年5月、結婚10周年記念にこのお店に来て、すっかりファンになった私達。その時はテラス席で食事をした。
初夏の風が心地良く、丁寧に作られたお料理はそれはそれは素晴らしいものだった。
帰り道、夫が「今度は秋の料理を食べに来たいね。」と言った。
彼はジビエと呼ばれる鹿やイノシシと言った狩猟動物の肉が大好き。そんな料理が出るのは大体秋なのだ。

私の誕生日が近づいてきた。
「一日休みを取るから、みんなでランチに行こうよ。お店はグラースのジャック・シボワでいいかな?」と
夫が言った。そう言われれば季節は秋・・(笑)。
「いいかな?」と疑問形にして一応こちらの意向を尋ねてくれているが、彼の心は既に決まっている様子。
いやだって言ったらどんな顔をするかなと一瞬思ったのだが、意地悪するのは止めて、「いいよ、そうしよう。」と
返事をした。私もグラースのお店がとても気に入ったから。

当日。私は朝一番で日本から来ている友達に会うためにお出かけし、夫には10時半からの陶芸教室に
娘を送っていってもらうことになった。その後、一旦家に帰ってから、夫と一緒に車で家を出た。
行き先は陶芸教室。クラスの終わる正午に娘を迎えに行き、三人で車に乗って再出発した。
平日のお昼なので高速道路はガラガラ。40分程度でグラースに到着した。
適当な場所に車を停めてから建物の方へ歩いていく。
前に来たときのように池の中に金魚がいて、あやぴーは大喜びだった。
(ちなみに、駐車係の人はちゃんといるので、バレットパーキングをお願いしたい人はどうぞご心配なく!)

建物の中をレストランの入口目指して進んでいく。シーンとしてひんやりとした空気。階段を降りても誰もいない。そのまままっすぐ進んで行くと、ようやくお店の人達が見えてきた。忙しく動き回っている人達も、一瞬手を止め、
誰もが笑顔であいさつしてくれる。「今日はよろしくお願いします。」という気持ちでこちらもあいさつを返す。

栗が予約をしていることを伝えると、テーブルに案内しますとお店の人が先頭に立って歩き始めた。
今日は良い天気だからテラスで食事できるかなと少し期待していたのだが、あいにくテーブルは全て室内の模様。
栗がTシャツ姿だったからか、私が日本人だったからか、あやぴーが唯一の子供だったからか、はたまた家族全員が
若かったからか、店内にいた客の視線が一斉に集まった。

私達の席は角。あやぴーは窓のそばが良いというので、私が一番奥に座ることになった。
半年前に来た時にお世話になった給仕の方がいた。私達の顔を見ると、覚えていてくださっていたようで、
テーブルまであいさつに来てくださった。こういうのってうれしい。

「食前酒はどうなさいますか?」と聞かれた。「シャンパンはいかがですか?」と言われたのだが、
昼からシャンパンと言うのもなーと思い、白ワインをグラスで頂くことにした。前回同様100%シャルドネ。
さっぱりした飲み心地のワインを飲みながら、渡されたメニューを見る。

一番安いランチメニューでもチョイスがたくさんあって、選ぶのに困るほどである。食事はすぐに決まったのだが、
困ったのはワイン。なぜかというと、私はメインがお魚料理で、栗はノロ鹿だったから。お肉でも白身のお肉だったら
白ワインで通せるが、赤味の肉、しかもジビエ(狩猟動物のお肉)だと赤ワインじゃないと合わないような気がする。
自分達では決められなかったので、ソムリエさんの意見を聞くことにした。
ソムリエさんも、「えっ、魚とジジエですか!?」と焦っていたが、私が赤ワインが好きなことを告げると、
「それだったら、これがいいと思います。」とあるワインを指差した。フルーティだけど、カリスマ性のある味が
するらしい。「じゃ、それで。」と栗も即同意し、こうしてワインも無事決まった。

「お子さんにはどうしましょう。お肉にします?それともお魚?パスタ?」と給仕係の人が聞いてくださった。
あやぴー本人に意向を聞くと、珍しくお肉が食べたいという。給仕係にそう伝えると、「それでは、仔牛肉に
しましょう。野菜とご飯をつければ栄養バッチリです。」とおっしゃるので、そうお願いした。

アミューズ・ブッシュがやってきた。
エンダイブとアボガドのサラダ(赤いのはカイエンヌ・ペッパーだと思う。)、
ねぎとターメリックのオモニエール(カリカリの餃子みたいなもの)、
バジル・トマト・モッツァレラのアイス!、アスパラガスのポタージュ。

どれも一見普通なんだけど、どこか違う。エンダイブのサラダも下のアボガドが良い味をかもしだしているし、
カリカリ餃子はねぎの甘さとターメリックの香りが絶妙。
アスパラガスのポタージュは前回も気に入ったものだったので、濃厚な味にまた出会えてうれしかった。
しかし、4つのアミューズの中で一番驚いたのは、やっぱりバジルとトマト・モッツァレラのアイス。
フェノッキオで食べた「トマト&バジル」のシャーベットはあまり好みではなかったが、
ここのバジルのアイスはめちゃくちゃおいしい。クリ-ミーで香り高い。
そして、その下に隠れたトマトのシャーベットと細かくちぎられたモッツァレラに絡めて食べると、この上ない
幸せ感が漂った。夏の定番料理、カプレーゼ・サラダ(輪切りにしたトマトとモッツァレラチーズを重ねてバジルを
散らした後、塩とオリーブオイルをかけて食べる)を彷彿させてくれる一品は、過ぎ去ってしまった夏の明るさを
思い出させてくれた。夫の栗も横で「すごい!」とうなっている。
食に保守的なあやぴーにはこのおいしさがわからなかったようだが、アスパラガスのポタージュとカリカリ餃子は
気に入ったようなのでホッとした。

パン係が回ってきたので、一つもらう。私は前回も食べたエポートル(中世から存在している穀物)のパン、
栗は田舎風パンにした。保守的なあやぴーは当然ミニバゲットを選んだ。

ワイングラスがやってきた。ものすごく大きくてびっくりする。あやぴーの顔くらいあるかもしれない。
私達が頼んだワインはハーフボトルだったのだが、ハーフボトル用のデカンタ器というものがないので、
大きなグラスに入れて、空気に触れさせるのだとか。Pernand-Vergelesses 1999, Domaine Rapet。
試飲した栗が、最初に口にした印象と後から来る印象が違うと言い、飲むのが楽しみになった。
食事が来るまでは大きなグラスの中で空気に触れさせておこうと決めた。

まず、あやぴーの料理が運ばれた。お皿の右側に仔牛肉のフィレが縦に並べられ、真中に色とりどりの野菜、
左側にリゾットという風に配置されていた。子供の料理とは言え、さすがの盛り付けである。きれいで感心した。
給仕係の方がお肉にソースをかけてくださった後、私がナイフで小さくお肉を切ってあげた。あやぴーはお肉を
おそるおそる口に入れると、「おいしい!」と言って食べ始めた。お腹が空いたと言っていただけはある。
そして、次に私達の前菜がやってきた。


La Douceur de Potimarron avec son ragoût de champignons des bois et marrons


私が選んだのはカボチャのポタージュ。栗もあやぴーもカボチャが嫌いなので、家でカボチャを調理することはない。
だけど、私はカボチャが大好きなので、迷わずこれにした。底からスープをすくうと、キノコと栗がお出まし。
スープは甘くておいしいし、キノコや栗の味もしっかりしていて最高。これぞ秋!と言った感じで大満足の一品だった。


Les Girolles en crémeux d´Oeuf à la Ciboulette


栗が選んだのはジロル茸の卵とじ。一口もらったら、ジロル茸のおいしいのなんのって!
親子丼のようなふんわりした卵がまろやかさとの相性が抜群。
そう言えば、うちも山で採って来たキノコはオムレツにしたっけな、と思い出した。絶品!


しばらくするとメインがやってきた。


Le carrelet au sauté de cèpes, aubergines, pois chiches


carreletというのはカレイのこと。白いのがそれ。カレイの下には薄切りにされたナスが敷かれていて、
魚の上にはセップ茸が散りばめられている。列になったひよこ豆が可愛い~。色的に寂しくなりがちなところ、
細切りバジルの緑、右端の赤いソースが魚の白さを際立たせているような感じ。さすが~!

実は私、carreletという魚がカレイだとは知らなかった。舌平目のようなお魚だという説明を受けて、
「ならいいか。」と適当に決めたんだけど、今日これを書きながら、「カレイだったんだぁ!」って改めて
驚いている。私の知っているカレイはやっぱり煮付け。洋食で食べるのは初めてだったんだけど、すごくおいしかった。
赤いのが何のソースだったかは、日にちが経ってしまったので忘れてしまったけど、魚のしっかりした身に、
なすとセップ茸と一緒に刺して、ベージュのソースに絡めて食べる時のおいしさって言ったら!・・うっとり♪
自分では決して作ることができないとわかっているので、大切によく味わいながら食べた。


La gigue de Chevreuil en millefeuille de légumes avec son filet, jus de cassis


栗のメインはのろ鹿。秋のメニューにのろ鹿があると、「99%の確率でのろ鹿を選ぶ」というほど気に入っているらしい。
gigueというのはもも肉。日本語にすると、「野菜と鹿肉のミルフィーユ、鹿のフィレ肉添え、カシスソース」、に
なるのかな。メニューを見た時に、「ジビエでミルフィーユ?!」と思ったんだけど、出てきた料理を見たら、
本当にミルフィ-ユだったのでびっくりした。一口もらったら、すごくおいしい。私は普段ジビエ(狩猟動物の肉)が
あまり好きじゃないんだけど、上質の柔らかい肉に、ほんのり甘いコクのあるソースが最高。
やっぱりジビエにはベリー系のソースが合うんだな~としみじみ頷いた。

ワインもさすが。Pernand-Vergelesses 1999, Domaine Rapet。
ソムリエさんが「カリスマ性のある味」とおっしゃっていたんだけど、確かにすごく魅力のあるワインだった。
おいしいけど、かと言って、仰々しくもない、本当に感じの良いワイン。新米っぽいソムリエの若い男性が、
「いかがですか?」と聞きに来たので、栗が「amical(友好的)な味、という表現はおかしいかな?」と言うと、
「いえいえ、おかしくなんかないですよ。」と首を横に振った後、「私どもがお客様に使うことはありませんが、
ソムリエ同士で飲む時にはそういう言葉を使うことがあります。」と教えてくれた。
彼は「Le vin est simple. Il faut être simple avec lui.」という言葉が気に入っているそうで、
「ワインはシンプルなものだから、自分達もシンプルな態度でワインに接しなければいけない。」というその言葉に、
私達も大きく頷いた。

トイレに行きたいと言うあやぴーのために、一度中座。しっかり手を洗って席に戻ると、今度は中庭に出て遊びたいと
言う。「もー!」と怒りそうになったけど、無理にテーブルにつかせてぐずぐずされるより、外に行ってもらった方が
静かでいいかもしれないと考え直した。今度は栗が席を立って、あやぴーを中庭までエスコート。
走らないこと、遠くに行かないこと、ガラスの戸を叩かないことなど注意事項を言い聞かせた。
あやぴーは言い付けを守り、おとなしくテラスに座って絵を描いていた。

遠くのテーブルで、デザートにロウソクをつけてもらっている人がいる。50代位の男性、奥様が一緒にお祝いしていて、
仲良く写真を撮っている。私が「いいなぁ。」と言うと、栗が通りかかった給仕係の女性に、「今日は妻の誕生日なので、
デザートにロウソクを立てて頂くことはできますか?」と聞いてくれた。女性は「おめでとうございます!」と私に
笑顔を向けた後、「もちろんできますよ。今すぐ厨房に伝えてきます。」と言って、足早に消えていった。
今晩はおなかいっぱいで、きっと食事が出来ないだろうから、ロウソクの火を消すことはないだろうと思っていたので、
思いがけぬチャンスに大興奮。言ってみるものですね~。栗に感謝!

食事を終えた人達が少しずつテーブルを離れ始めた。私達もようやくメインを食べ終えて、食後のチーズ。
横長の白い陶器のお皿に、チーズが二つ、ちょこんちょこんと乗っかっていて、一番端に赤いジャムが添えられていた。
給仕係の男の子が、「チーズにはこちらのパンがおすすめですよ。」と、くるみといちじく入りのパンを持ってきてくれた。
チーズはブリーと自家製のミックスチーズ。フレッシュチーズとロックフォールとエダムを混ぜてテリーヌのように
してあるものだ。そのまま食べてもおいしいけど、添えてあったいちじくとベリーのジャムをつけると至福の味。
おなかいっぱいだというのに、食べる、食べる。思わず写真を撮るのを忘れてしまうほどだった。

とうとうコースの最後、デザートの時間がやってきた。ロウソクが立てられた私のお皿がうやうやしく登場。
目の前に置かれた。私はそれを見て驚いた。お誕生日スペシャルはロウソクだけではなかったのだ!


Le Millefeuille de Figues sautées, jus de Fraises et épices


お皿の下の方に、なんとチョコレートで「Joyeux Anniversaire(お誕生日おめでとう)」と書かれていた。
しかも、すごくきれいな字で大感動。パティシエさんの心こもったサービスがうれしかった。私は誰かのために
何かをする時、その人のことを考える。それと同じように、きっとこの字を書いたパティシエさんも、仕事だとは
言え、上手に書けるよう、気に入ってもらえるよう、気をつけたことと思う。そういう気持ちがお皿にあふれていた。
給仕係長が来て、「写真を撮ってもいいですか?」と聞かれたので、「もちろん。」と頷き、笑顔を作った。
さっきの男性もそういえば写真を撮られていたっけ。お店の宣伝に使うのかな。。。

チョコレートの文字をくずしてしまわないよう、気をつけながらミルフィーユにナイフを入れた。苺とスパイスの
ソースに絡まったイチジクのソテーが中に入っている。おいしい~!!!ミルフィーユの生地のサクサク感、
イチジクの甘さ、スパイスが入っていることで大人の味に仕上がっているのが魅力。ベージュのカラメルソースとの
相性も良く、視線をお皿に下ろすと「お誕生日おめでとう」の文字が目に入ってきて、幸せ倍増だった。


Le sauté de pommes reinettes tiède, à la réglisse, sauce noisette avec sa glace vanille


あまりの興奮に、栗のデザートの写真は撮るのを忘れてしまったのだが(笑)、こちらも悪くなかった。
reinetteというリンゴのソテー。ヘーゼルナッツのソースの濃さに驚いた。おいしい~!だけど、何か別の味もする。
なんだろうと考えていたら、それは「甘草(reglisse)」だった。リンゴのソテーには、大体シナモンやバニラを
使うことが多いけど、甘草も意外と合うものなんだな~と感心した。添えられたバニラアイスも絶品。

あやぴーもデザートに戻ってきた。リクエストはチョコレートアイス。給仕係の女性が、「チョコレートと何か別の
フレーバーにします?」と聞いてくれたのだが、あやぴーは「チョコレートだけにする。」と言い張り、見事に完食した。
一口もくれなかったので、どんな味だったのかはわからない。しかし、すごい勢いで食べ切ったところを見ると、
相当おいしかったのだろう。私の脳裏には、あやぴーがジャン・ポール・エヴァンで買ってきたマカロンをあっという間に
全部食べてしまったという懐かしく恨めしい思い出が蘇ってきた(笑)。チョコ好きの血は争えない。。。

銀色の容器に乗って、プチフールも出てきた。前回同様、あっさりしていておいしいミントのマカロンと、
チュイエール(だっけ?薄い瓦のようなクッキー)、そしてヌガー。

コーヒーのメニューを頂いたので、しっかり読む。栗も私も「commerce equitable(フェア・トレード)」という
ところで目が止まり、二人ともそれを頼んだ。フェア・トレードのコーヒーは、原産地の人の役に立つ上に、
味も良いのだ。

給仕係長が手にカードを持ってやってきた。「これ、お店からの記念品です。」と言う。
渡されたカードを開けてみると、「お誕生日おめでとう」というメッセージの横に、先ほど撮った写真が貼られていた。
ええええ~っ!!!そうか、それで写真を撮ったんだな。でも、もらっちゃっていいの?お祝いなの?
でも、レストランってお祝いしてくれるもの?ええええ~っ!!!とあまりの驚きに頭がグルグル。
写真の中の私はいたずらっぽい目をしていて、「君らしい一枚だね。」と栗が笑った。言われてみれば本当にそう。
私も笑った。「ママ、見せて、見せて。」とカードを手にしたあやぴーは「かわいい~!」と言ってくれた。
ありがとう。。。(涙)

気が付けば、お客は私達ともう一組の中年夫婦だけで、室内はガランとしていた。身なりの良い中年夫婦が給仕係の人達と
親しげに話しているところを見ると、常連さんのようだ。普段、他のテーブルの人の話を聞くということはしないのだが、
おじさんの言葉が耳に入ってきた。「スパイスを駆使しながらも、それがうまい具合に南仏料理に生かされている。」と
いう意見だったので、思わず頷いた。すると、マダムが私のことを見ていたらしく、「あちらのお嬢さんもあなたと
同じ意見みたいよ。」とご主人に言った。体格の良いご主人が笑顔で振り向いた。「そうでしょう。そうでしょう。
私は彼の修業時代からの知り合いなんだけど、世界でもトップクラスのシェフだと思ってますよ。このお店はオープン
当時からひいきにしているけど、一度たりともレベルが落ちたことがないんです。いつもいつも驚かせてくれる。
それがどんなに大変なことか。料理の面だけでなく、自分でお店を経営するというのはまた別の苦労もたくさん
あるんです。それなのに、ですよ。大したもんだ。」と、色々なシェフの例を挙げながら話をしてくれた。
それはとても興味深いものだった。

「お宅のお嬢さんをずっと見ていたけど、しつけが良くて本当に可愛らしい子だ。将来が心配ですな。」と言われ、
栗が「そうなんです。」と頷いたので、みんなで笑った。(栗は本心だったと思うけど。)
中年夫婦の方達も席を立ち、いよいよ私達だけになってしまった。栗はもう一杯コーヒーを飲み、私はその間も感激に
包まれていた。胸がいっぱいだった。

栗がこのお店でお誕生日ランチをしたいと言った時、「私の誕生日だって言うのに、自分の行きたいお店を勝手に
選んじゃう訳ね。」と一瞬思った。前に行った時はテラスが心地良かったけど、今回は室内。「あ~あ。」と
がっかりしていたのだが、料理が進むに連れ、そんな気持ちはふっとんでいった。
料理はフランスの文化だと再確認させてくれた数々の見事な料理。うれしいサプライズにも恵まれ、細かいところまで
さりげない気配りができる優秀なスタッフ達に囲まれ、今回も素晴らしい時間を過ごした。この店にまた来ることが
できて本当に良かったと思った。平日のランチ、この充実度でこの値段と言うのは本当に安い。
まだいらしたことがない方は、是非一度試してみてほしい。自信を持ってお薦めします。

今日は、家族から、友達から、お店の人たちから、たくさんの「おめでとう!」をもらった一日だった。
健康で幸せなこと、多くの人達に支えられて生きているいることに改めて感謝をし、
私も周りの人達に幸せを与えることができるよう、これからも精進していきたいと思った。



美食をテーマにしたコートダジュール旅行には・・

●Michelin 2006 Red Guide France: Hotels & Restaurants (Michelin Red Guide: France) (ハードカバー)
●Michelin the Green Guide Cote Dazur (Michelin Green Guide: Cote D´azur French Edition) (ペーパーバック)


Copyright (C) 2004  <Nice kenko seikatsu> All rights reserved
サイト内全てのコンテン ツに関し、無断転載、無 断複製は固く禁じます。
コンテンツのアイデアにも 著作権があります。ご注意 下さい。