Restaurant Jacques Maximin

(レストラン・ジャック・マキシマン)

689, Chemin de la Gaude
06140 Vence
tel.04.93.58.90.75
fax.04.93.58.22.86

定休日は月曜日と火曜日。

7,8月は夜のみ毎日営業。プラス日曜日のお昼とのこと。
定期的なお休みもあるようですので、事前にご確認下さい。

ヴァンスの村から歩いて行けるようですが、私達はお店の人に道順を聞いて、家から車で行きました。
ニースから高速道路に乗り、カーニュ・シュール・メールで降りて、ヴァンスに向かいながら公道を北上。
あちこちにJacques Maximinと書かれた看板があるので迷う心配はありません。

長い間ホテル・ネグレスコの看板シェフとして活躍していた料理界の異才
ジャック・マキシマンが独立して開いたレストランです。

「サービスやインテリアよりも、とにかく料理!」という人にお勧めです。
コースは50ユーロ弱から130ユーロまで。もちろんアラカルトでも頼めます。
料理がフランスの一大文化であること、有名シェフの料理はやはりずば抜けていることを
まざまざと見せつけられました。脱帽!

2005年3月20日追記

ミシュラン二つ星のレストランだった「Jacques Maximin」は惜しまれながら閉店しました。
数ヶ月の休暇を経た後、「Table dŽAmis」という名前で再出発。
シェフはもちろんJacques Maximin(ジャック・マキシマン)です。
住所、電話番号などは以前と変わらず。お値段がかなりリーズナブルになったので、
私達も早く行ってみたいと思っています。前菜+メイン+デザートのコースは50ユーロ。(2003年現在)
しかも、ワイン2杯とコーヒー付きだそうです!


(お店のカード)

Restaurant Jacques Maximin 2003年11月16日


9時過ぎに目を覚ました。あやぴーが私たちの部屋に入ってきて、「おなかすいた。ご飯食べる!」とせかすので、
一緒に上の階に行き、三人でシリアルと牛乳といういつも通りの朝ごはんを食べた。
栗が「今日はママの誕生日なんだよ。」とあやぴーに言うと、あやぴーは元気良く「私も!」と叫んだ。
「あやぴーの誕生日は8月じゃん。」と栗が突っ込むと、「でも、今日お誕生日がいいの。」とすねだした。
まだまだお誕生日の意味はわかっていないらしい。。。(汗&笑)

食事を済ませると、いつものようにお絵かきタイム。「これ、ママにプレゼント。」とお花の絵を渡してくれた
。裏には私の名前が平仮名で書いてある。とてもうれしくなった。
あやぴーが、「ママ、後でケーキのろうそくをフーッとやろうね!」と言った時、
お誕生日ケーキの準備をしていなかったことに気が付いた。ランチはレストランだけど、夕飯は家。
やはりケーキがないのは寂しい。キッチンや冷蔵庫にあった食材をチェックし、バナナケーキを急いで作ることにした。
お菓子作りが好きなあやぴーは、卵を混ぜたり、色々手伝ってくれた。型に入れた生地をオーブンに入れて一安心。
出かける前には何とか焼きあがりそうだ。

気が付くと、家の中が甘い香りに包まれていた。栗も「おっ、ケーキ焼いてるの?!すごくいい匂い。楽しみだな~。」と
喜んでくれた。タイマーが鳴ったのでオーブンからケーキを取り出し、しばらくキッチンで冷ますことにした。

今日ランチをしようと思っていた場所に栗が予約の電話を入れると、なんと休業中だった。ホテルもしているから
開いているかと思っていただけにショック。。。あわててインターネットに接続して、第二希望のレストランの電話番号を
チェックした。閉業期間にあたっていたのだが、だめもとで電話をかけてみると、意外にも営業していた。
無事予約を入れ、身支度を整え、あやぴーのお絵かきセットなどをバッグに詰めて出かけた。

第二希望、ホテル・ネグレスコのシェフを長年務めていたJacques Maximin(ジャック・マキシマン)の店は
ヴァンスにある。カーニュ・シュール・メールまで高速に乗り、そこから公道を走っていくと、あちこちに看板があり、
迷うことなくお店に着いた。閑静な住宅街の中にある一軒家レストラン。

パーキングに車を停めると、おばさんが立っていて、「どうぞこちらに。」と入り口に案内してくれた。
栗は車を停めなおしていたので、後から小走りで到着。テラスやプールがあって、夏は気持ち良いんだろうなぁと思った。
今日はあいにくの小雨だったのだ。

小さな入り口を入ってすぐにテーブルが2つほどあった。
撮影をしている途中だったようで、ワイングラスを乗せたテーブルが大きなスポットに囲まれていた。
やっぱり有名なレストランなんだなぁと感心する。キッチンを通り抜けて奥の部屋に通されると、意外に小さなスペース
だったので驚いた。モダンアートに囲まれた部屋はレストランというより本当に家のよう。さりげなく周りを見ると、
気取っていない客層のようだったのでホッとした。
子連れだと、その場の雰囲気というのものが、どうしても気になってしまうのだ。。。

食前酒を聞かれたのだが、のどが渇いていたのでガス入りのミネラルウォーターを頼んだ。
あやぴーには生のオレンジジュース。シェフ手書きのメニューはコースがメイン。
ニース風コース、秋のコース、オマール海老のコースと、3種類のコースの料理はどれもとてもおいしそうで迷う。
栗は秋のコースを頼み、前菜に甲殻類の料理が入っていたので別の前菜にしてもらうことになった。
私はオマール海老のコース。普段は甲殻類のアレルギーの栗に付き合って大好きな海老を食べないでいるので、
今日は特別に贅沢をさせてもらうことに決めた。オマール海老一匹を3つの料理にして出すというコンセプトが面白い。
入口まで迎えに来てくれたおばさんは、maitre d’hotel(給仕の責任者)だった模様。
気さくながらしっかりとした受け答えで、安心感を感じさせてくれる。

ワインリストは何ページにも渡るものだったので、栗はソムリエのお兄さんに相談した。
私があまり飲めないのでハーフボトルのリストから選ぶことを伝える。肉料理は栗のメインの一品だけだし、
オマール海老に合うということでお兄さんが勧めてくれた白ワインを頼んだ。

アミューズ・ブッシュとして、eperlan(きゅうりうおの類)という小魚のフライが出てきた。
栗は大好物に喜んだが、あやぴーは「おいしくない!」とあまり食べなかった。
子供には魚の味が強すぎるのだろうか。おいしかったんだけどな。。。
選んでもらった白ワインも個性的な味ですごく良い。これから出てくる料理への期待が膨らんだ。

栗の前菜はいわしのお料理だったのだが、運ばれてきた料理は蝶のように盛り付けられていた。
いわしのマリネが羽のように置かれていて、全員の目が釘づけになった。
あやぴーに頼んだ牛肉の料理はお人形のような形をしていて、こちらも素敵。
私の前菜はオマール海老のポタージュだったので、特に飾りつけはなかった。でもおいしい。
細い千切りにされた野菜もたくさん入っていたからかまろやかな味。
アクセント付けに入っていたバジルの緑色の葉っぱがポタージュのオレンジ色と良いコントラストになっていた。
大満足状態で次の料理を待った。

魚料理。栗は3種類の魚(rouget(ひめじ), loup(スズキ), st.pierre(まと鯛))ときのこの料理。
普段まと鯛があまり好みではない栗でも、「こんなにおいしいまと鯛は初めて!」と大喜びしていた。
私はオマール海老のはさみの部分の肉のフリット。フリット(フライ)はご近所イタリアのリグーリア地方風とのこと。
素材がよいのもあるだろうけど、調理が見事で驚いた。最初は「フライはイタリアに行けば食べれるからな~。」なんて
思っていたのだが、とんでもない。これはイタリアではきっと食べれない。やはりフランス料理なのだ。
信じられないくらいおいしかったので、一口一口を味わいながら、栗とおしゃべりすることもなく食べることに専念した。
たまに口を開けば、「すごいよね。」「おいしいよね。」とそればかり。あやぴーも牛肉料理をほぼ完食。
残したお肉を一口食べてみたら、柔らかくてジューシー。ソースも完璧。付け合せの野菜で残っていた小さな玉ねぎも
栗と一つずつ食べたのだが、外側は固いのに中はとろけるように柔らかく、スープのような味が染み込んでいて
とてもおいしかった。「完璧な料理だね。」「すごいよね。」とまた同じような言葉を繰返す私達だった。

肉料理。栗は仔牛とキノコの料理。仔牛は母乳で育てられた牛だと記載されていた。
私はオマール海老の体の部分とキノコの料理。ソースは前菜に出てきたポタージュが使われているようだった。
ぷりぷりとしたオマール海老に、大好きな秋の名物キノコを口にして、何とも言えない幸せな気分。
栗の料理もとてもおいしかったそう。
あやぴーはお絵かきをしたり、席の周りで踊っていたが、比較的おとなしくしていてくれたので助かった。
味わいながらゆっくりとメインを食べ終えると、給仕係のお兄さんが「チーズは召し上がられますか?」と聞いてくれた。
おなかがはちきれそうではあったが、やはり食べたい。「お願いします。」と答えると、別のお兄さんが色々なチーズを
乗せたワゴンを押してやってきた。私はcarre corse というコルシカ島の雌羊の乳のチーズにreblochonという
くさいチーズの二種類を頼み、栗も同じく二種類、carre corseとヤギのチーズを頼んだ。

あやぴーがトイレに行きたいと言うので、私が付き合う。席に戻ってみると、デザートが出されていた。
私のデザートはチョコレート系の盛り合わせ。チョコレートとピスタチオがコーティングされた円筒状のクッキーの中に
チョコレートムースと卵白みたいなムースが乗っかって、網状のチョコレートが添えられたもの、ホットチョコレート
ソースがかかったチョコレートケーキ、そしてチョコレートのクレーム・ブリュレ。
かわいらしい盛り付けに大感動。素敵なプレゼントをもらったかのようにワクワクした気分になった。
栗のデザートはフランボワーズのタルト。フランボワーズたっぷりの大きなタルトはとてもおいしそうだった。
口直しのシャーベットと、コーヒーのお供の小さなお菓子も一緒に出てきた。あやぴーはデザートは食べないと言ったが、
生チョコを口にして大喜びだった。

デザートを食べ終えると、テーブルの上に残っていたパンを口にしたあやぴーが「辛い、辛い、唇が痛い!」と
突然泣き出した。泣きながらも一生懸命唇をこすっている。自分のグラスの水を飲み干し、私のと栗のも全て飲んでも
まだ痛みが止まらない様子。口を洗ってあげようと席を立って、お手洗いに向かった。唇に水をつけてもまだ痛いらしい。
石鹸で洗ったらもっと激しく泣いてしまったので、あわてて温水で流してあげた。あやぴーは泣きながらも
目ざとく洗面台の横に小さなタオルがあることを見つけ、それに水を含ませてほしいというので、言われたようにしてみた。
あやぴーはそのタオルを自分の口に当てると、少し落ち着いたようだった。どうしたんだろう。。。
私はあやぴーのパンを食べてみた。確かに辛い。でもなんだろう。。。
一口食べた栗が言った。「こりゃ、にんにくだ!」・・・そうか、にんにく入りのパンだったのか。。。
あやぴーに目をやると、タオルを口に当てつつも猿踊りを始めていたので安心した。
その元気があれば、もう大丈夫だろう。

料理も、デザートも、食後に頼んだコーヒーも、何もかもが本当に完璧だった。さすがミシュランの二つ星。
しかも、Meilleur ouvrier de Franceと言う優れた職人さんだけに渡される称号をもらっている人。
力のあるシェフの料理はやっぱり全然違うんだなぁ、としみじみ思った。
おいしい料理を堪能した喜びはとても大きくて、今日から一週間は何があっても笑顔でいられるだろうと思った。
その位の力をもらった気がする。料理ってすごい!
また、家族三人が健康で、こうやって素敵なレストランでランチができる幸せを心から感謝をした。

まだ小雨は続いていたが、おなかいっぱいで、うっとり気分の私達は、何を見ても目尻が下がりっぱなしだった。
高速の入り口が混んでいても、駐車する場所が見つからなくても全然オーケー。
「どうぞ、どうぞ、皆さんお先に。」と寛大な心になっていた。

私は夕飯をパスしてハーブティーを飲み、(栗とあやぴーは残りのポタージュ)、
約束通りケーキでお祝いすることにした。栗がケーキにロウソクを差し、火をつけて持ってきてくれた。
あやぴーが「ママ、私も一緒にフーってしていい?」と聞いてきたので、「もちろん!一緒にフーってしてね。」と
お願いした。あやぴーと栗がフランス語でハッピー・バースデーの歌を歌ってくれた。
そして私はあやぴーと二人でロウソクの火を消した。来年もまた楽しいお祝いができますように。。。

PS...レストランで頂いた白ワインがメチャクチャおいしかったので後で名前を控えておこうねと言っていたのに、すっかり忘れてしまいました。帰りの車の中で気が付いて大ショックだったものの、時既に遅し。名前が出ていないのは
そのせいです。レストランに電話してまで聞くほどのことでもないので、泣く泣くあきらめました。くすん(涙)。


美食をテーマにしたコートダジュール旅行には・・

●Michelin 2006 Red Guide France: Hotels & Restaurants (Michelin Red Guide: France) (ハードカバー)
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