Hostellerie de LŽAbbaye de La Celle
(オステルリー・ドゥ・ラベイ・ドゥ・ラ・セル)
(オステルリー・ドゥ・ラベイ・ドゥ・ラ・セル)
Place General de Gaulle
83170 La Celle
tel.04.98.05.14.14
http://www.abbaye-celle.com
ニースから高速でAix-en-Provence 方面に行き、Brignoleで高速を降りる。Brignoleの村をやり過ごし、
N7(国道7号)をToulonに向かって走るとLa Celleという小さな村に着く。敷地内にパーキングあり。
コースは平日が33ユーロ, 45ユーロ, 55ユーロ。週末、祭日は 45ユーロ, 55ユーロ, 66ユーロ。
飲み物別。もちろんアラカルトでも頼めます。(2002年11月現在ですので、サイトでご確認下さい。)
Hostellerie de LŽAbbaye de La Celle 2002年11月17日
我が家では、結婚記念日と私のお誕生日には美食をする決まりがある。
今年の誕生日は、お隣のVAR県にあるHostellerie de l’Abbaye de La Celleというホテル・レストランで
ランチをすることになった。ここは、おいしいものが好きな知り合いから勧められたお店。
その人からもらった電話番号を栗に渡し、予約しておいてもらっておいた。
週末は雨という予報だったがニースは晴れ。うきうきして家を出た。
このホテル・レストランは有名シェフのアラン・デュカスが、トリュフの帝王と呼ばれる料理人クレモン・ブルーノと
一緒に立ち上げた場所で、料理の指揮をとっているのはデュカスの古くからの弟子ブノワ・ウイッツという人らしい。
どんなところだろうとワクワクしながら過ごす。すると、ふと運転している栗の足元に目が行った。
なんとやつは穴が開いたテニスシューズを履いていたのだった!!!替えてもらうにも時既に遅し。。。(涙)
「大雨ばかりで他の靴がみんな濡れていたから。」という言い訳に、私はがっくりとうなだれた。
やっぱり前日に洋服を見立てるべきだった。反省。。。
栗は話をそらそうと思ったのか、「そういえば、予約した時に子供がいるっていったら、何歳ですか?って
聞かれたんだよねー。」と言い出した。ダブルパンチ。もしかしたら、子供に神経質なレストランかもしれないとり焦り始めた。果たして大丈夫なのだろうか。。。(汗)
カンヌを過ぎたあたりから雲行きが怪しくなり、VAR県に入ると雨が降ってきた。トリプルパンチ。。。(涙)
高速を降りてからレストランのあるLa Celleという村を目指した。意外なほどあっという間に到着。
村の中のパーキングに車を停めて雨の中小走りで歩きレストランに入ると、敷地内にパーキングがあることに
気がついた。ショック。。。
お昼過ぎだったので、入り口のサロンに座って待つことにした。ソムリエが食前酒の注文を取りに来た。
栗が白ワインをグラスでもらうことにしたので、私もそうすることにした。地元のものだというし。
あやぴーにはオレンジを絞ったジュース。しばらくすると、おつまみを持ったウエイターが登場した。
野菜スティックとカリカリのオリーブ入りパン。ディップ用のソースは、タプナードというオリーブのペーストに、
ズッキーニをみじん切りにしてハーブと合えたもの。あやぴーは車の中からずっと「おなかすいたー!」と
言っていたので(車酔いすると困るので朝のおやつをあげていなかった。)、ものすごい勢いでパンやきゅうりを
食べだした。ちょっと恥ずかしい栗と私。白ワインはとてもフル-ティーで好み。あやぴーを見ているうちに
おなかがすいて、結局出された分ほとんど全て食べ尽くしてしまった。このサロンはガラス張りのテラスみたいな
場所で非常に居心地がよかった。我が家のテラスを改造する日にはこういう風にしたいねーと、栗と一緒に
空想を膨らませるのだった。。。
誰もいなかったレストランに続々と車が入り、お客がどんどん押し寄せてきた。そろそろ行こうかと栗が言うので席を立ち、
お店の人に上着を預けてからレストランに近づいた。「こちらです。」と案内係りに通された席は半個室だった。
「これで子供がうるさくしても大丈夫ですね。」と栗がコメントすると、案内係が「おっしゃる通りです。」と
くすっと笑った。個室の窓からは中庭が見えた。とても広く、晴れていたら散歩すると気持ち良いと思われる場所。
高い並木の向こう側にぶどう畑と野菜畑があるのだとレストランの人が教えてくれた。
料理にはそれらの野菜が使われるらしい。
ワインを選ぶのに若いソムリエさんが登場した。
「せっかくだから地元のものが飲みたいな。」という栗のリクエストを受け、VAR県の赤ワインの中から選んでくれたのは、
Chateau Margilliereというワインだった。2000年。軽くてフルーティーな感じの中にある苦味が特徴かな。
VAR県のワイン作りはなんとローマ時代にさかのぼる。昔はVAR県のワインといえば1本100円もしない安ワインというのが
定説だったが、この10年でずいぶんと努力をし、味の質が驚くほど上がったのは有名な話。
どのワイン農園でも専門家を雇い、今でも品質の向上に熱心らしい。
栗はソムリエさんと話すのが大好き。ワインについてだけでなく、その歴史や作り方、経営法まであらゆることを
教えてもらうのが楽しいのだそう。
給仕係が突き出しをもってやってきた。
ウサギ肉のテリーヌを乗っけた小さなパンを私に、バーバジョン(Barbadjan)という揚げ餃子みたいなのを
栗とあやぴーのお皿に乗せた。私の顔は青ざめ、係りの人が消えるなり、テリーヌを栗に渡し、揚げ餃子を
代わりに頂いた。5つ入っていたので栗に2つあげる。私はウサギ肉が食べられないのだ。
ハーブと青菜が詰まった揚げ餃子はものすごくおいしくて、小麦粉を少ししか入れていないというのに
ちゃんと生地になるんだと驚いた。あやぴーはウサギという言葉を聞いて「パパ、ウサギちょうだい!」と
テリーヌをねだっていた。フランス人め。。。揚げ餃子に手をつけないのでもらおうかと思ったら、
危険を察して3つ一気に食べたあやぴー。すごい食い意地にあっけにとられていると、栗が何かを私の口に突っ込んだ。
ウサギ肉だ!!!「ほら、ウサギだってこんなにおいしくなるんだよ。幸せだと思わない?」と栗がさらっと言った。
怒りながらもよくかんでみると、なかなかおいしかった。(ウサギさん、ゴメンね。涙)
前菜には、栗も私も「秋野菜と黒トリュフ」というのを選んだ。
鍋で野菜を蒸し煮して、オリーブ油をかけまわしたものだそうで、黒トリュフの薄切りが野菜の上に乗っかっている。
野菜の甘味とオリーブ油がふんわりと柔らかく、温かい気分になった。
栗も「Salsifis(ばらもんじん、西洋ごぼうby CROWN仏和辞典)がこんなにおいしいなんて!」と感動していた。
あやぴー用に頼んだ牛肉料理が届いた。エシャロットソース。つけあわせはじゃがいものマッシュポテト。
お肉を一口大に切ると、その柔らかさに驚いた。思わず一口食べさせてもらうとしっかり焼けているのに
中は柔らかくてジューシー。さすが。。。
メインがやってきた。私はかつおとラタトゥイユ、栗はのろ鹿。
私のかつおはラタトゥイユの野菜から出たと思われる汁のオレンジ色にバジルソースの緑が鮮やかなお皿で、
のろ鹿は狩猟の時期を感じさせる秋らしいダークなお皿だった。対照的。
あやぴーは相変わらずノロノロと牛肉を食べつづけていたが、途中で飽きてお絵かきをし始めた。
私の料理では、かつお自体は普通だったが、ラタトゥイユの野菜のおいしさには目を見張るものがあった。
野菜畑でとれたものだからだろうか。ヘルシーで元気がでるお料理だった。栗ののろ鹿も絶品とのことで、
鹿や猪など狩猟の動物の肉が好きな彼は大喜びだった。お皿に残ったものはコロコロと転がる栗が2,3個。
ソースにつけて食べさせてもらったら美味だった。
半個室だったので、あやぴーが部屋の中を走り回ろうと、私がデジカメで写真を撮ろうと、栗のお皿に手を出そうと、
誰の目にもつかない。周りを気にすることもなく、のんびりとリラックスして食事することができた。
「この部屋にしてもらってよかったね。」と栗に言うと、「僕のテニスシューズのおかげさ。」と栗は笑った。
おなかがパンパンだったので、残念ながらチーズはパス。デザートを出してもらった。
栗も私もクレーム・ブリュレのパルミエ添え。パルミエはハートっぽい形をしたパイ生地のクッキー。
いかにも手作りの素朴な味がおいしかった。クレーム・ブリュレの隠し味にアニスが使われていて、
こちらはさっぱりとしたおいしさが良かった。あやぴーにはバニラとチョコのアイスクリームを出してもらった。
エスプレッソを頂きながら、小さなお菓子をつまむ。おなかいっぱいだけど、何故か食べれてしまうのが不思議。
一旦は雨が止みそうだった外はまた雨足が激しくなった。やたらとトイレに行きたがるあやぴーのために席を立ったのは
5回目だろうか。ホテルのレセプションのお姉さんにも笑われる始末。お誕生日を祝っている家族に小さな女の子がいるのを
発見したあやぴーは、その子に近づいて行った。青い目がきれいなマリーンちゃん。2歳なのにおしゃべりが上手。
人見知りしない性格なのか、私たちの半個室にやってきたので、一緒に折り紙をして遊ばせた。
しばらく半個室と彼らのテーブルを子連れで行ったり来たりしていたが、いよいよ会計を頼んで席を立つことにした。
栗がホテルの傘を借りて車を取りに行く間、あやぴーと私は入り口のテラス・ルームで待っていることになった。
私たちを追いかけてきたマリーンちゃんとそのパパと一緒に、何故か椅子に座ってぬり絵をして遊んだ。
総評。友達の田舎の別荘で食事をしたような、温かい気持ちになる良い店だった。3年前にオープンしたばかりとのことで、
まだミシュランガイドの星はついていないが、ゴー・ミヨーで16点だから星が付く日も近いだろう。
車に乗って時計を見たら午後4時。4時間もレストランにいたことを知り、栗と思わず笑ってしまった。
美食をテーマにしたコートダジュール旅行には・・
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