ニース健康生活

プチバカンス記 プチバカンス記


お誕生日の週末旅行記

2009年11月15日(日) 2日目 くもり時々晴れ
(ランチ1)




(レストランの入口)



部屋を出た後、栗が車のトランクに車を詰めてくるのをロビーで待って、それからレストランに行った。
ここのホテルのメインレストラン「Le Monte Cristo(ル モンテ クリスト)」はミシュラン一つ星。
最近シェフが代わったそうなのだが、新しいシェフはMOF(Meilleurs Ouvriers de France)という
フランス国家最高職人の称号を持っている方なので、心配はなさそう。
最高職人の称号はなかなかもらえるものではなくて、厳しい試験を通らなければいけないから。

レストランに入ると、きれいな若い女性が席に案内してくれた。
テーブルの上には、オレンジ色の蘭が小さなガラス容器に一つ生けられていた。
シンプルだけど素敵。緑豊かな外の景色が見れるのもうれしい。

早々にメニューがやってきた。しかし、ちょっと元気のない私。朝食を欲張ったせいで、あまりお腹が空いていなかったのである。(涙)こういうレストランだと必ずアミューズ(つき出し)が出るし、前菜、メイン、デザートと食べる自信がない。メニューを見ながら考えて、今日はメインだけでもいいかと栗に聞いてみた。栗は私が大食いなのを知っているので、「朝食を食べ過ぎた」のくだりに大笑いしていたが、「じゃあ、僕もそうするよ。」と合わせてくれることになった。申し訳ない。。。

メニューのお魚料理に、「bouillon Konbu dashi」という文字を見つけて、一同ビックリ。あやぴーは「私、これにする!」と、そのタラのお料理を選び、栗もそれ続いた。私はアリッサとエスプレット唐辛子が入っているrouget(ヒメジ)のお料理に決めた。。

オーダーを取りに来た若い女性に、「今日はたくさん食べれそうにないので、前菜を飛ばして直接メインに行きたいのですが。」と断ると、「もちろん大丈夫ですよ。」と笑顔で了承してくれた。

ワインは昨夜同様バンドルの白。せっかくなので、違うドメーヌのものにした。Château Vannières 2008。ミネラル・ウォーターは栗のリクエストでChateldon(シャテルドン)

少しすると、アミューズが運ばれてきた。おおお~っ!色がきれい!巻き寿司もある!なんだろ、なんだろ。三人の目が一気にお皿に集中した。







奥右が Tomate au gingembre (トマットゥ・オ・ジャンジャンブル=ジンジャー・トマト)、
奥左が Tartare au saumon (ターター・オ・ソーモン=サーモンのタルタル)、
手前右が Sushi cabillaud (スシ・キャビヨー=タラの巻き寿司)、
手前左が Crème de potiron au curry 
(クレーム・ドゥ・ポティロン・オ・キュリー=カレー風味のかぼちゃクリーム)。

私はかぼちゃクリームからスタートしたのだが、あんまり味がない。怪訝な顔をしたのがわかったのか、栗も一口食べた。「おいしいじゃん。」と言う。「上から下まで一気にスプーン通して、全部一緒に食べた?」と聞かれたので、首を横に振ると、そうして食べるもんだと注意された。ふんふん、上のカレー味のエマルジョンと下のもったりしたカボチャのクリームが合わさると良い感じ。でも、間にあるゼラチン状のはなんだろう。

テーブル担当のきれいな女性に聞いてみたら、「gelée de boeuf(ジュレ・ドゥ・ブッフ)」、イコール、牛肉のゼラチンと言われて、のけぞった。知らない方が良かったかも。。。(苦笑)

タラの巻き寿司は至福の味だったし、サーモンのタルタルも期待を外さないおいしさ。でも私の一番はジンジャー・トマトだった。細工がきれいなのはもちろんのこと、口に入れて、トマトと生姜の水分がジュッと口内に広がった時の幸せと言ったら!お皿いっぱい食べてもいいくらい気に入った。ここのシェフはもしかしたら日本にいらしたことがある方かもしれない。。。

ワインはと言うと、昨日飲んだものよりフルーティー。アジア人だけど日本人ではないアシスタントソムリエの女の子にそう言うと、「確かにどことなく女性らしさがあるワインですよね。」と頷いていて、その言葉&彼女のキャラクターが気に入った栗が冗談を言い始めたのだが、それに笑いながらも、地元バンドルのワインがどれだけ素晴らしいか、どれだけドメーヌが頑張っているかを熱く語ってくれた。

パンとバターがやってきた。パンは昨夜のルームサービス同様、バゲット、シリアル入りバゲット、カンパーニュに、トマトとバジルのパンという四種類。バターは薄い石のような黒板のような器に乗せられていて、ナントのPascal Beillevaireさんという方が作っているdemi-sel(有塩バター)だという説明があった。へぇ~っ。早速パンにつけて食べたら、うん、おいしい。朝食のエシレより好みだった。パンがおいしいとバターが進むし、バターがおいしいとパンが進む。危険な相乗効果。

少ししたら、栗とあやぴーのところに白いお茶碗が運ばれてきた。「まもなくお料理が出てきますので、それまで「Bouillon Kombu Dashi」を飲んでお待ち下さい。」と言って、女性がお茶碗のふたを開けた。おおお~っ!

中から黄金色に輝く液体が現れた。それと共に懐かしい「和」の香りが広がった。栗とあやぴー、大絶賛!私も一口飲むべきと言われて、栗がお茶碗を回してくれた。キャ~、昆布の香り!鰹の香りも少しする。口に入れたら、胃に染み渡るような優しい味だった。すご~い!おいしい~!

まさかフランス料理店で昆布のだし汁を飲むことになるとは思っていなかったし、具も何も入ってなくて、「だし汁」そのままだったのでビックリしたけど、久しぶりに出会う日本の味にメチャクチャ感激だった。このシェフはきっと日本で働いたことがある人に違いない。確信した。

まもなくすると、お料理が運ばれてきた。栗達のタラ料理はアミューズのジンジャー・トマトの続きのような立体的な飾り付けだったが、私のヒメジ料理も独特な盛り付けだった。








Rouget de roche en filets juste saisis à l´huile d´olive,
compotée d´oignons doux relevée d´harissa et piments d´Espelette,
Légumes d´automne de "H.Bastelica",
Sabayon à l´huile d´olive citron


オリーブオイルで軽く火を通しただけのヒメジは、魚自体の味が強く、身はプリプリしているんだけど、食感は軽い。こうやってシンプルに食べるのもありなんだな~と勉強になった。南仏らしい一品。真ん中に置かれたオレンジのペーストはアリッサとエスプレット唐辛子。予想通り辛さの配分が最高。その下の玉ねぎのペーストがより甘く感じられる。ニクイ。(テーブル係の女性曰く、アリッサもシェフの手作りなのだとか。すご~い!)







私は情けないことに記憶力を発揮できる時とそうでない時があって、大抵の場合、物事をあまり覚えていない。レストランで選ぶ料理についてもそれは同じで、「牛肉」とか「タラ」とか主体で覚えていることが多く、付け合せの存在はいつも忘れてしまう。今回も全くその通りで、野菜を入れた小皿と小さなココットが出てきて驚いてしまった。(苦笑)

で、写真右側のサバイヨンを食べたら、もっと驚いた。おいしい~!レモンが酸っぱくて、デザートみたいなんだけど、やっぱりお料理なんだな。デザートのサバイヨンはどちらかと言うと苦手なのだけど、これは大丈夫。と言うか、かなり好み。左側の野菜も、チョロギ(crosne)とか昔風な根菜が多くてホッとする味だった。




宿泊したホテル


Hôtel du Castellet
http://www.hotelducastellet.net/fr/index.php

朝食もレストランもルームサービスも最高!
テニスコートやゴルフコースもあるので
朝食時などはスポーツウェア姿の人が多く、
高級なんだけどリラックスできるホテルです。
(格安になるパッケージ料金もあるようなので、
興味のある方はサイトをチェックしてみて下さいね。
ルレ&シャトーのサイトの方も要チェックです!)


ホテルのメインレストラン


Le Monte Cristo

思っていた以上に素敵なレストランでした!
シェフのChristophe Bacquié(クリストフ・バキエ)氏は、
若くして、フランス国家最高職人の称号を得て、
コルシカ島のレストラン「La Villa」を
二つ星にのし上げた実力派。
でも、驚くほど謙虚で、とても気さくな方でした。
私達のテーブル担当だった「きれいな女性」が
実はこのお店のメートル・ドテルで、彼女を始めとして
若いスタッフのきびきびした働きぶりも好感度大。
キッチンに2人、サービスに1人、日本人の方が
働いていらっしゃるのもうれしかったです!


ランチに出たバター


Pascal Beillevaire
http://www.pascalbeillevaire.net/

朝食はエシレでしたが、ランチに出たのは
ナントのPascal Beillevaireさんの
有塩バター(Beurre demi-sel)でした。
おいしかったので、覚書も兼ねて。




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