AIX-EN-PROVENCE(エクサン・プロヴァンス) 叔母さん孝行旅行

(エクサン・プロヴァンスの旧市街で見かけた風景)
さいごに・・・
叔母さんには大変お世話になった。心から感謝している。
色々思うところもあったけど、叔母さんを好きな気持ちに変わりはない。
初めて会った時から10年以上の年月が経ち、これまで数多く叔母さんの優しさに触れてきた。
そのことは何があっても忘れないし、これからも感謝の気持ちを持って接していくと思う。
今回は「老い」について考えさせられることが多かった。
お義父さんもそうなのだけど、一人暮らしのご老人は、誰か話し相手がいるとここぞとばかりに話しまくる。
こちらが返事をしても、返事は全く聞いていないようで、とにかく自分が話したいことを話す。ずっと話す。
どうしてだろうと考える。
きっとそれは、人恋しいに違いない。寂しいからに違いない。
私も短いながら一人暮らしの経験があるので、一日中一人でいることの辛さを想像できる。
それでも、私は若かったから、外に出る機会も多かったし、友達も作りやすかった。やることもあった。
だけど、年を取って行くとそうはいかなくなる。もちろん、その人の性格や環境にもよるけれど。。。
自分の話ばかりするのは自分を見てもらいたいから、愚痴が多いのは励ましてもらいたいから、
苦労話や自慢話が多いのは誉めてもらいたいから。。。
視点を変えると、ご老人は子供に似ている。
但し、子供は成長していくが、ほとんどのご老人は成長しない。
退化する一方である。
体力、思考力の低下はもちろんのこと、忍耐力が下がるので我慢ができなくなり、
ちょっとしたことでオロオロしたり、悩んだりしてしまう。卑屈になることもある。
自分が生きるのに精一杯で、周りのことを考える余裕がなくなってくるせいか、
自己中心的な人も多いし、問題のある言動が出てくることもある。
もしかしたら、そういうようなことも実は「老い」に因るのではないかと思うようになった。
私にとっての「老い」の目安には、まず「会話のキャッチボールができなくなる」ことが挙げられる。
以前、あれだけ聞き上手だった叔母さんが、「自分が、自分が」と話すばかりになってきている姿を見るのは、
ちょっと悲しかった。。。
年を取ると、自分の長所がどんどん消されていき、自分の短所が顕著になってくるような気がする。
どんな人格者でも「老い」には勝てない。叔母さんを見ていてつくづくそう思った。
栗と帰りの車の中でそんなことを話していると、
「そういえば、以前読んだ本の中に、「若いうちに徳を積め。人格を磨け。」って書いてあったっけな。
年を取ってからでは遅すぎるって。。。」と栗が言った。
私も同意した。
老い」の目安のもう一つは、「体が硬くなること」だと何故か勝手に考えている。
ヨガのクラスでそうボヤく人が多いからかもしれない。
そのため、毎日の体操やストレッチは欠かせない。
体が硬くならないよう、少しでも柔らかくなるようにしたいからだ。
人間はある一点を越えたら、後は下る一方である。
肉体的に言えば、私達の年齢でも、既に折り返し地点を過ぎている。
だけど、意識がはっきりしているうちに出来る限り高いところを目指した方がいい。
若いうちに、動けるうちに、心身共にしっかり磨いておかないといけない。
これからも身の周りにいるご老人に優しくしてあげようと思った。
ちょっとしたことは、「しようがないなぁ。」で許し、「まぁ、いいか。」と深く考えずに流す。
だけど、間違っていることは間違っていると指摘し、おかしいことはちゃんと言ってあげる。
自分達には、まだ周りのことを気遣える気力や体力があるのだから。
今回の滞在ではそんなことを考えた。ご老人との付き合い方を少し学んだ二泊三日だった。
終
●AIX-EN-PROVENCE(エクサン・プロヴァンス) へのおすすめ書籍●
●地球の歩き方 南仏プロヴァンス コート・ダジュール&モナコ
●フランス―コートダジュール・プロヴァンス
●Michelin Green Guide Provence(英語)
●Michelin France Provence Alpes Cote D´azur (Map) (地図)