プチバカンス記

プチバカンス記


(山の家でのランチ)


BAUDUEN(ボデュアン)- 8月18日 (1日目)



予定通り、朝10時に家を出る。
平日だと言うのに(金曜日だが)高速道路は普段より車が多く、まだ夏休みだということを思い知らされた。
周りを見ると、外国ナンバーやフランス他県ナンバーの車が圧倒的に多い。
物価が高くて有名なコートダジュールではあるが、それでも多くの人がやってくる。
私達はLe Muy(ル・ミュイ)で高速道路を降り、多くの人が海(サントロペ)方面に進む中、山側へと向かった。
るいぱぱから教えてもらった道を見失わないように気をつけながら。

森や畑が続くのんびりした道を走る。お隣VAR(ヴァール)県に来るたびに思うのは、自然の多い素敵な場所だということ。
コート・ド・プロヴァンスの産地なのでぶどう畑もたくさんあり、
「ホントいいところだよね~。」と家族みんなの顔に微笑みが浮かんだ。しばらくすると湖が見えてきた。
Lac de Sainte-Croix(ラック・ドゥ・サント・クロワ=サント・クロワ湖)。
この湖のほとりには小さな村が点在していて、友達るいままファミリーはここで一週間前から夏休みを過ごしている。
約1ヵ月半ぶりの再会にワクワク。Bauduen(ボデュアン)の村に着き、車をパーキングに停める、携帯電話でるいままに
連絡すると、「今おりて行くから待ってて!」と懐かしい声が聞こえてきた。

るいぱぱとるい君がやってきた。「キャ~!元気だった?るい君、大きくなったねぇ!」と私がキャーキャーやっていると、
るいままも現れた。キャーキャーの矛先はるいふぃままに移動。子供達は久しぶりに会ったせいかモジモジしていたが、
すぐに慣れていつものように仲良く遊び始めた。るいまま夫妻の案内で山の家に向かう。と言っても、湖から徒歩1分。
あっという間。石造りの古い家。壁が厚いおかげで、家の中がヒンヤリとしている。2階の寝室からは湖も見える。
栗も私も「いいところだねぇ!」といきなり感激。「好きな時間に起きて、好きな時間にご飯食べて、のんびり過ごしてますよ。」
と言うるいままに大きく頷いた。うんうん、ここはそうして過ごすのが一番楽しそう!

夫と子供達は、さっそく湖に泳ぐと言って、水着に着替えて出ていった。私はるいままと一緒に村にある食料品店に行き、
そこでアイスを買って、湖が目の前に見えるベンチに座った。アイスを食べながらおしゃべり。話に熱中しつつも、湖の美しさと
そよそよと吹く風の心地良さに包まれていると、なんだかゆる~く幸せな気分になってきた。

アイスを食べ終わったところで(=証拠隠滅したところで。笑)、夫と子供達のところに合流。子供達は泳いでいたが、
夫達はひざくらいの水の位置に立ちながらおしゃべりしていた。二人とも冷たい水は苦手らしい。るいままと私は一足先に
家に戻り、ランチの支度を始めた。(と言っても、ほとんどるいままがしてくれた。感謝。)

木のテーブルに、ベージュのシンプルなテーブルクロスがかけられ、その上に数種類のパテ、サラミ、緑と栗のオリーブ、
サラダ、田舎パンが並べられた。子供たちにはパスタも。ロゼワインで乾杯。おいしい~♪
数種類のパテやサラミは、隣町のお肉屋さんの自家製だとか。るいまま夫妻からよく話は聞いていたが、
早速頂けるとは思っていなかったので大感激。しかも、グルメなるいぱぱがお勧めするだけあって、メチャクチャおいしい。
中でも、「caillette(カイエット)」というレバーとか脂身とか豚肉の色々な部位を豚の脂網で包んでオーブンなどで
湯煎焼きしたパテ)や、「fromage de tête(フロマージュ・テット)」という豚の頭やタン、仔牛肉などが入ったパテ
(ここのは5ミリくらいの白いラードで包まれていた。)を私がいたく気に入ったため、「フランス人でも食べられない人が
多いのに!」と、るいぱぱがとても喜んでくれた。栗は栗で「pate de campagne」(パテ・ド・カンパーニュ=田舎風パテ)
がおいしいと言って、モリモリ食べていた。シンプルで、新鮮で、楽しい食事。スタート時間が遅かったこともあるが、
食欲が進む。るいぱぱが地元産の赤ワインを開けてくれたので、ロゼの後は赤ワインを飲むことにした。
パテの味が濃いので、赤ワインがいい感じ。

食後、るいぱぱが私達のためにわざわざ農場に行って買ってきてくれたというヤギのチーズが出された。
7,8種類はあっただろうか。フレッシュなもの、味がついているもの、ドロッとしたものなど、バラエティに富んでいたので、
少しずつ全種類食べてみた。うわっ、なんですか、このおいしさ。にんにく味のもメチャクチャいける!
るいままお手製のいちじくのジャムをつけながら食べると、病み付きになり、いくらでも食べれてしまいそうだった。
大きな田舎パンはいつのまにか姿かたちもなく消えてしまった。

デザートはパスして、近所のカフェへコーヒーを飲みに行くことにした。気がつけばもう午後4時になっていた。。。(笑)
木陰のテラスに座ってエスプレッソを飲む。夫と子供達はペタンクをし始めた。
満腹なのと、よくワインを飲んだのとでいい気持ち。目に入るのは美しい景色と楽しく遊ぶ家族、大切な友達。
幸せなひとときだった。



(夕方はアーニーのお散歩)


るいままと二人で家に戻り、おしゃべりしながら食器の片付けをしていると、そのうち夫と子供たちが戻ってきた。
るいまま家の飼い犬アーニーを散歩させないといけないということで、みんなで再出発。
村の高台から出ている田舎道を案内してもらった。右手に見える湖は青く、その周りは緑で囲まれている。
空は曇っていたが、心穏やかになる景色だった。この辺りは保護地域なのか、建物もほとんどない。
お隣VAR(ヴァ-ル)県はやっぱりいいなぁと再確認した。

ふと、るいままが叫んだ一言で現実に戻った。「ねぇ、ムカデがいる。」・・・ムカデ?!

ギャー!!!いるいる、ここにもいる、あっちにもいる、向こうにもいる!ものすごい量のムカデが地面を這っていた。
雨が降るのかな。そう言えば、雲行きはますます怪しく、風も冷たくなってきた感じ。
その後はムカデがどうにも気になり、踏んでしまわないよう気をつけて歩かなければならなかった。

1時間ほど緑の中を歩いた後、村の中を再度案内してもらった。
子供達は滑り台のようにすべることができる不思議な岩に夢中。他の子供たちと一緒に一生懸命滑っていた。
この村では、「この岩を滑った女の子はその年のうちに結婚する」という言い伝えがあるそうで、
周りのご老人達から「お嬢さん、今年結婚だね!」と声をかけられた。
(冗談だと知りつつも、栗はちょっと複雑な顔をしていた。。。笑)

家に帰ってから順番でシャワーを浴び、夕飯の支度。
今晩はるい君が欠かさずに見ている「KOH-LANTA」というテレビ番組があるので(無人島でのサバイバル・ゲーム)、
家で食べなければいけないとのこと。近所の店でピザをテイクアウトし、サラダを作って食べることになった。
飲み物は地元産の赤ワイン。水は近くの泉から汲んでくる。
子供達はこの作業がとても気に入り、水汲みはるい君とあやぴーが率先して行くようになった。
しかし、こういう田舎ならではの経験と言うのは大人でもワクワクするもので、栗も私も付き添えるときは付き添うようにした。

昼間にたくさん食べたので、夜は軽く、、、などと思っていたが、夜もたくさん食べてしまった。(笑)
デザートはるいぱぱがヤギ農場で買ってきてくれたfaisselle(フェッセル)というフロマージュ・ブランのような
フレッシュ・チーズ。これに、るいままのお店で売っているラベンダーの蜂蜜をかけていただいた。なんとも言えない優しい味。
あっという間に食べ終わってしまったので、お代わりをした。(食べ過ぎたんじゃないの?という突っ込みは禁止。笑)

コーヒーを飲みながらおしゃべり。外では雨が降り出した。やっぱり。。。
子供達は食事が終わると「KOH-LANTA」を見ていたが、あやぴーは普段観ていないのであまり興味がなく、
そのせいか、二人はしばらくすると遊び始めた。(一番真剣にテレビを見ていたのは私かもしれない。。。笑)

子供達は寝る時間になったので、るい君はるいままが、あやぴーは栗が歯みがきなどのお手伝いをして寝かせた。
二人は二階の一室に枕を並べて寝ることになった。私達はその隣の寝室にいるからあやぴーは心配ない。
でも、るいまま達が寝る部屋はちょっと離れているので、るい君は大丈夫かなぁ。。。
そう栗に言うと、何かあれば私達が気が付いて対応できるだろうという答えが返ってきた。うん、そうだよね。
栗の一声で不安が消えた。

外に水汲みに出ていたるいぱぱが戻ってきた。雨足がかなり強くなっているそう。明日には止んでくれるといいんだけど。。。
私はその後も「KOH-LANTA」を少し見てから、寝室に向かった。栗は雑誌を読んでいた。
「喉が渇いた。水が飲みたい。」と言うあやぴーにつられて、るい君もママを呼んだのだが、「水はさっき飲んだだろう。
早く寝なさい。」と栗に一喝され、二人はようやく眠りについた。そして朝までぐっすりだった。





2日目につづく。。。



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