
(ボデュアンの夕暮れ)
BAUDUEN(ボデュアン) - 2006年8月19日 (2日目)
7時半起床。階下に行き、トイレを済ませてダイニングに入ると、るいままが既に起きていた。
「ちょっと失礼。」と、るいままの前で腹筋体操。写真を撮ると脅されながらも最後まで頑張った(笑)。
その後、コーヒーを飲みながらおしゃべり。しかし、静かな朝は長くは続かなかった。8時過ぎに子供達が起きてきたのだ。
ところが、子供達はソファに座ってテレビを見始めたので、思いのほかおとなしかった。ラッキー。
あやぴーは持参したマドレーヌをぱくついた。9時過ぎに栗起床。るいままと私が食器を洗っていたところにやってきて、
「そうだ!昨日取っておいてもらっていたpetit lait(プチ・レ=乳清)を飲まなくちゃ!」と言うので、
私もトライすることにした。ヤギのフレッシュチーズと一緒に入っていた白い水なのだが、なんとなく臭そう。
しかし、「栄養価が高い」という栗の言葉を信じて、一口飲んでみた。そうしたら、ものすごくおいしかった。
くさくないどころか、飲むヨーグルトみたい。「やだ、これおいしいじゃん。」と私が言うと、
「なに当たり前のこと言ってんだ。」と栗に突っ込まれた。思わずお代わり。(笑)
子供達はテレビに飽きるとプレイモービルで遊び始めた。るいままと私は身支度開始。
るいぱぱも10時前には起きてきた。アーニーを散歩させてから、近くにあるAUPS(オープス)の市場へ出発。
その村では、水曜日と土曜日の週に二回大きな市場が立つのだそうだ。みんなで車に乗り込む。
湖畔を出ると、緑が広がった。刈り取り後の畑なども見えて、気持ちの良い景色。AUPSへは15分程度で到着した。
(普段、市場が立つ日はパーキング探しが熾烈な争いだそうなのだが、この日はるいままの鋭い勘で、
市場が立つ広場の近くに車を停めることができた。一同尊敬のまなざしだったのは言うまでもない。)
この村、名前は知っていたが、来るのは初めて。
市場がある日だからか人がたくさんいて驚いたが、石造りで可愛い雰囲気。
プラタナスの木が広場を囲んでいて、いかにも南仏の田舎といった感じである。早速市場を見ることにした。
野菜、チーズ、魚、肉、パン、卵、花など、普通の生活に必要なものが揃う本当の市場だった。
心なしかオーガニックという看板を揚げている店も多い。それプラス、南仏雑貨やハチミツ、南仏生地など
観光客向けのお店もあったし、UFOキャッチャーや子供の遊具など縁日のようなコーナーもあり、若者でにぎわっていた。
目ざといあやぴー、早速パパにぬいぐるみをおねだりする。栗はラッキーにも三度目の挑戦でねずみのぬいぐるみを
ゲットした。あやぴー大喜び。ミミと名づけて大切に抱っこしていた。
市場は思ったよりずっと大きくて、洋服屋、ナイフ屋、ハーブ屋、生地屋など、見るだけでも楽しかった。
一通り見学した後、村の中に入り、ちょっとした広場のカフェに座ることにした。
パンを買いに行くというるいぱぱに栗がついていき、るいままと私でオーダー。全員バラバラだったので
ウェイトレスのお姉さんは大変だったと思うけど、間違えずに飲み物がやってきた。パパ達がパンを持ってきてくれたので、
あやぴーと私はクロワッサン、るいまま家はサクリスタンというパイ生地のツイストパンを食べ、オーダーしたものを飲んで、
まったりおしゃべり。こういう朝食はバカンスならではの贅沢なひととき。
ものすごい人出だったが、都会の混雑とはどこか違う。誰もがのんびり行動しているからだろうか。
るいままの案内でおもちゃ屋さんに行く。あやぴーはそこでるいままから素敵なお誕生日プレゼントを買ってもらって
大喜びだった。るい君はライオンのオブジェを買ってもらっていたのだが、よくできた作りながら笑いを誘う部分もあり、
良い買い物だったのではないかと思う。私も可愛いカードを見つけて、何枚か購入した。
その後、一旦カフェに戻り、夫達に子供を預けてから、るいままのお気に入りのインテリア・ショップに連れて行ってもらった。
アンティークとセレクト雑貨が所狭しと置かれていて、見るのが楽しい。カントリー調のシンプルでかわいいキッチンクロス、
リネンのテーブルセット、ブティ(南仏刺繍)のソファカバー、北欧製のテディベアやほっこりした手触りのお皿、
銀のカトラリー、乙女心をくすぐる可愛いアンティークの数々、、、次から次に欲しいものが出てきて困ってしまった。
もちろん、値札を見ると諦められるのだけど。。。(涙)
その中で、白いホーローの飾りは普通に買える値段だった。狂喜乱舞で即決。大はしゃぎで店を出ると、
夫と子供達が退屈した様子で石の上に座って待っていた。ゴメン。。。
るいぱぱがいつもパテやサラミを買っているというお気に入りのお店に連れて行ってもらい、
今日のランチ分を買い込んだ後、魚屋でブランダッド(タラのペースト)を買って、帰途に着いた。
昨日のお昼同様、るいままと一緒にサラダ作り(と言っても私は横にいただけという噂も。。笑)。
ランチはAUPSで買ってきたばかりの色々なパテやサラミやお惣菜サラダ、タラのペースト、作りたてのサラダと田舎パン。
子供達にはパスタも。飲み物は地元産の赤ワイン。大勢だと、色々な種類のものが食べれるのがうれしい。
ワイワイ楽しくおしゃべりしながら、今日もよく飲んで、よく食べた。
るいままが、近所のパン屋さんに売っているフォンダン・ショコラ(チョコレートのケーキ)がおいしいから
ぜひ食べさせてあげたいと言うので、食後二人で買いに行くことにした。売り切れのことも多いそうなので、店に着くまでは
心配だったが、なんとか無事ゲット。家に戻ってようやくコーヒータイムとなった。
おなかいっぱいと言いつつ、せっかくなのでフォンダン・ショコラを一切れつまむ。
るいままの言うとおり、フランスのものにしては甘さ控えめ。軽くてとてもおいしかった。幸せ♪
るいぱぱが昼寝をすると言って消えたのを見ていたら、なんだか私も眠くなってきた。
「ちょっと失礼。」と30分ほど寝させてもらう。スッキリして寝室から出ると、子供達は家の外で遊んでいて、
るいままはお皿洗いをしているところだった。ごめんね~。そして、ありがとう。。。
るいぱぱを起こし、みんなでプレイモービル博物館へ出かけることにした。
ここは、未亡人のマダムがご主人様が生前コレクションしていたプレイモービルを一般公開しているのだそうで、
博物館は村の中の一軒家を改造したこじんまりしたものだった。入場料を払って中に入るとびっくりした。
こどもだましかと思っていたが、そうではなかったのだ。
ものすごい量のプレイモービルに、細部までよく再現されたシーン。遊び心いっぱいで見ごたえがある。
大人でも「うわ~っ!すごいっ!」と声を上げてしまうほどだったので、子供達に至っては食い入るように見つめていて、
声をかけなかったらそのまま動かないんじゃないかと思うくらいだった。
るい君もあやぴーもプレイモービルが好きだもんねぇ。。。微笑ましい気持ちになった。
うちの栗はと言うと、プレイモービルではなくて、ライバル会社のもので子供の頃は遊んでいたそうなのだが、
弟がプレイモービルで遊んでいたそうで、「弟が持っていたものがたくさんあるよ!」と言って、とてもうれしそうだった。
(そもそもこういうおもちゃが大好きだし。)
心が温まる見学を終えた後、博物館の前で記念撮影。栗&子供達はすっかりプレイモービルになりきっていて笑えた。
(画像はるいままのブログでどうぞ!)。
村の中をブラブラ歩きながら一旦家に戻った。それから水着に着替えて湖へ出かけた。
昨晩大雨だったので、水は冷たかったけど、何とか入ることができた。当たり前ながら、水がしょっぱくないことに驚く。
やっぱり湖なんだな~。太陽が雲に隠れると肌寒さを感じたが、子供達は延々と水の中で遊び、その後は
岩をよじ登ったりおりたりと、野生児のごとく飛び回っていた。時計を見たらもう7時近く!あわてて家に戻った。
シャワーと着替えを済ませると、パパと子供達は日課であるアーニーの散歩に出かけた。
夜はレストラン。るいぱぱが子供の頃から知っているというホテル・レストラン
「Auberge du Lac(オーベルジュ・デュ・ラック)」に案内してくれた。
昨晩のように大雨だったら困るので、予約は室内でお願いしていたのだが、悔しいことに予想が外れて快晴。
「室内にして失敗したね~。」と言いながら店内に入ると、案内されたのはテラス席だった。しかも一番良い場所。
お店の人の配慮に一同感激。席につき、ゆっくり外を見渡す。私はニースの日暮れ時が大好きなのだが、
ボデュアンのそれはニースとは違う美しさがあった。赤い光が湖の向こうの山に落ちていく様子があまりにも美しくて、
思わず息を呑んだ。自然って素晴らしい。
メニューを見て、食事を決める。子供は食事+デザート二種類のお子様コース。大人は、るいぱぱが前菜とメインの間に
もう一品出るコースにし、残り三人は「前菜+メイン+デザート」という普通のコースにした。ワインは地元産を希望し、
コート・ド・プロヴァンス「Château des Sarrins」の赤。日が完全に暮れると、急に寒くなってきて驚いた。
栗にフリースの上着を取りに帰ってもらおうとしたら、るいぱぱも一緒に行ってくれた。ご面倒かけてスミマセン。。。
一番混んでいる時間に行ってしまったせいか、お料理が出てくるまでにかなり時間がかかった。
子供達は「おなかすいたー!」と切れそうになっていた。
お子様コースの定番「Steak haché(ステーク・アシェ=牛ひき肉を固めたステーキ)」がようやく出てくると
(二人とも付け合せはパスタを希望)、るい君もあやぴーもワシワシ食べ始め、見事完食。
よっぽどお腹が空いていたんだね。。。(笑)
るいままと私は前菜に「ヒメジのエスカベッシュ」というのを頼んだ。マリネされたヒメジの薄切りの上に、
玉ねぎのコンフィとトマトのコンフィが乗っていて、ミルフィーユ仕立てになっている。一番上の黒いのはタプナード。
黒オリーブをつぶし、ニンニクを加えてペーストにしただけのあっさりしたタプナードだった。でもシンプルでおいしい。
ミルフィーユをきれいに切って、全部いっぺんに口に入れると、なんとも言えない気分になった。
ぎゅっと引き締まったヒメジの身、トマトの酸っぱさ、玉ねぎの甘さ、それだけだとボヤンとした味になりそうだが、
ニンニクを利かせた黒オリーブにハッとさせられる。う~ん、幸せ。るいままも私も、夫達に一口ずつ食べさせてあげた。
夫達もおいしいと言っていた。盛り付けも可愛くて最高。栗が取ったのはフォアグラ。一口もらったら意外と軽めだったが、
悪くない。るいぱぱはチャレンジャーなのでちょっと変わったものを頼み、玉砕だった模様。あまり味がないと言って
ガッカリしていた。
るいぱぱの二つ目の料理はホタテ貝。「みんなも食べてよ。」と言うので、遠慮なく味見させてもらった。
るいままが「これは煮付けだね。」と言うので、思わず笑ってしまった。私もどこかで食べたような味だなぁと思っていたから。
栗も味見をして、「うん、悪くないじゃん。」と頷いていたのだが、るいぱぱ的にはいまいちだった模様。
ほたて貝の身はプリプリしていて、量も多かったが、素材を生かすためか味付けが薄く、それでいいと思う人とそうでない人と
評価が分かれるのだろうと思った。
るいまま家のお隣さんが5月にこの店に来たとき、魚料理がいまいちだったと言っていたらしい。ショック。
そうとは知らずに、私はメインに「鯛」を選んだからだ。ドキドキしながら料理が出てくるのを待った。
お皿を見てビックリ。魚料理には見えない。早速ナイフを入れて食べてみた。おっ、おいしいではないか!
ローストされてパリパリになった皮の中には、鯛の切り身と玉ねぎの輪切りが入っていた。
ソースが濃いせいかお肉料理に見えるが、口に入れるとやっぱり魚。あっさりした魚料理が多い中、
この組み合わせは意外な感じで好感が持てた。みんなに一切れずつ食べてもらうと、「うん、おいしい!」と納得してくれた。
良かった~!
るいままと栗はウサギ肉の料理、るいぱぱは牛肉の料理を頼んだ。みんなのメインもおいしかったそうだ。付け合せは一緒。
カリフラワーのグラタン(クリーミーだがぴり辛)、さやいんげんのベーコン巻きソテー、そしてとうもろこしのおやきみたいなの。
付け合せもおいしくて、ボリュームがあり、大満足だった。
いよいよデザート。るいままは前回も食べたと言うキャラメルムースを今回も選んだ。
ベージュ色のムースの上に薄焼きクッキーが羽のようにさしてあって、そのまわりに赤いベリーソースがかかっている。
一口もらったのだが、キャラメルソースが激うまだった。口の中にふんわり甘さが広がる感じ。しかも、軽い。
栗は「framboisier(フランボワジエ)」というフランボワーズのケーキ。スポンジケーキに生クリームやフランボワーズが
挟まったもの。オーソドックスなおいしさ。

(南仏風デザートの盛り合わせ)
るいぱぱと私は「assiette provençale(アシエット・プロヴァンサル)」という南仏風デザートの盛り合わせを頼んだ。
右はアーモンド風味のブランマンジェ、その左がラベンダーのアイス、左上は松の実のタルト。
試食をした栗やるいぱぱが、ラベンダーアイスを芳香剤、ブランマンジェを糊の味と表現し、二人で大笑いしていた。
もう!(怒)。ラベンダーアイスは大丈夫だったけど、ブランマンジェは確かにすごく独特な味。頑張ったけど最後までは
食べれなかった・・(涙)。一方、松の実のタルトはメチャクチャおいしくて、「お代わり!」と声を出したくなるほどだった。
「そう言えば、僕のコースにはチーズがついていたような。。。」とるいぱぱが思い出したところで、
faisselle(フェッセル)登場。るいまま達に既にご馳走になった、ヨーグルトのようなフロマージュブランのような
フレッシュなチーズ。「多めにしておきました。」というお店の人の言葉でお皿を見ると、フェッセルの横にキャラメルムースが
ついていた。キャ~!(人のものなのに喜ぶ私。笑)。案の定、「一緒に食べてもいいよ。」とるいぱぱが言ってくれたので、
私とるいままはキャラメルムースを中心につつかせてもらった。幸せ~!
(画像はるいままのブログをどうぞ!)。
コーヒーを飲んだ後、夫達は食後酒をオーダーした。
るいぱぱはプルーンのお酒、栗はジェネピ(ジェネピというハーブのお酒)。私も栗に少し飲ませてもらった。
カーッとするけど、甘ったるい。ハーブっぽい香りもする。
気がつけば私達は最後の客になっていた。子供達が眠そうなので、そろそろ席を立つことに。入り口に向かうと、
オーナーのジャネットおばあさんがいて、懐かしそうに話を始めた。おばあさんの片腕となってここを切り盛りしている
息子さんのベルナールさんもとても良い人で、日本に4,5回行ったことがあるという親日家。
私達もまるで家族の一員のように話に入れてもらい、心温まるひとときを過ごした。
ジャネットおばあさんが、「そうだ、これ持っていきな。」とるい君に大きなハチミツの瓶を渡した。
「お嬢ちゃんもどうぞ。」とあやぴーにも頂いた。みんなでお別れの挨拶をして家に帰った。もう夜中になっていた。
子供達を着替えさせ、栗がベッドに連れて行った。子供達は最初、「ちょっと遊んでもいい?」などと言っていたそうだが、
3分もしないうちに沈没。大人もすぐその後に続いた。
3日目につづく。。。
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