
(BADALUCCO・バダルッコ)
TRIORA(トリオーラ・イタリア) - 2005年4月3,4日
4月3日(土)1日目
10時過ぎに家を出る。あちこちで道路工事中のせいか、高速までの道はすこし混雑していた。
イタリア方面に車を走らせる。BGMは我が家の定番「ファントム・オブ・ザ・パラダイス」のサントラ。
あやぴーは早くもカラオケ状態。英語の歌詞を真似て絶叫していた。。。(汗)
マントンの料金所で1,8ユーロ支払い、国境を越える。イタリアの入口ヴェンチミリアで高速のチケットを取り、
さらに進んでいくとサンレモになり、サンレモを通り過ぎると、TAGGIA、TRIORAと書かれた標識が見えてきた。
出口を下りる。小銭がなかったのでカードで支払い。機械がイタリア語であいさつしてくれた。
一旦、海の方に出てからTAGGIA、TRIORAの標識に従って山に向かった。TAGGIAは二年前に立ち寄った村。
中世の廃虚や石で造られた美しい橋がある。TAGGIAを通り過ぎると、しばらく山の中を走り、次の村BADALUCCOに
寄るよう栗に指示を出した。川の向こうにあるパーキングに車を停めて、まずは村散策。
古い建物がひしめき、家と家の間の道が狭いところはニースやマントンの旧市街を思わせる。あちこちの壁に、
派手な絵付けの大皿やオブジェが飾られていて、モダンアートっぽい壁画が描かれているところも多く、
村全体がギャラリーのようでびっくりした。しかし、栗はあまり魅力を感じないらしく、「この村、何で知ったの?
インターネットで調べたの?」と聞いてきたので、「ううん、何も調べてないよ。地図に名前があったから
来ただけ。」と言うと、「だから、見どころがないんだな。」と、ガックリうなだれていた。失礼な。。。
しかし、そういえば、TAGGIAは前もってインターネットで調べて、見るところがあるからここにしようと
決めたんだっけ。「ま、賭けも旅の楽しさだからさ。」と栗をなぐさめた。私自身はこの村が意外と気に入ったんだけど。。。
細い道をどんどん登っていき、石で造られた壁に沿ってさらに進んで行くと、廃虚と化した教会があった。
屋根に穴が開いていて、工事をするのか柵がめぐらされている。さらに上っていくと、また教会らしき建物があった。
閉まっていたので中は見学できなかったが、ちょっとした展望台があったので、周りの景色を楽しんだ。
廃虚の教会の屋根を見て「あれ?」と思ったのだが、変わった屋根は教会だけではなかった。村を見下ろすと、
オレンジ色のテラコッタの瓦で造られた屋根が圧倒的に多い中、グレーの薄い石を張り合わせたような屋根が
ところどころに見受けられたのだ。
ちょうど12時の兼ねがなり、眼下にあった大きな教会が美しい音を奏で始めた。あやぴーは「Don Camillo !」と大喜び。
「Don Camillo(ドン・カミヨ)」というのはフランスの古い白黒映画で、フェルナンデルという俳優さんが演じる
カトリックの司祭Don Camillo(ドン・カミヨ)を中心としたコメディー。「ファントム・オブ・ザ・パラダイス」、
「七人の侍」に続く、あやぴーのお気に入り映画なのだ。
あやぴーがおなか空いたというので、そろそろランチにしようと頂上から下りていくことにした。
夜はホテルのレストランでたくさん食べるだろうから、ランチは軽くパニ―二で済ませようと決める。
栗が地元の女性に話しかけ、おすすめのカフェを教えてもらった。
道路沿いにあるカフェは、古ぼけた雰囲気が魅力。意外と中が広く、地元の人達が老若男女を問わず集っていた。
あやぴーのためにトマトとハムのパニ―二、栗と私はトマト、チーズ、生ハムのパニ―二を注文し、飲み物には1リットルの
ガス入りミネラル・ウォーターと赤ワインをカラフで(1/4)お願いしてから、奥のテラス席に付いた。大きなガラスの
窓から川が良く見える。周りを見回すと、ビリヤード台やスロットマシーンがあり、丸テーブルが並んでいた。
ここは男性の社交場なのだろう。珍しいのでキョロキョロ観察してしまった。あやぴーはその間お絵かき。
パニ―二が来た!ほっかほかでおいしい。何てことのない赤ワインも飲みやすくてグー。おなかが空いていたので
三人ともあっという間にパニ―二を平らげ、入口にあった「手作りジェラート」をデザートにもらうことにした。
あやぴーはレモン、栗はストラッチャテッラ(チョコチップ・バニラ)とカラメル、私はストラッチャテッラと
チョコレートを頼んだ。
まったりとした食感に濃厚なチョコの味。おいしい、おいしすぎる!まずはゆっくりとチョコレートのジェラートを味わい、
チョコを食べ終わってからストラッチャテッラに移った。こちらはクリームが意外とさわやかで、良い感じにチョコチップが
入っている。あやぴーのレモンと栗のカラメルを一口ずつ味見させてもらったのだが、どちらもやはりおいしい。
小さな村の古ぼけたカフェなのに、、、と驚いた。でも、幸せいっぱい!
食後にエスプレッソを頼む。私は栗に鼻で笑われながらも、一緒にお湯を頼んだ。イタリアのエスプレッソはおいしいんだけど、私には少し濃いため、お湯を足しながらちびちび飲むのが好きなのだ。栗が支払いに行くと、合計15ユーロだったとのこと。ニースのカフェでパニ―二と飲み物とデザートを頼んだら、2人分払えるかどうかという値段である。あまりの安さにのけぞりそうになった。
午後は栗の希望でお向かいにある山を登った。タンポポやひなぎく、すみれなど可愛らしい野生の花があちこちに
咲いていて、花粉症のくしゃみをしながらも、春らしさを満喫することができた。しばらく上っていくと、
うすい黄色をした桜草があちこちに咲いていて感動。うちいも黄色い桜草があるのだが、野生のそれはもっと繊細で
清らかな美しさがあるように思う。
どうやら途中で道を間違えたらしく、目的のSaint’aquaにたどり着くことはできなかったのだが、新芽をつけている木から、
花から、たくさんの「生命」のエネルギーをもらったので大満足。私有地と思われる頂上につき、地面に落ちていた
姫リンゴを転がして、誰のリンゴが一番遠くまで行くか競争をしてから、山道を下ることにした。
(ちなみに、1位は私でした!)
村に戻ってから、あやぴーとの約束通り、川べりに行くことにした。あやぴーは靴と靴下を脱いで、水に浸り、キャーキャー騒いで遊んでいた。栗は岩の上で昼ね。たくさん歩いた後の静かな休息のひとときを楽しんだ。
ランチをしたカフェ
PRADIO
di Cristiano e Vento
(bar, pasticceria, gelateria)
Via, Colomba, 38BADALUCCO
夕方になってしまったので、BADALUCCOの村を後にし、今夜の宿泊場所TRIORA(トリオーラ)に向かった。気さくで優しいソニア&シモ―ナ姉妹がいなかったのでがっかりしつつも、無事チェックイン。最上階にある406号室は、大きなダブルベッドと小さなシングルベッドが一つずつあり、屋根裏っぽい天井。窓からは二年前に来たときのように山が一面に見渡せた。そして、テーブルの上には二年前と同じようにリンゴとナイフが入ったカゴがあり、今回はあやぴー用と思われるキャンディが二つ加えられていた。
荷物を置いたら、まずは買い出し!(笑)。ホテルから道路沿いに上っていったところにある小さな食材店に入った。私達はこの店のオーナー自らが手作りする保存食品の大ファンなのだ。いつも買っているポルチ―二茸の大きな瓶詰めを3つに、フランスではsanguinと呼ばれる赤茶色のキノコの瓶詰めを2つ、ジャムやハチミツを数種類に、なすやアーティ―チョークと言った野菜のマリネを数種類、ジェネピ(西洋よもぎ)入りの食後酒など、夫と二人で好きなものを選び、次々とレジの台に持っていった。
レジ係を務めるオーナーの奥さんが、「これ、どうぞ。」と試食させてくれたチョコがめちゃくちゃおいしかったのでブラック・チョコとミルク・チョコの詰め合わせを1袋、そして、バターも卵も使っていないと言うチョコチップクッキーを1袋購入。その他いくつかこまごまとしたものも加えたら、合計金額が軽く100ユーロを越えてしまった。確か2年前もそうだったなぁと懐かしく思い出した。(ホテルの宿泊料金の方がはるかに安かったりします。笑)
一旦買ったものをホテルの部屋に持ち帰り、それから再出発した。村の中を散歩。トリオーラは魔女が住んでいた村だそうで、「魔女の家」というのが村の外れにある。そこのマネキン人形に、あやぴーは二年前と同様、とても喜んだ。
それから、今度は山に向かって歩くことにした。目的がなくても自然の中をゆっくり散歩するのは楽しい。のんびりした空気を吸い、周りにそびえたつ数々の大きな山を見ていると、落ち着いた気分になる。夕日に照らされた山は明るく光っていて、白いような緑のような不思議な色をしていて、そんな自然の美しさを崇めることができる幸せに心から感謝した。
栗に時間を聞かれたので時計を見ると、もう7時半になっていた。びっくり。サマータイムのせいで時間の感覚がずれているのだ。ディナーの前にシャワーを浴びたかったので、道を引き返すことにした。
二年前に城跡からの道で電気を体感してびっくりした思い出がある。今回はどうだろうと、両手を広げてVIA CASTELLOを下りていった。今回も手の平が少しずつビリビリし始め、徐々に電流が強くなるのを感じた。栗も「おっ!」と声を上げるほどであった。つくづく不思議な場所である。。。
ホテルに戻ると、お姉さんのシモ―ナが来ていて、「またお目にかかれてうれしいわ~!」と歓迎してくれた。「ディナーの席は予約してある?」と聞かれたので、まだだと言うと、「じゃ、私がしておくね。」と言ってくれた。土曜日の夜だから、もしかしたら混んでいるのかもしれない。部屋に戻ってシャワーを浴びた。水回りの設備が新しくなっていて、とっても快適!身支度を整えてレストランに行くと、妹のソニアさんが受付にいた。
「ソニアさん!」と声をかけると、ソニアさんは二年前と変わらない流暢な日本語で、「うわ~、おひさしぶり!また会えてうれしいです。わたし、今ニースから来たばかりなんですよ~。」とご挨拶してくれた。少しの間お互い近況報告をしてから、レストランの席に案内してもらった。
あやぴーにはトマトソースのラビオリをお願いし、栗と私はベジタリアン・コースというのを注文した。前菜は盛り合わせ。トルタ・ヴェルダ(野菜のタルト)にトマトのパンピザ、キノコのマリネ、ドライトマトのオリーブオイル漬け、そしてフレッシュチーズ。あやぴーの分もサービスでトマトのパンピザをもってきてくれた。とてもうれしかった。あやぴーはキノコのマリネも気に入った様子。私はこのリグーリア地方料理であるトルタ・ヴェルダが大好き。それにフレッシュチーズもとてもおいしい。山での食事は格別だと思う。たくさん歩いた後だと、体重のことは気にせずに好きなだけ食べて良いように思えるし。
次はトマトソースのラビオリ。あやぴーに頼んだものと一緒である。ラビオリはしっかりアルデンテにゆであがっていて、とても軽い感じなので、どんどん食べれてしまう。シンプルなのにやぼったさが全くなく、さすがプロが作った料理だと感心した。量が多かったけど、あやぴーも一人分をほぼ完食。私達もおなかいっぱい!
メインにアンディ―ブのグリルがやってきた。横に添えられていたゴルゴンゾーラとくるみのソースがめちゃくちゃおいしかったので、おなかはいっぱいだったけど食べることにした。焼かれてほっくりしたアンディ―ブをこのソースにからめて食べると、なんとも言えない幸せな気分。食べ終わった後に残ったソースをパンにつけて食べてみたらやっぱりとてもおいしくて、「お客さん、お皿舐めたんですか?」と言われても不思議はないほど、最後までしっかり拭ってしまった。(笑)

(また食べたいアンディ―ブのグリル、ゴルゴンゾーラとくるみのソース添え。)
もう何も入らないと思ったけど、デザートは別。お約束のパンナコッタを今回もお願いした。コーヒーソースだと言う。珍しい~と思ってソースを舐めてみたら、びっくりした。苦いのだ(笑)。ブラックコーヒーで作ったムースのようである。しかし、パンナコッタと一緒に食べてみたら、ミルクコーヒーのような感じで相性バッチリだった。おいしい~!パンナコッタ自体も家で作るものとは何かが違う。弾力性はあるけれど、プルプルとまではしない。でもムースより固いのだ。なんだろう、、、と考えながら食べていたら、あっという間にお皿が空になっていた。ショック。。。(涙&笑)
食後にコーヒーを頂き(私はカフェイン抜きのエスプレッソ)、部屋に戻ると、あやぴーは早々に眠ってしまった。続いて私達も就寝。よく歩いてよく食べた一日だった。
La Strega di Triora(お勧め食材店「ラ・ストレガ・ディ・トリオーラ」)
corso Italia, 50火曜日定休(7,8月は定休日なし)
毎年1月6日から31日頃までバカンスにつき休業
TRIORAの旧市街に入る手前にあるカフェがある並び
http://www.lastregaditriora.it
Colomba d´Oro(ホテル「コロンバ・ドーロ」)
corso Italia,66http://www.colombadoro.it