CASTERINO(カステリーノ)2004年2月28日(晴れ)

昨晩はおそらく9時半頃には寝てしまったので、今朝は元気に7時起床。トイレに立ったら、あやぴーも起きてきてしまった。8時ちょっと前まで二人でお人形さんごっこをして過ごす。窓から外を見ると軽くだが雪が降っていた。天気予報では午後から降るという話だったが、もしかしたら早まったのかもしれない。栗がようやく起きたので、三人で朝食を取りに食堂に向かった。その前にホテルの玄関から外に出てみた。寒い!あまりにも寒いので、私はあやぴーを連れて即座にホテルの中に戻り、外で雪と戯れている栗をしばし眺めていた。

朝食は

・杏のネクター
・温かい飲み物(栗とあやぴーはココア、私はカフェオレをお願いした。)
・トーストとパウンドケーキ(バター、ジャム、はちみつ付き)
・フロマージュ・ブラン

蜂蜜を入れて食べたフロマージュ・ブランがとてもおいしかった。普段、朝はシリアルに牛乳をかけてササッと済ましているので、外の雪を見ながらのんびりと頂く朝食はことのほかおいしく感じられた。

ホテルの給仕係の女の子は、「今日は寒くなりますよー。雪、あれは雪が降っているのではなく、風で舞っているだけなんですよ。」と言っていた。確かによく見ると道路の白い部分が時々変わっている。外一面にちらちらする雪を見るのは数年ぶりだったので、なんだかうれしくなった。

一旦部屋に戻り、スキーウェアに着替えてから、また外に出た。寒いけど気持ちが良い!昨日水を触った川べりまで歩いて行った。ますはもういなかった。それにしてもすごい雪。子供の頃によくやったように、口を大きく開いて雪を食べてみた。なるべく大きな塊を狙う。ジャンプして雪をつかまえた時は最高にうれしい。あやぴーもそれを見て、「わたしも。わたしも。」と雪を食べようと頑張っていた。楽しいひとときではだったが、どうやら今日は山歩きは無理だなぁ、、、と言うことがよくわかった。

あやぴーにテレビを見せながら、朝食を消化させる時間を取った。車酔い対策である。栗と私ものんびりしつつ、今日の予定を組みなおすことにした。本当は、午前中もここで山歩きをして、お昼ご飯をホテルで食べてから山を下りようと話していたのだが、この雪の中、あやぴーを連れて散策はできない。それに雪が本格的に降り始めたら困る。残念ながら朝一番で山を下りてしまうことにした。

車のエンジンをかける。ブルッ、ブルッ、・・・。ブルッ、ブルッ、・・・。エンジンがかからない・・(汗)。古い車だから寒さにやられてしまったのかと心配になりながら、少しの間パーキングでエンジンをふかした。ようやく出発するも、やっぱり調子が悪い。車がカックンカックンするせいで、あやぴーが酔ってしまわないようにと、外を見ながらつららを探したり、歌を歌ったりして、あやぴーの気を紛らわせることに私は集中した。栗はその間ずっと難しい顔で運転していた。

せっかくだから近くの村を散策していく?と立ち寄ったSAORGE(サオ―ジュ)。村までの上り道でもずっと車の様子がおかしい。村の入り口のパーキングに車を停めて、栗が車のボンネットを開けた。「TOMO、ちょっとエンジンかけてみて。」と言われたので、運転席に座ってエンジンをかけた。しかし、一旦エンジンがかかっても、アクセルを外すとエンストしてしまう。栗は手を真っ黒にしてあちこち触っていたが、いくら奮闘しても状態はあまり改善されなかった。

「仕方ない。いい加減に散策しようか。待たせて悪かったね。」と栗が出かける準備を始めたが、どうも浮かない顔をしている。心配なまま山を歩いても楽しくないだろうし、もし夕方になって車が動かなくなってしまっても困る。私は、山には寄らず、このまま帰ることを提案した。栗はしばらく考えた後、「そうしてもらっても構わないかな。ちょっと心配だから。」と私に謝った。「謝る必要なんかないよー。帰れなくなったら困るのは私も同じなんだから。」と笑った。

不調な車も、道を下る分には問題がないらしい。しかも、段々調子が良くなってきた様子。栗は手ごたえを感じてうれしそうにしていた。

フランスを離れ、イタリアに入り、国境の街VENTIMIGLIAに到着した。パスタが切れていたので、スーパーに寄って食材調達。色々な種類のパスタや、トマト缶、バルサミコ酢などを買った。いつも思うことだが、フランスに比べるとずっと安い。あやぴーが「おなかが空いた!」と言い始めたので、スーパーの出口にあったカフェに座り、ピザやフォッカッチャのサンドイッチなどを食べた。なんでもないカフェで食べるものですらおいしいって、イタリアはやっぱりすごい!カプチーノは1杯たったの1,10ユーロ。ニースでは最低2倍、普通3倍はする。「安かったねー。」「おいしかったねー。」とホクホクしながら車に戻った。心配していた高速では、無事ニースまで何の問題もなく済んだ。

家に着いた時、まだ午後2時にもなっていなくて、とても不思議な感じがした。でも、目を閉じると昨日見た雪山がくっきりと脳裏に浮かぶ。その美しい景色を思い出して、とても幸せな気分になった。


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